USMLE受験費用は100万円超え!?それでもハードルが下がっている理由は?

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USMLE受験費用は100万円超え!?それでもハードルが下がっている理由は?

挨拶

ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。

突然ですが、皆さんはUSMLEの受験にかかる費用を把握していますか?

「なんとなく高そう」とは思っていても、実際に全部計算したことがある方は少ないと思います。以前に何度かブログでも費用に関する記事を書いたことはありますが、費用の変更に当たり改めて受験申請にかかる手続き費用から教材費まで、2026年の最新情報を元に徹底的にまとめてみました。結論から言うと、日本から受験するIMGはSTEP3受験を完遂するまでに総額100万円を超える可能性があります。

ただ、記事の最後まで読んでいただくと、実は10年前と比べてハードルはかなり下がっていることがわかります。ぜひ最後まで読んでみてください。

↓【2026年最新版】USMLE受験申請方法とFSMB移行の完全ガイド(記事リンク)

【2026年最新版】USMLE受験申請方法【ECFMG/MyIntealth/FSMB】

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手続き・受験費用の変遷

ECFMGより2026年4月から各種申請費用が値上げされることが発表されました。近年、ずっと増額傾向が続いているため、一度ここで実際にどれくらいの費用がかかるのか、そして以前と比較して具体的にどれほど経済的な負担が増えているのか比較してみることにしました。

ECFMG
A Division of Intealth

まずは申請・受験にかかる費用の変化を3つの時期(2016年:CS廃止前、2025年:今回の値上げ前、2026年:現行)で比較してみます。為替レートは各時期の平均値(2016年:約110円、2025年:約151円、2026年:約149円)を使用しています。

サービス2016年頃2025年2026年4月〜
MyIntealthアカウント作成N/A$100(約15,100円)$110(約16,400円)
ECFMG Certification申請$75(約8,300円)$560(約84,600円)$580(約86,400円)
Credential VerificationN/A$200(約30,200円)$220(約32,800円)
Step 1受験料$880(約96,800円)$695(約104,900円)$695(約103,600円)
Step 1国際サーチャージ含む$210(約31,700円)$210(約31,300円)
Step 2 CK受験料$880(約96,800円)$695(約104,900円)$695(約103,600円)
Step 2 CK国際サーチャージ含む$235(約35,500円)$235(約35,000円)
Step 2 CS受験料$1,535(約168,900円)廃止廃止
OET受験料(1回)なしAU$587(約66,300円)AU$587(約66,300円)
Pathwaysなし$925(約139,700円)$945(約140,800円)
Step 3受験料$800(約88,000円)$930(約140,400円)$930(約138,600円)
合計(CS渡航費除く)約458,800円約753,400円約754,800円

数字だけ見ると2016年より現在の方が約30万円高くなっています。特にECFMG Certification申請料が$75から$580と約8倍に跳ね上がっているのが目を引きます。僕が取得した当時はSTEP1、CK、CSまで揃えるとECFMG Certificate(証書)が自動的に自宅まで送られてきました。今では、取得条件を満たした後にPathwayに申請をすることで「期限付き」のCertificateが発行され、失効されたら再取得する必要があります。非常に煩雑ではありますが、「ずっと費用負担が増え続けていく」と思って頂いても大きな誤解はないと思います。

ただ、当然ながらUSMLE受験に必要な費用はこれだけではありません。次いで、必要な受験費用を「じっくりコース」と「最速コース」の2パターンに分けてざっくり解説していきます。

教材費の比較(最速コース・じっくりコース)

何故パターン分けするかというと実際にUSMLE受験生によって必要な時間も労力も大きく異なるからです。夢物語を聞かせて誘惑しようなんてつもりは毛頭ありません。正直、学力や置かれている環境によってはどれほど努力しても届かない人もいます。厳しく聞こえるかもしれませんが、これが事実です。ただ(医師・医学生の中で)過半数以上の人は努力次第で合格することはできるでしょう。一方で、やはり東大医学部卒のような学力お化けのような方は爆速で合格していきます。(やはり東大だけは完全に異質)そこで、平均的な学力の人がじっくり準備する場合と、かなり学力が高い方が最速で合格を狙う場合で必要な教材費を分けて算出してみました。

