最新版USMLE受験申請方法
2026年新年挨拶
ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。
皆様、2026年はどんなスタートを切られましたか?僕自身は昨年、攻めと守りで言えば守りを固めるような一年でした。露出を減らして内部の仕事や、クリエイティブな作業に時間を割いていました。あと1、2年を経て新たなステージに行けるような気がしています。
USMLE界隈で言えば、恐らく手続きに苦労された方が多いのではないかと思います。昨年のMyIntealthへの移行、そして今年のFSMBへの移行と、USMLE受験申請で大きな変革が起きております。
そしてそれに伴い、当然の如く様々な問題が発生しているようです。元々トラブルの多い界隈ではあるため静観していたのですが、あまりにも手続きが進まないケースが目立ってきたため受験生にヒアリングを行ったところ少しずつ問題点が浮き彫りになってきました。今回は最新版のUSMLE受験申請方法と、トラブルが起きやすいポイント、そしてその解決策の提案を記事にしてみたいと思います。
↓以下はMyIntealthに移行したタイミング(2025年8月)の記事
MyIntealth:申請者が知っておくべき変更点と新受験申請方法まとめ【随時更新中】
USMLEコンサルタント・合同会社U-Consultant代表
精神保健指定医
近畿大学非常勤講師/SAGAグローバルコースUSMLE担当
国立国際医療研究センター病院や亀田総合病院などの有名病院に精神科医として勤務。その後、日本人の臨床留学の夢を叶えるべく、一念発起しUSMLEコンサルタントとして独立・起業。YouTubeやTwitterなどを通じて精力的に情報発信をしている。著書「Dr.セザキング直伝!最強の医学英語学習メソッド」医学書院はAmazonでベストセラー1位を記録。本書は慈恵医大の教科書としても採用された。
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主な変更点
この記事は2026年4月の時点で判明している情報を元に作成しているため、今後適宜加筆修正していく可能性があることをご了承ください。詳しい手順を紹介する前に、今回の主な変更点とその背景知識を把握しておくと全体の流れが理解しやすくなると思います。
②IMGのUSMLE受験手続をFSMBに一任
まず知るべきはこの2点です。以前より発表があった通り、従来はECFMG取得に至るまで様々な機関による手続きを経る必要がありましたが、これらの煩雑な手続きを一元管理すること目的とし、昨年8月にMyIntealthに統合されました。ただ実際にこの変更により手続きが簡略化されたのかと言えば、決してそのようには見えず、必要書類が追加されたり、トータルでかかる費用が増えたりと裏の目的が見え隠れするような状況になっていました。
これに加えて、さらに今後のIMGのUSMLE受験手続の全てをFSMBに一任することになったのです。ECFMGの知名度と比較して、FSMBと聞いてもピンとこない方が多いと思いますが、これまでにも我々がSTEP3を受験申請する際にはこのFSMBを介して申請していました。ECFMGはあくまでもIMGにそのCertificateの取得を認可する機関であり、取得後に受験するSTEP3はECFMGの管轄外ということになっていたということになります。そのFSMBが今後はUSMLE全ステップの受験管理を行うことになったのです。AMGのUSMLE手続きはまた別の機関が管理をすることになるようです。
ECFMG News | Reminder: Phase One of USMLE Service Transition Launching January 12, 2026
このようにまた新たな機関を通じて申請することになっており、「一元管理する」目的と矛盾しているように感じしまうのは僕だけでしょうか。一つ言えるのは、今回の変更により受験者の負担は決して軽減されていないということです。
最新版USMLE受験申請手順
これらの変更を踏まえた最新の受験申請は以下のようになっております。
②ECFMG取得申請+卒業証書提出@MyIntealth
③FSMBアカウント作成@FSMB *同時にMyIntealthのIDと連携する
④USMLE受験申請(支払い、期間設定、地域設定)@FSMB
⑤USMLE受験予約(日付、会場)@Prometric
⑥(USMLE合格後)Pathway@MyIntealth
これらを一つ一つ見ていきましょう。
「MyIntealthとは?」「費用変更まとめ」に関しては前回の記事で詳しく紹介していますので、こちらも併せて参照してください。
MyIntealth:申請者が知っておくべき変更点と新受験申請方法まとめ【随時更新中】
各種手続きに関してもMyIntealthに移行後には様々な変更が入ってます。以下のPDFにめちゃくちゃ詳しく申請方法が記載されていますので、この通りに進めていけば問題ないです。https://www.ecfmg.org/myintealth/applicantguide.pdf
①MyIntealth Account Establishment(MyIntealth アカウント作成)
