米国マッチング①~小児科マッチNY先生のUSMLE体験記~

MGHマッチング(米国)

米国マッチング①

ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。毎年3月はマッチングの時期です。え、夏でしょ!って?違います。「アメリカの」マッチングのシーズンなんです。このブログの多くの読者の憧れである「米国臨床留学」が決定する時期なのです。そして、今回はなんと、アメリカの小児科レジデンシープログラムに見事マッチしたNY先生からマッチング体験記とインタビュー体験記を頂きました。

そこで当ブログでは、NY先生の体験記を一部で掲載させて頂き、その後米国マッチングやインタビューにおける情報を提供していきます。しかし、体験記そのものにはかなりの個人情報が含まれるためブログで公開することはできません。そこで、プライベートグループであるオンラインサロン(SMC)限定で公開することとしました。近日中にサロンの定員の枠を解放する予定です。

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先日もお伝えした通り、米国マッチングに王道は無く各人があらゆる手段を用いてマッチにこぎつけています。そのため体験記は個人情報盛りだくさんになってしまい、ブログで取り扱うことが難しいです。ブログではそれらの体験記より要素を抽出し、一般的な情報を提供できたらと思っていますが、生の情報が欲しい方はサロンの扉をたたいてください。

では、今回はNY先生の簡単なプロフィールとUSMLE受験体験をお届けします。尚、セザキングによって一部修正しております。

質問コーナー⑯~臨床留学前のキャリアについて~
挨拶 ハイ!ナイストゥミーチュ!セザキングです。 うむ、色々やっております。とりあえず手稲の資料は作成しました。 引っ越しもあるから何かと忙しいですが頑張っ...

 

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挨拶と簡単なプロフィール

挨拶

初めまして。2020年のマッチングで小児科にマッチしましたNYと申します。USMLEに比べて、アメリカのマッチングや面接対策についての情報は非常に少ないのが現状です。少しでもこれからマッチングに参加される方の手助けになることを期待し、私の経験対策を客観的情報を交えながらシェアさせて頂きます。主に小児科と内科の情報提供をさせていただきます。

→情報提供ありがとうございます。ついに僕が直接関わった方々が続々とマッチするようになってきました。これからはマッチングに関する情報もお届けしていきたいと思っております。

【私の略歴とスコア】

2010年 大学卒業、初期研修、後期研修を2年経験したのち2014年秋より結婚に伴い渡米
小児科専門医なし、Publicationなし、Green Cardあり
2016年 STEP1合格(236)
2017年 STEP2合格(244)
2019年 STEP2CS 合格(3月SEP で不合格、7月合格)
同年 Observership 内科約3か月、小児科3週間
同年 レジデンシー応募、インタビュー16(小児科14、小児科プレマッチ2、小児神経1)
何らかのコネクションのあるプログラムからが12、それ以外が4
2020年 小児科にマッチ 非帰国子女、夫は内科アテンディング(Non-USIMG)
2020年3月現在 4歳と2歳の子供二人。

→USMLEに関するコメントは以下に譲るとして、刮目すべき点は渡米後に子育てをしながらマッチまでこぎつけたという点です。家庭をお持ちの方ならその凄さが痛いほど分かると思いますが、子育てしながらの受験勉強はやばいです。激しく大変。本当によくやり遂げられました。旦那様がIMGで内科アテンディング(常勤医師みたいな感じ)という点も特筆すべきでしょう。インタビュー(つまり面接)に呼ばれた数はかなり多いほうかと思います。

 

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【私のUSMLE対策】

基本的には王道だと思います。Step1は瀬嵜先生のマニュアルを参考にとにかく大量の問題を解くこと、それらを理解することを心掛けました。Step1、2ckとも13000問くらい解いたと思います。まだAMBOSSのない時代でしたが、あれば必ず解いたと思います。実習であったAMGの子もAMBOSSをやったと言っていました。

