マッチング対策(日本)⑤~究極の質問~

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マッチング対策(日本)⑤~究極の質問~

挨拶

ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。5日間連続でお届けしてきたマッチング対策も今日で最終回です。最終回ということで、面接における最重要な質問をテーマにした記事をお届けします!是非、最後までお付き合いください。

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究極の質問

「あなたを採用するメリットはなんですか?」

これが最後の質問だ。この質問に対する考え方は動画のほうでも詳しくお話しをしているのでそっちも是非参考にしてほしい。これはある意味究極の質問である。何故なら、面接とは自分の意見を主張する場ではなく、相手側に自分を採用するとこんなメリットがあるといいことを知ってもらう場だからだ。

「成績が良い必要がある」は勘違い?

マッチングに関して受験生が最も勘違いしていることは「成績が良くないといけない」という思い込みである。これは全くの間違い。もちろん成績が良いに越したことはない。しかし、臨床の場を知る人、特に指導経験がある人であれば分かってもらえると思うが、成績だけ良くても仕事ができるかどうかとは全く関係ないのである。むしろ、下手に知識があり、それに自信を持っていると足枷にすらなり得る。

現場で求められているのは知識だけではないし、むしろ知識よりも大事なことは沢山ある。何よりもコミュ力は大事だし、体力だって必要、独善的じゃないことも重要だ。では、何故成績の開示が求められるかというと、それは端的に「国試落ち・留年リスクのある人を避けるため」である。ある有名病院では筆記試験を足切りのために施行しているが、それはこれが目的なのだ。

質問コーナー⑲~医学部に差はあるか?①:国家試験の仕組みを添えて~
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「1番はいらないんだよね」の真意

僕がこう考えるようになったのには様々な理由があるが、ある有名病院の研修担当者の発言に端を発している。

「正直1番のやつはいらないんだよ。2番とか3番の人に来てほしいの。」

これは非常に示唆に富んだ発言だろう。有名病院なのに1番を求めていないとはどういうことだろうか。この発言には背景がある。この病院は昔は所謂「1番」に人達を求めていたのだが、彼らを扱うのが超大変だったのだ。「1番の人たち」はとにかく個が強く、何事にも主張が激しい。臭いものにも蓋はしないで、はっきりとNoと言う。確かにそれって独立した社会人としてはあるべき姿の一つなのかなと思うのだが、研修医、つまり勤め人としては扱いが非常に難しいのだ。

労働者には様々な権利が与えられている。その一つが有休だったりするが、実際のところその有休をしっかり消化できている研修医はかなり少ないと思う。それは権利であるにも関わらず、多くの臨床現場がその権利を行使し難い環境になっているからだ。しかし、権利は権利として押し通すこともできる。また時間外労働をしても、それが給料に反映されないこともザラである。しかし、これも当然労働者の権利として異見を申し立てることは可能だ。

結局何が言いたいかと言うと、そういう病院はお利口なyesマンが欲しいのだ。あるブログで読んだのだが、一般就職の面接では「サービス残業万歳」ということをあれこれと表現を変えて伝えることが重要だと。まさに真をついた発言だと思う。病院側は大抵これを「修行」と表現する。

もし「ありのままの自分を受け入れてくれる病院を探すこと」が目的であれば何も偽ることなく振る舞えばいいと思う。僕は完全にこのタイプなので、ホームランを打つこともあればしょっちゅう三振もする。日ハムの中田選手みたいなもんだ。(ひっそりと彼の復活も応援してる。)でも、「意中の病院に受け入れてもらうこと」を目的とするのであればそれではダメだ。

アピールばかりしてないか

多分面接でうまく行かない人はこの違いを明確に理解していないことが原因になっていると思う。つまり、病院側のニーズを把握せずに自分のアピールばかりをしているってこと。それらが偶然合致することもあるだろうが、やはり確率は低くなる。確率を高めるためには、「相手のニーズを把握し、それに沿ったアピールをすること」である。ここでやっと本題に帰ってくる。

「あなたを採用するとどんなメリットがあるの?」

どんな面接でも常にこの質問に答えることができるように準備してほしい。汎用性が高い答えは「サビ残万歳」を違う表現にすることだ。例えば、所謂野戦病院では「体力には自信があります。どんな症例にも積極的に取り組んでいき、2年という短い研修期間では一つでも多くの経験を積みたいと考えています。」みたいなことを、目を見開き鼻息を荒くして言えば十分だと思う。

ただ、もちろん採用する側のメリットはそれだけではない。病院によって大きく異なるだろうから、これは自分で考えて欲しい。

セザキングはこう答えた

さて、ちなみに僕はこう答えた。

「私を採用して頂けたら、臨床現場の中から問題点を見つけ出しそれを確実に解決することができます。私は社会人に求められる能力は、問題提起力と解決力だと考えています。学生のうちは、基本的に予め答えが設定されている問題を解けば良しとされます。しかし、いざ社会に出ると誰も問題も答えも与えてはくれません。だからこそ、臨床現場では自ら問題点を見つけ出し、それを解決する能力が必要です。

私はこれまでの経験から、これらの能力を有していると断言できます。私は元々英語が非常に苦手でしたが、医師にとして活躍するためには医学英語は必須なスキルと考えていました。その苦手を克服すべく、在学中のUSMLEの合格を目標としました。しかし、英語が苦手で成績も良くなかった私が目標を達成するためには継続力が必要であり、そのためにも優秀な勉強仲間が必要だと感じました。そこで大学3年時より勉強グループを結成し、絶対に在学中に全員を合格に導くという決意をし、私自身が教材や勉強法などの全てを決定し、それをメンバーに伝え、最終的に全員がSTEP1と2CKにハイスコアで合格させることができました。この経験より、私には「医師にとって必要な医学英語を身につける」という問題を提起し、それを「勉強仲間を作って全員をUSMLEに合格させる」という方法で解決する力があったと言えます。さらにメンバーを導くリーダーシップもあると言えます。

 

多分、こんな感じだったと思う。このように答えた理由はあまりはっきりとは覚えていないが、恐らく尊敬する北中先生に「社会人とはかくあるべき」と言われた記憶があることと、あとやはり読書が関係していたと思う。当時ひたすら勉強をしまくっていたので、勉強方法関係の本を読むことが多かった。確かその中に現役東大生のものがあり、「頭の良さとは問題提起と解決能力である」と書かれていて、「なるほどな」と思ったことと、それが北中先生の仰っていたこととリンクした結果、このような結論に至ったのだと思う。

大事なことは「相手に得をさせる」という利他の精神

長々と書いたが、そんなに難しく考える必要はない。「体力死ぬほどあるので寝ないで働きます!」でも良いし、コミュニケーションスキルがあることをアピールしても良い。大事なことは相手がそれを求めているかどうかだ。

これからマッチングの準備をする人は、とにかくこのことを突き詰めて考えて欲しい。何故なら、これを考えることは、「自分の存在は相手にとってどんなメリットがあるかな」、言い換えると「自分が他者にどんなことをしてあげることができるだろうか」という利他の精神を持つことと同義だからだ。充実した人生を送るためには、利他の心は欠かせない。

もしこのように準備してもマッチしなかったのなら、それは単に相性が悪かったというだけのこと。言葉通り「アンマッチ」だったのだ。「マッチした病院が最高の病院」。こう思うことで、その病院の良さを見つけることができる。

読者の皆さんのマッチングが最高のものになることを願っています。

ちなみにオンラインサロンでは毎年夏に「マッチング対策会議」を開催しています

しーや。

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