マッチング対策(日本)③~最近イライラしたことはありますか?~

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マッチング対策(日本)③~最近イライラしたことはありますか?~

挨拶

ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。前回の記事では、「ループ利尿薬の欠点3つ」というザ・医学知識問題をご紹介しました。今回は予告した通り集団面接で聞かれたある質問をご紹介します。多分頻出の質問だと思うので、是非ご自身でも色々と考えてみてください。

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いらいらすることはありましたか?

「最近、いらいらすることはありましたか?」

これは集団面接で聞かれた質問だ。とてもいい質問だと思うのでピックアップしてみた。さて、皆さんならどう答えるだろうか。当然これも素直に答えてはならない。

「はい!なんなら今もいらいらしてます!早く帰りたいです!」

と答えたら絶対落ちるけど伝説として語り継がれるとは思う。

冗談はさておき、やはり単純に「いらいらしました」と答えるのはまずい。何故なら、これも研修医としての将来像を投影した質問だからだ。

ある受験生の素直過ぎる受け答え

ある人はこう答えた。

「はい。私は最近ホテルに宿泊しました。すると、部屋にあるはずのないアメニティがなくイライラしました。そこで、フロントに電話して持ってきてもらいました。」

朗らかに答えていた。面接官の顔も穏やかだ。だが、当然ながらこの受験生は落ちた。僕の横にいながら、「これはいかん」と思った。

想像してほしい。その人が研修医として少しずつ仕事に慣れ、緊張感が和らぎだした頃、検査に必要な物品を探そうとナースステーションに行くが、そこにあるはずのものが無くイライラして看護師や物品を運ぶ人に怒っている姿を。臨床現場を経験したものであれば、このような場面に遭遇したことはあるのではないだろうか。この質問は医師になってからの素行を想像するためにとても良い問題なのだ。

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駅のホームでの出来事

さて、僕はどうしたか。「いらいらしません」と答えるのもアリだ。自分で言うのもなんだが、僕は大学時代に部活内で「菩薩」で呼ばれていたことがあるくらい情動が安定している(笑)。ただ、実際に安定しているのは外見上であって内面は日本海の如く荒れていることが多いのだが、経験上怒りを表出すると損だということを理性的に知っているので抑えるようにしている、というのが正しい。完全に蛇足だが、唯一イライラするのはゲームで負けた時くらい。最近、ポケモンgoの対人戦にはまっている(わかる人しかわからないが一応レジェンドです)が、その時だけは心が動揺するのがわかる。ゲーム仲間は年中募集している。

本題に戻ろう。当時、人の怒りというものについて考えることが多く、何故人は怒るのだろうと考えていた。マッチングの受験のために、山形から新幹線に飛び乗ろうとした時のこと。3.11の影響で一時期新幹線は完全に運休となり、再開後もダイアが乱れまくっていた。そんな時期に、東京に向かうために新幹線に乗ろうとホームに着いたが、そこは人で溢れていた。「あぁ、また乱れているのか」とすぐに状況を察した。

この乱れはどうしようもないことだ。誰が悪いわけでもないので、我々乗客は待つしかないのだが、人で溢れた真夏のホームは不快度マックスである。皆、明らかにいらいらしている。近くからある中年男性の怒号が聞こえた。

「いい加減にしろ!いつまで待たせるんだよ!具体的な時間を教えろよ」

駅員さんを哀れんだ。そんなもん分かるなら既に教えとるわ、っての。このような人間の行動は「時間を教えてもらうために」生れるのではなく、「イライラを解消するために」おこなわれている。多くの場合は無意識だが、怒ること自体が目的になっているのだ。

その行為を目にした時にイライラというか、ネガティブな感情が芽生えた。なんと表現したらいいかわからない。その当時(今もだが)、このように怒る人を目にすることが多いと感じていた。そして、往々にして怒る人は自分の責務や立場を全うせずに、自分の主張ばかりを通そうとする傾向になる。この場面で言えば、大人しく行儀よく待つほか無かったし、それが求められる客としてのマナーだ。

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セザキングはこう答えた

この経験を伝えようと思った。

「新幹線が遅延したために、駅のホームで駅員に怒鳴りつける人を見て少し不快な感情が湧きました。その理由を探ってみると、自分の義務を果たそうとせずに自身の権利ばかりを主張する人が多いということに気付き、そのことに対する違和感なんだと分かりました。私も権利を主張する前に、自分のすべきことをちゃんと全うしているのか確認する必要があると感じました。」

確か、こんな感じで答えた。これも絶対的な正解は無いが、大事なことはイライラという感情に振り回されないということを示すことだと想う。やはり質問の背景にある意図をよく考えることは重要である。

ちなみにこのように回答をした時に、複数いる試験官の一人が笑顔で大きく頷いた。少なくともこの場面では正答に近い回答だったのだろう。多分、自分の権利ばかり主張する人に悩まされていたんだろうな。

「相手の良いところばかり見るようにしているので基本的にいらいらしないんですよね。テへっ」

と言えるくらい人格を陶冶していきたい所存でございます。

次は精神科系の質問を深めに考察してみるのだ。

しーや。

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