→王道な勉強方法ですが、解いた問題数が半端じゃないです。僕も完全に負けました。やはり240前後をもぎ取りに行くためには1万問近くは必要なのでしょう。そして、AMG(アメリカのメディカルスクールを卒業した人のこと)の流行りもやはりAMBOSSとのことなのでこのブログの情報もUp to Dateできているということで安心です。

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CSは瀬嵜先生のマニュアル+Dr puma(オンライン)、Gold USMLE(ライブレクチャー)を受けました。アメリカ在住にも関わらず発音対策を殆どやっていなかったため発音矯正に時間がかかり、結果アプライを1年遅らせることになりました。発音に自信のない方は今すぐ発音矯正を始めることをお勧めします。

→改めて言及するまでもありませんが、CSは1に発音、2に発音。とにかく発音です。特にアメリカ発音ね。この文章で特に刮目すべき点は、「アメリカ在住なのに」発音対策が不十分だったということです。日本にいても、アメリカにいても、意識的に発音を矯正しなければ絶対にCS合格レベルには到達しません。

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発音の本を1冊読むことで合格に近づく!? ハイ!ナイストゥミーチュ!セザキングです。 6年生の皆は国家試験当日かな。緊張しているのでしょうか。 僕からの最後...
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努力の甲斐あり発音は瀬嵜先生にも合格レベルといわれるようになりましたが、本番では緊張のためか何度か言い直してしまい、SEPで不合格でした。言い直しそのものよりも自信のなさそうな態度が響いたのではないかと思っています。2回目はそれを修正し無事合格できました。

個人的にはCSでは多少自信過剰なくらいの態度で丁度良いと思っています。SPは恐らく我々がPNを書いている10分の間にSEPとCISの評価を下していると考えられます。短い時間で評価する際に問題になるのは、細かい文法や発音のミスよりもむしろ全体的な印象だと思います。多少ミスをしても動じず笑顔で乗り切りましょう。

→1度目に不合格と聞いたときは僕も正直かなりショックでした。その時点で既に日本人の発音としてはかなりのレベルに達しておりましたが、それでも落ちたとなると他の理由を考えなければなりません。その理由はNY先生自身も気づいておられるように、「態度」です。

CSは模擬患者が採点をするという性質上、枝葉末節なテクニックよりも全体の印象がかなりの重要なファクターとなっていると考えます。CSでとるべき態度とは、常に笑顔で自信がありそうな感じです。なんというか、アメリカのドラマでみるようなお医者さんの態度だと思ってください。

一方で最悪なのはロボティックであったり、おどおどして自信の無さそうな態度です。ここに気付いていない人がめちゃ多いです。STEP1や2CKでハイスコアなのにCSで不合格になる人が多いのは、英語以外の非言語的なコミュニケーションが不十分である可能性が高いです。一言で言えば、俳優になり切らなければなりません。僕は英語力も全く不十分でしたが、とにかく相手に良い印象を与えようと思って振る舞っていました。確かにNY先生は予想外のことが起こると表面的に動揺する様子がありましたので、そこは気になる点でした。ということで、最近は態度の重要性を繰り返しお伝えしているというわけです。

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合格報告⑩:CS再考察① ハイ!ナイストゥミーチュ!Dr.瀬嵜です。 久々の合格報告シリーズです。最近数多くの合格報告(不合格報告もあり)を頂いておりますが、...

 

今回は以上となります。本体験記には、これUSMLE関係の情報以降、超具体的なマッチングに関する情報が満載です。ここで全てをお届けすることができないのは残念ですが、今後体験記から一般的な事項を抽出して「マッチングの準備方法」や「面接の時期」、「マッチングで重視されること」等をテーマに記事にしていくのでお楽しみに!

このブログにマッチングの記事が加われば、このブログの情報だけで臨床留学に達し得るかもしれません。トランプ大統領に「えー!?なんでこんなにジャップの医者増えたの?」って言わしめる日は遠くありません。では。しーや。

 

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