国家試験のこと④~在学中にECFMG取得した高橋先生の国試対策~

合格報告

高橋先生の国試対策

ハイ!ナイストゥミーチュ-!セザキングです。高橋先生の体験記もいよいよ最終回です。しかも、最終回でありながらもしかしたら皆さんの最も興味を引くテーマかもしれません。それは、「USMLE勢の国家試験対策」に関するものです。僕としても、これまでにUSMLE勢の国家試験対策について幾度も考察を重ねてきましたが、巷では「STEP1に合格していれば国家試験は余裕派」と「そんなことはない派」で分かれている様子を見てきたため、真実はどこにあるのか見極めようと努めてきました。そして、以前に僕なりの結論を記事としてしたためたわけです。

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今回は高橋先生の体験記を読んだ上で、疑問に感じたことを後日電話で直接尋ねてみました。体験記に電話対談を加えた考察になります。

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【国試とUSMLEをどう並行するか】

自己採点の上では日本の医師国家試験も無事合格していそうなので、僕がどのようにUSMLEと並行しながら勉強をしたかを記します。これもあくまで僕個人の体験なので、すべての人にこのやり方が当てはまるとは思わないでください。始めにも申しましたが、溢れかえる情報を正しく自分に当てはめるリテラシーが大切です。

➡僕も繰り返しますが、まさに正論。なんでもかんでも鵜呑みにして、自分で考えるという行為を省いてはならぬ。

巷では、「USMLEやってれば国試なんてヨユー」という情報が結構ありますが、真に受けない方が良いと思います。僕もこの話を信じ切っていましたが、いざ国試のクエバンを始めてみると、思ったよりもミスする問題が多くて焦ったのを覚えています。対策を開始するまではUSMLEに全振りしていたので、国試には全く手を付けていませんでした。

➡高橋先生は「真に受けるな」派のようです。体験談を読んでいて、ここはかなり気になったので後日電話で確認してみることにしました。その結果は最後に書きます。また、やはりUSMLEに全振りしていたとのことですが、在学中にECFMG取得となれば全振りせざるを得ないでしょう。1とCKだけでもほぼ全振りになると思います。国試と並行する場合にはSTEP1合格が限界ではないかと。

 知識の幅、深さともにUSMLEの方が圧倒的に大きいですが、国試とUSMLEでは聞いてくる知識の位置が違います。USMLEではうろ覚えでも何とかなっていた部分を国試では問うてくるので、知っていた、やったことはあった、けれども正解を選びきれないという問題が多いです。これが一つの注意点だと思います。ただし、USMLEで知識のベースは圧倒的なものがあるので、根を詰めて勉強を開始すれば比較的すぐに点数が取れるようになると思います。

➡高橋先生から見ても、USMLEのほうが知識の幅と深さは圧倒的に大きいようです。これは他のどの合格者に聞いても同意見なので、異論の余地が無いでしょう。ただ、もちろん出題範囲が一部異なるので、国試用の対策も別途必要となるということです。

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以下より、僕の国試の勉強経過を記します。

目標スコア:精神的に余裕を持てる点数で合格 

本番:必修98%、一般・臨床86%

対策期間:約5ヶ月 (dedicated2ヶ月)

使用した教材

国試クエバン (卒試シーズンに1週。苦手な分野は2、3週。)

メック サマライズ(映像授業。国試に必要な分野を効果的に学べる。おすすめです。)

メック 夏・冬模試(難しいけど役に立つ。)

テコム 夏・冬模試(冬模試は必修だけやった。)

イヤーノート(めっちゃいい。CKにも使えそう。)

過去問3年分

➡高橋先生は11月にSTEP2CS受験を終えているので、それから3カ月弱は国試に全振りできるということになります。僕も感覚としては、USMLE勢は最低1か月、長くても2か月あれば準備可能だと思うので3か月間はかなり余裕をもって準備できたのではないかと思います。

そして、本番の結果を見てみましょう。ほら、めっちゃいい成績じゃないですか。超余裕の合格です。一般と臨床は僕も同じくらいでした。

(2019/7月)テコム夏模試

CKの受験が終わった後、学年一斉受験だったため止む無く受けることにしました。必修86%、一般・臨床77%くらいだったように思います。偏差値は58くらいだった気がします。合格ラインを超えてはいましたが、曖昧に選んだ問題もかなり多かったです。しっかり対策しないと足元を掬われそうだなと少し危機感を覚えました。偏差値は55前後をキープ出来ていれば十分と聞いていたので安心しました。