USMLE受験申請(ECFMG取得)の第一歩はMyIntealthのアカウント作成より始まります。今回のFSMBへの移行によってMyIntealthは今後使用されなくなると勘違いされている方も多いようですが、実際には今後も継続的にMyIntealthは使用します。厳密には「全てのUSMLE関連手続き」をFSMBに一任するのであり、それ以外の手続きはMyIntealthが引き続き担うことになっています。
この作成費用は100ドルであり、NotaryCamによる公証料金(50ドル)も含まれます。最初のステップはメールアドレスの登録と、名前や住所等の個人情報の入力です。これを終えると本人確認書類の提出が求められます。ここでは顔写真とパスポートのスキャンを同時に提出します。それぞれに以下の要件があります。
・正面、無表情、目を開けた状態
・明るく高解像度、背景は白系単色
・6ヶ月以内に撮影されたもの
・JPEG/JPG形式、1MB以下
・JPEG/JPG形式、3MB以下
・カラーで鮮明なもの(名前・写真・有効期限が含まれるページ)
提出前にファイルサイズを確認し、必要であれば圧縮してから提出してください。
これから新規でアカウント作成する方は事前に「顔写真」と「期限が切れていないパスポート」を準備されてください。
書類を提出するとIIF(Intealth Identification Form)がPDFとして発行されます。ここで重要なのが、IIFは自動的にNotaryCamに送られるわけではないという点です。 MyIntealth上でIIFの内容を確認後、「Continue to Proceed」をクリックしてから明示的にNotaryCamにリリース(送信)する必要があります。このボタンを押さずに止まってしまう方がいるので注意してください。
NotaryCamではビデオ通話にて、米国の公証人がパスポートと本人の一致を確認します。公証が完了するとIIFはNotaryCamからECFMGに自動返送され、MyIntealth上のステータスが「Account Established」となりアカウント作成が完了します。
期限を過ぎるとIIFが無効となり、写真を再提出してIIFを取り直す必要があります。
次にすべきはECFMG Certificationの申請に進むことです。
既にUSMLE IDを持っている方の移行手順
MyIntealth移行前にUSMLE IDを作成済みの方は、新規アカウント作成とは手順が異なります。基本的には「新しく作る」のではなく「既存のアカウントと紐づける」イメージです。
Step 1:ログイン作成
MyIntealthのログイン(ユーザーID=メールアドレス+パスワード)を作成する際、必ずECFMGに登録済みのメールアドレスを使うことが最重要ポイントです。旧ECFMG Online Services(IWA・OASISなど)に登録していたメールアドレスを使うことで、移行済みアカウントと自動的に紐づけられます。別のメールアドレスを使ってしまうと新規アカウントとして登録されてしまい、二重登録による不正行為とみなされるリスクがあります。
Step 2:USMLE IDの確認
以前ECFMGから発行されたUSMLE IDはそのまま有効です。ログイン後「My Profile」→「Identity Information」からUSMLE IDを確認できます。
Step 3:追加手続きの確認
ログイン後に追加で必要なステップが表示される場合があります。一部のユーザーは以下が求められます。
- 学歴証明の再提出
- 本人確認プロセスの再実施(NotaryCam)
表示された手順に従って対応してください。
Step 4:USMLE試験登録はFSMBへ
MyIntealthでの手続きが完了したら、Step 1・2CK・3の試験登録はFSMBのポータル(usmle.fsmb.org)で行います。MyIntealthでは受験申請ができなくなっているので注意してください。
登録に使うメールアドレスは必ず旧ECFMGに登録していたものを使うこと。これを間違えると全ての手続きがやり直しになる可能性があります。もし登録していたメールアドレスがわからない場合はECFMGのカスタマーサービスに問い合わせてください。
②A: Application for ECFMG Certification(ECFMG Certification 申請)
MyIntealthのアカウント作成後、ECFMG Certificationの申請を行います。この申請はCertificateをその場で取得できるものではなく、「取得するためのレースへの参加表明」のようなものです。申請費用は560ドルで、USMLEやOETへの合格、そして後述する学歴認証が完了して初めてCertificateが発行されます。
申請時には在校生か卒業生かによって手続きが異なります。
| 在校生 | 卒業生 | |
|---|---|---|
| Diploma提出 | 不要 | 必要 |
| 在籍確認(Enrollment Verification) | 必要 | 不要 |
| Certificate取得 | 卒業後のみ | 要件充足後 |
②B: Verification of Credentials for ECFMG Certification(学歴・卒業証明の認証)