2016年頃はUWorldの価格が現在より安く、またデジタルリソースも少なかったため、選択肢がシンプルでした。現在は多くの優れた教材が揃っていますが、その分費用も増えています。

Step 1

じっくりコースは講義動画はじ100から勉強を開始し、その後Rxを経てからUWorldに移行する流れを想定しています。この場合は準備期間を1年~2年程度となります。一方で最速コースはUWを半年だけやって受験するコースです。模試の回数はざっくり3回としていますが、順調であれば1回まで減らすことも可能です。UWの期間を3ヵ月、模試1回まで減らすことも可能ですが、これで合格できる方は極めて稀です。(ネット上の情報に惑わされないようにしましょう

項目最速じっくり費用(円換算)
USMLERx Qmax 6ヶ月約17,700円
UWorld 6ヶ月約65,400円
UWorld 1年約89,300円
First Aid(1冊)約9,700円
はじ100(1ヶ月)約10,000円
NBME模試 3つ約27,700円
小計約102,800円約154,400円

↓学力に自信のない方、勉強方法が分からない方は動画から開始するのがおすすめ

「USMLEはじめの100問~完全版~」初学者必見!唯一のUSMLE日本語講義動画の紹介(400ページ弱のテキスト付)

Step 2 CK

CKではじっくりコースはAmboss から開始し、UWで仕上げつつ、苦手な科目はCMSでカバーするという流れを想定しています。CKの場合はスコアも残存しているため、ハイスコアを狙う場合もこのAmbossを介するパターンを推奨しますが、最速で合格を狙う場合はUWのみでも到達は可能です。口うるさく言いますが、それが可能かどうかは人によります。

項目最速じっくり費用(円換算)
UWorld 6ヶ月約65,400円
Amboss 6ヶ月約33,400円
NBME 3つ約27,700円
CMS 5個約15,600円
小計約93,100円約142,100円

OET

OET対策は学力というよりも英語力によって、その方法と期間が全く異なるので非常に一般化しにくいです。一応、じっくりコースはOET onlineを3ヵ月利用する流れを設定していますが、英語が苦手な場合は何度も受験することも想定する必要がありますし、OET online以外の教材・予備校を利用する可能性も考慮する必要があります。

今回はじっくりコースの場合はOETを3回受験する想定で受験料3回分を「手続き・受験費用」に加えていますが、もちろん皆さんは1回で合格することを目指してください。(現実的には複数回が多い)

項目最速じっくり費用(円換算)
OET Online 3ヶ月(Standard)約117,000円
小計約117,000円

独学での合格が難しいと感じたらSOLOさんに相談すると打開策が見つかるかもしれません。

日本唯一?OET対策学校「SOLO」の紹介!~OETリスニング対策の処方箋~

Step 3

STEP3に関しては受験生によって使用する教材に大きな違いはないでしょう。敢えて言うならUWの使用期間を3ヵ月まで短くすることはできるかもしれません。

項目全員費用(円換算)
UWorld 6ヶ月約71,400円
CCS Cases 1ヶ月約13,400円
NBME模試 1つ約9,200円
小計約94.000円

STEP3対策⑫~基本情報や対策方法の変更点まとめ~2024年3月6日追記・修正

教材費合計

最速じっくり
Step 1約102,800円約154,400円
Step 2 CK約93,100円約142,100円
OET約117,000円
Step 3約94,000円約94,000円
合計約289,900円約507,500円

総合計

最速じっくり
手続き・受験費用約754,800円約887,400円
教材費約289,900円約507,500円
総合計約1,044,700円約1,394,900円

最速コースで約104万円、じっくりコースで約139万円という結果になりました。総額と言いつつもここに含めていない費用も存在します。例えば移動費、宿泊費です。特にSTEP3では日本で受験できないため、アメリカ本土やグアムで受験する必要があります。多くの方はグアムでSTEP3を受験するため、グアムへの飛行機代、宿泊費(STEP3は2日間)などが追加でかかります。