➡正直言えば、もうこの時点で合格レベルです。(笑)

偏差値35くらいがカットラインなので、実は偏差値58なんて余裕の合格圏なんです。それでも足元を掬われそうと思うのは、高橋先生の真面目な性格によるところではないかと思います。スーパー楽観主義の僕なら「これはいける」と思ってしまうことでしょう。

(2019/8月)メック夏模試

これも一斉受験だったので受けました。必修78%、一般・臨床76%くらいだったように思います。この時初めて、必修は8割超えないといけないということを知りました。偏差値が51くらいだったので焦りました。9月に入ってから対策を開始することを決めました。

➡メック夏は難しかった記憶があります。焦る気持ちはよくわかりますが、それでもまぁ十分に合格圏です。

(2019/9月)対策開始

9月に入ってからUSMLEだけでは弱くなりがちな産科、小児科、マイナー科のクエバン1週目問題を開始しました。10月の始めごろに第一回目の卒試があるので、その2週間前からは卒試の範囲のクエバンを全問題やりました。卒試自体は過去問3年分勉強すれば合格可能だと思いますが、この機会を利用して国試の概要を掴むのが良いと思います。初見でクエバンをやった時点での正答率はメジャー科が70%後半くらい、産科、小児科、マイナー科が65〜75%くらいだったように思います。

結局、殆どの医学部では6年時に卒業試験があるので、その際に国家試験を勉強せざるを得なくなります。むしろ、これを国試対策する絶好の機会と捉えるのがよいのではないかと思っています。

 9月の勉強比率は国試:USMLE=2:8くらいです。CSの練習相手の都合にもよりますが、大雑把に午前中に国試、午後からUSMLEといった感じで対策しました。

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(2019/10月〜11月)卒試シーズン突入

2週間ごとに試験があります。各試験範囲のクエバンを1周して、過去問をやれば落ちることはまずないと思います。USMLEに全振りしたければ、直前に過去問3年分だけやって臨むという荒技も可能だと思います。この頃の勉強比率は国試:USMLE=4:6くらいです

➡岡山大学の卒試のことですね。なんだかんだここで多少は国試の勉強をするので、国試が心配であれば卒業試験の準備をある程度しっかりやればそれでも十分かと思います。

(2019/11月後半)CS受験のため国試はストップ

11/23にCSを受けるために渡米したので国試は放置しました。帰国してからも暫く休むと決めていたので、12月に入るまではゆっくり過ごしました。

(2019/12月)ガチ勉開始

USMLE受験が一通り終わったので、国試に向けて本格的に対策開始しました。まず始めに、必修と公衆衛生のクエバンを1周しました。特に必修は8割得点が合格の絶対条件なので、一番気を付けるべきです。公衆衛生も出題割合が非常に高く、内容も多いので、クエバンを最終的には2周半くらいしました。

➡僕も12月には公衆衛生と産婦人科、本番直前に必修のQBをやりました。卒業試験の準備でマイナーのQBを解いておけば、USMLE勢はこれでも十分だと思います。

この二つをやったあと、メック のサマライズという映像授業を観ました。国試に必要な知識を効率よく学習できるので、特にメジャー科に関してはこれと過去問演習でOKな気がします。サマライズが3冊くらい終わった時点で、提出期限の迫っていたメック冬模試をやりました。必修81%、一般・臨床78%で、偏差値は55くらいでした。必修がギリギリだったので、結構焦りました。

➡模試で必修8割超えないと焦るかもしれませんが、正直なところ模試で必修8割を超えている人のほうが少ない気がします。なので、あまり不安にならずに淡々とやるべきことをやりましょう。

またどの予備校がオススメか聞かれますが、僕自身が他の予備校の講義を見ているわけないので実際の良し悪しは分かりません。Q-assistの講師をしているため、もちろんそれが一番のオススメですが、基本的にUSMLE勢はそれほど国試対策に時間をかけられないので、時間が短めの講義を選ぶほうがいいかと思います。あまりにがっつりした講義はUSMLE勢には必要ないですし、時間を使いすぎます。国試の動画は自分の苦手分野を補うための位置づけとしてとらえるのがいいでしょう。

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サマライズが終わった後は苦手な産科のクエバンを1周しました。 このあたりで年末年始になったので、沢山遊びました。

➡僕も神戸にルミナリエを見に行きました。そんな情報いらんか。

(2019/1月)