②Aとセットで行われる手続きで、ECFMGが学歴・卒業の事実を大学に直接照会・確認するプロセスです。受験生が書類を提出して終わりではなく、その後ECFMGから大学側にリクエストが送られ、大学側がMyIntealth Entity Portalで対応して初めて完了します。
卒業生の場合
申請時にDiploma(卒業証書)をアップロードします。同時に英語版の証書も必要です。卒業時に英語版も発行する大学もありますが、英語版がない場合は以下の二択になりますが、多くの大学では対応してもらえないため、現実的には翻訳会社への依頼になります。
・プロの翻訳会社に翻訳を依頼する
その後ECFMGが大学にDiplomaの真偽照会と成績証明書の送付を依頼します。その後大学の担当者がMyIntealth Entity Portalで照会に回答し成績証明書を送付しますが、英語版の成績証明書を発行してもらうことになるので、通常は準備に数週間要することが多いです。
在校生の場合
Diplomaの提出は不要ですが、ECFMGからFSMBを経由して大学にEnrollment Verification(在籍確認)のリクエストが送られます。大学の授権された職員がMyIntealth Entity Portalでこれに回答する必要があります。
受験生側の手続きが完了しても、大学がMyIntealthからのリクエストに気づいていない・対応していない場合はこのプロセスが完了しません。手続きが止まっている場合は、大学の学務に「MyIntealthへの移行は完了しているか」「MyIntealthからEnrollment VerificationまたはCredential Verificationのリクエストが届いていないか」を確認することをお勧めします。
③FSMBアカウント作成
MyIntealthでの手続きを終えたら、次はFSMBのアカウントを作成します。この作成時にUSMLE IDやMyIntealth IDなどのいずれかが必要となります。これから受験予定の方はUSMLE IDは未所持となるので、基本的にはMyIntealth IDと連携することになります。その為、MyIntealthでの手続きを終えてからFSMBのアカウントを作成するのがリーズナブルと言えるでしょう。
FSMBに登録する名前はMyIntealthの登録名、そしてパスポートの名前と完全に一致している必要があります。一文字でも異なる場合はFSMBへの連絡が必要になり、手続きが止まります。
一部の受験生から、FSMBでの受験申請時にStudent Enrollment Verification Form(紙)の提出を求められたケースが報告されています。これは大学がMyIntealthに未対応の場合に発生する可能性があります。このケースでは受験申請自体は通った例もありますが、受験できてもECFMG Certificationの取得には別途大学側のCredential Verificationが必要です。 紙での対応で安心せず、大学がMyIntealthに正しく移行しているかを早めに確認することを強くお勧めします。
④Examination(USMLE Step 1 /2CK受験料)
FSMBを通じて受験申請を行います。受験費用の支払いと受験期間(3ヶ月)、受験地域(Japan・Asiaなど)を設定します。
⑤USMLE受験予約(日付、会場)@Prometric
scheduling permitが発行された後に、Prometricを通じて会場予約ができるようになります。
⑥Pathways
Step 1・Step 2CK・OET合格後にはMyIntealthのPathwayを通じてECFMG Certificationを取得します。
OETを受験するだけでは不十分です。OETポータルからECFMGへのスコア送付を明示的に承認する操作が別途必要です。これを忘れてPathway申請が止まるケースが多く報告されています。
PathwaysベースのECFMG Certificateには有効期限があります。2026年PathwaysのCertificateは2028年12月31日まで有効です。基本的なルールとしては、有効期限内にACGMEプログラムでの12ヶ月の臨床研修修了することでPermanentになりますが、例外も沢山あるようです。細かいことはあまり気にせず「なる早」で受験・手続きを進めていくことをオススメします。
以下の記事も参考にしてください。
まとめ
今回はFSMBへの移行に伴うUSMLE受験申請事情の変化をお伝えしました。今回の記事の中では特に「大学側の移行に気づいていない問題」が非常に注目ポイントなので、今手続き中の方もこれから手続きされる方も是非、一読されてください。
世界情報が日々刻々と揺らぎ行く中でも、多くの方がUSMLE合格を目指して頑張っています。自分の人生は自分で決める。そんな簡単のように聞こえて、これほど難しいこともないでしょう。果たして、今のしていること、勉強やお仕事、それは皆さんが自分で望んで選択したものでしょうか。自分の人生を自分で舵取りをする、そのために努力されている方をこれからも引き続き応援していきます。
それではまた、しーや。
これからUSMLEの勉強を始めたいけど何をしたらいいか分からない!という方には動画がオススメ!




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