このように計算するとUSMLE受験には非常に高額な費用が必要だと分かります。その為、受験準備には勉強だけではなく、費用面での工面も含まれることがご理解頂けるはずです。今後受験を予定される方はこのことも念頭に置いておきましょう。とはいえ、タンス預金・銀行預金を勧めているわけではありません。FPの立場からも申し上げると、円安が加速する中、円をそのまま保持することはむしろ資産を減らしているとも言えます(USMLE受験は基本的にドル建て)。「夢を叶えるためにはお金について知ること、考えることも重要」とだけ知っておいてもらえたら十分です。

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費用は上がっているのに、なぜハードルが下がっていると言えるのか

ここが本題です。数字だけ見ると「10年前より高くなっている」と感じるかもしれません。しかし実態はかなり異なります。

①最難関のStep 2 CSが廃止された

10年前のUSMLE受験者にとって最大の壁の一つがStep 2 CSでした。これが廃止されたことは日本人にとっては間違いなく追い風となっています。

この試験はアメリカ国内の5都市でしか受験できなかったため、日本からの受験者は必ず渡航する必要がありました。

  • CS受験料:約168,900円($1,535)
  • 往復航空券:約100,000〜150,000円
  • ホテル・滞在費:約50,000〜80,000円

これだけで約320,000〜400,000円の追加費用が発生していました。さらに、CS対策として当時多くの受験者が受講していたのがKaplanのCS準備コースです。現地での集中講座が主流で、費用は約300,000〜400,000円にのぼることも珍しくありませんでした。その分、滞在日数も増えるため、プラス40万〜80万円が当たり前だった時代があったのです。(NYでも似たような講座があり、それを受けてからLAに移動するパターンもあった)

CSに関しては費用の問題だけでなく、その難易度が最大の障壁となっていました。詳細はここでは触れませんが、少なくとも日本人にとっては最難関の試験でした。複数回受験する方もいましたし、結果的に合格を諦める方もいたほどです。

また社会人が渡米して受験するためには長期休みを利用する必要があります。実際に多くの方が年に1回の夏季休暇を利用して受験していました。噂では、CSのために有休を消化したことによりマッチングの面接のための渡航が認められなかったなんて酷い話も聞きます。OETは日本で受験可能ですし、コロナ以降はインタビューも殆どがオンラインに置き換わりました。

最難関試験CSがOETに置き換わったことで間違いなくハードルが下がっています。今後、OETが採用され続ける保証はありません。決してOETも簡単な試験ではありませんが、努力次第で手の届く試験ではあります。実は今日本人にとってはECFMG Certificate取得の大チャンスなのです。

②日本語の情報・教材がほぼなかった

10年前はUSMLEに関する日本語の情報がほとんどありませんでした。勉強法もわからず、頼れる人もいない中でゼロから情報収集するところから始まっていました。今は日本語のブログ・動画・サロンが整っており、スタートラインが全く違います。

選択肢が増えたことによる悩ましさもありますが、少なくとも情報を得ることすら難しかった以前と比較すると非常に対策しやすくなっています。

早めの手続きをお勧めする理由

費用の変遷を見てわかるように、ECFMG関連の費用は毎年上昇傾向にあります。特に2025年のMyIntealth移行以降、ECFMG Certification申請料が大幅に値上がりしました。2026年4月にも値上げがあったばかりです。

今後もこの傾向は続くことが予想されるため、思い立ったら早めに動き出すことをお勧めします。受験まで時間がかかるとしても、手続きだけ先に進めておくことで費用の節約につながる可能性があります。

まとめ——結局、思い立った今がチャンス

確かに100万円を超える費用は決して安くはありません。ただ、CSがあった時代と比べると、渡航不要・日本語情報が充実・教材の質が向上と、受験環境は格段に整っています。

お金の問題は現実として向き合う必要がありますが、「高いから無理」と諦めるのはもったいない。

そして費用は毎年上がり続けています。思い立った今が、一番ハードルが低いタイミングかもしれません。

それではまた、しーや。

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