うそだろ・・・また携帯がおかしい。1週間に2回壊れるって何事。
また明日携帯直しにいかないといかんのか。。。
まぁいいか。CS体験記の続きを進めていきます。
CS合格体験記続き
帰国後にCSの受験を申し込み、2015年2月24日にLAで受験することにしました。CS受験を本格的に開始しようとしましたが、またここで色んな障壁にぶち当たります。そもそも練習相手がいないのです。練習相手の最低条件としては日常会話レベルの英語が喋れることであり、さらに理想的な条件としてはその人もCS受験を考えていることです。CSに興味があり英語が話せる人は何人かいましたが、みな仕事が忙しく真剣にCSの準備をしようとしている人は皆無でした。東京を拠点とし千葉から神奈川まで、都合がつく人の元へ飛び回り、そこで1-2時間程度練習相手をしてもらいました。
➡当時はCSに関する情報は殆どありませんでした。とりあえずFIRST AIDを買って練習すればいいだろうと思い、まずは練習相手を探すことにしました。英語が喋れてUSMLEに興味がある人であればどこでもかけつけていきました。まさに闇雲の中を駆けているような感じでした。
今、日本でもUSMLEの情報は豊富でありかなりアクセスしやすいものになっています。しかし当時は本当に情報が少なく、合格のために何をしたらいいのかまじでさっぱりでした。STEP1なら単純です。勉強すればいいだけ。しかしCSはそうではない。勉強しながら情報収集を続ける日々でした。これが本当に大変でした。
さらなる幸運
またここでさらなる幸運が訪れます。山形大学の後輩を通じて、同年の3月にCS受験予定の医学部6年生を紹介してもらえることになりました。彼は英語が非常に堪能で、Kaplanをして「ここ半年で、日本人の中で一番の英語力を持っている」と言わしめた程です。また頭脳明晰で特に短期記憶力には括目すべきものがありました。彼ほどの記憶力を持った人はそうはいないでしょう。また彼は海外の病院での実習経験があり、カルテの書き方も慣れており、彼から教わったことは数えきれません。
➡僕の人生で出会った数少ない天才の一人です。優秀な人はたくさんいますが、本当に才に満ち溢れた人はほんの一握りだと思います。しかし彼は紛れもなくその一人でした。
記憶力:ずば抜けていました。僕もそれほど悪くないと思うのですが、超必死に勉強して何とかついていける程度。見たら大体覚えちゃうそうです。フレーズも見ただけで殆ど覚えていました。それを見て少し萎えている自分がいました。笑
体力:完全にサイボーグ。疲れたと感じることが無いそうです。確かに何時間でもずっと勉強できるし、そのあとにいくらでも運動できるそうです。そしてそんなに眠る必要もない。
集中力:決して途切れることがない。他のものに一切気がいかない。僕なんかすぐにゲームしちゃってました。
これでいてさらに性格までいいという始末。彼は既に米国で立派なお医者さんをしております。
さらに、同時期にまた違う山形大学の後輩からその後輩の母親(アメリカ人)を紹介していただき、患者役になってもらう機会を得ました。彼女も本当に教育熱心で、僕の発音の誤りなどを細かく修正してもらいました。いよいよ場は整いました。
➡毎日のように練習しとにかく発音を矯正してもらいました。この経験は今でも役に立っています。練習すればするほど発音に問題があることが分かっていきました。そこで再度発音を一から勉強しようと思い、発音の本を1冊仕上げました。CS受験をする非帰国子女は絶対に一度は発音の本を仕上げるべきです。
11月頃より毎日のように彼と練習を重ねていきました。練習開始当初は、そもそも十分な問診すらできず、ましてカルテを10分以内に書くなんてことは夢物語でした。もっと効率的な練習方法はないかということを常に模索し、問診すべき項目は全て語呂にして覚える方針にしました。そしていずれはこの経験をマニュアルに書き落とす予定であったので、役に立ちそうな語呂をネット上から探しだしマニュアル作成も同時に開始しました。
➡このように僕のCS合格ストラテジーが作られていきます。そして合格するかも分からないのにマニュアルを作りだしたのです。「合格したら書こう」ではダメです。それは合格しないことを神に宣言したようなものです。「合格するからもう書く」のです。この違い分かりますかね。とても大切なことを言っています。未来は自分で引き寄せないといけない。
彼との練習は様々な場所で行いました。お互い色々と予定が入っていたため、お互いに都合がいい場所で練習しました。新宿のように人が多く集まる場所では理想的な練習の場を見つけることが非常に難しく難渋しましたが、結論としてルノワールが至高の練習の場だと結論付けました。ルノワールは客層も中年から高齢の方が多く店内が比較的静かであり、電源が数多く配置され、そして少し高価なせいか常に席が空いているという理想な練習場となりました。
➡場所も重要ですよね。カフェ以外にも日本医大でも練習しました。受験前には必ず眼底鏡などの機械を使って練習したほうがいいです。
FIRST AIDをどんどんやり進め2周を終えた頃には問診も一般的なものは殆どできるようになり、カルテも時間内に書き切るようになってきました。しかしまだまだ変化球への対応は難しく、challenging questionの対策としては完全に暗記をする方針となりました。とはいえ覚えるべき量は膨大にあり、全部覚えようとすると気が狂うレベルまで膨れ上がり、結局僕はある程度のところでキリを付けましたが、練習相手の彼はそれら全て(つまりマニュアルの全て)を本番前に覚えきるという人間離れしたことをやってのけました。知り合いの外国人に練習相手になってもらい、殆どケースでスムーズな問診ができるようになりましたが、CSでは自分の実力を客観的に測る指標が全く存在せず、そのことが僕にとって常に不安な材料でした。日本に在住のカナダ人医師にも太鼓判を押してもらいいよいよ2月14日聖なる日にロサンゼルスに飛び立ちました。Kaplanの講習の2日前にホテル入りし勉強をしながらその日を待ちました。
➡毎日練習、歩きながら暗記です。あらゆるソースからフレーズをかき集めてマニュアルにまとめ上げていきました。自分の英語に自信がないからこそできたことかもしれません。決して自分で英作文することなく、ネイティブが作った英語のみをまとめてそれを覚えるという作業です。そしてあらゆる場面を想定し、それらに対応するフレーズを見つけだします。このようにしてマニュアルは作られていきました。さぁいよいよ地獄のKAPLAN講習のはじまりです。
やれることを全てを完璧にして臨みました。結果はどうなるのか。。。
震えて待たれよ。しーや。
マニュアルはこちらから
コメント
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