年明けからは過去問3年分を開始しました。解き終わったら班員と一緒に復習して、周辺知識を共有しました。友達と話すのは非常に重要で、自分がカバー出来ていない範囲を把握できますし、エピソード記憶で知識も定着しやすいです。とにかく、喋ることです。3年分が終わったら、もう一度クエバンの必修・公衆衛生・産科を1周しました。必修の力試しにメディックメディアとテコム模試の問題を友達に借りて、必修問題だけやりました。それぞれ97%と87%でした。ちゃんと対策すれば点数は伸びると思います。

➡僕はカフェで遭遇した友人と問題を出し合っていました。ゲーム感覚で問題を出し合うと盛り上がりますし、それこそ記憶に定着します。国試のように大半が合格する試験では、母集団が大きく外れないことはとにかく大事なので、時には友人と情報交換することも重要な戦略です。

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(2019/2月)

最後の2週間くらいは勉強内容も飽和状態でした。高得点狙いでも無かったので、無理のない範囲で苦手な分野の復習をしたり、友達と問題を出し合ったりしました。あとは必修対策に、110回、109回の必修問題をやりました。

(2019/2月8、9日)国試本番

本番は必修だけが怖かったですが、今年は去年に比べるとやり易い問題が多かったように思いました。後はリラックスして、マークミスなどの凡ミスに注意して、丁寧にやるのみです。

➡USMLE勢が落ちるとしたら必修なので、とにかくリラックスをしてマークミスを防ぐことと、考え過ぎて普段なら選ばないような選択肢を選ばないことです。

【改善すべきだった点・アドバイス】

特に対策に関して後悔はありません。後輩の皆さんに伝えたいことは、国試を舐めて掛からずに、ちゃんとガッツリ対策する期間を設けておくことです。Step1とCKまで受けていれば2ヶ月あれば余裕で合格ライン越えると思います。精神衛生上よろしくないかもしれませんが、1ヶ月でも十分な気もします。僕としては2ヶ月間をオススメします(笑)。

➡高橋先生も同意見だったようです。また、STEP1さえ受けていればやはり1-2か月の対策で十分だと思います。

USMLEを受験した人にとって肝となるのが必修だと思います。標準的な問題ばかりですが、臨床問題は1問3点なので少しのミスも命取りになります。僕も模試では必修でボロボロ点数を落としていたので、最後まで不安のタネでした。クエバンを2周くらいやって問題形式に慣れる必要があります。あとは、問題をしっかり読むことです。簡単な問題ばかりだと油断して適当に読んでいるとミスします。特に臨床問題は注意です。

➡これは本当にその通りで、USMLE勢で必修以外で落ちた人は誰も知りません。心配な方は必修だけはしっかり対策されるのがいいかと思います。

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高橋先生と電話対談

さて、この体験記を読んだ後に、高橋先生に電話をして「USMLE勢にとっての国試対策」に関する意見をさらに詳しく聞いてみることにしました。何故なら、「真に受けるな」とありますが、高橋先生は実際にかなり余裕をもって合格されていたからです。僕が同じ立場なら恐らく殆んど心配しなかったと思い、その時の心境を尋ねてみました。

すると、

「国試の勉強を開始した当初は解けないものが多くて焦ったため不安になり、「国試が余裕」なんて言葉は真に受けてはならないと思ったが、1週間ほど勉強すると徐々に慣れてきて「これはいけそう」という気になった」

とのことでした。

これは以前の記事で語りつくした通りですが、「余裕」と思うかどうかは各人のメンタリティーによるものであって、客観性は無いということです。つまり、やはりUSMLE勢は1-2か月の対策をすれば国試に合格する可能性が高いこと自体は事実であって、その事実を踏まえた上で高橋先生が伝えたいのは

「余裕」という言葉を真に受けすぎて、その1-2か月の対策すら怠ることなかれ

ということでしょう。ただ、幸いにもUSMLE勢の殆どは真面目であるため、いかに国試を余裕だと思っていても直前期はしっかり対策をするものです。

上記の僕らの意見を聞いた上で、読者の皆様には自分自身で考えて自分なりの結論を出してほしいと思います。

超大作の記事になりましたが、本当に今回が最終回です。きっと、多くの方にとって役に立つ体験記だったのではないかと思います。高橋先生本当にありがとうございました!そして、ECFMG取得おめでとうございました!

ではまた会いましょう。しーや。

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