「医者と医学部がわかる」③~キャリア形成に活路を見出す3つのTIPS~

コラム

「医者と医学部がわかる」③~キャリア形成に活路を見出す3つのTIPS~

挨拶

ハイ!ナイストゥミーチュー!SEZAKINです。もうSEZAKINでいいよ。書きたいこと沢山あるんですが、前回もちょっとセンシティブなテーマだったので何度も書き直しては中々投稿できずにいました。今回でこのシリーズは完結させたいと思います。このテーマの記事が日本のどこかで悩む医学生や医師に届いて欲しいと願いを込めて書いています。是非、ご自身のキャリア形成にお役立てください。

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臨床医以外の道の見つけ方

前回の記事では、「臨床以外で生きていく」決意をするところまで記述した。そこで今回は山形という片田舎の医学生だった僕が如何にして臨床医以外の道を模索したのかという点を具体的に記述し、余裕があればその方法を一般化したいと思う。

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「医者と医学部がわかる」②~臨床以外で生きていく~ 挨拶と告知 ハイ!ナイストゥミーチュー!SEZAKINだよ。最近、北原先生が僕のことを無理やりSEZAK...

国試対策委員長になれ?

多くの医師・医学生は同意してくれると思うが、普段我々医療者が接する職業の種類は極めて少ない。言い換えると極めて狭い世界で生きている。この狭さは田舎でより顕著となる。臨床医以外の仕事という「異世界」のものを見つけるためには、意識的に今自分がいる世界か外に目を向ける必要があった。そこで当時のSEZAKINが思いついたのは国家試験対策委員会の委員長になることだった。

ぴんと来ない人もいるかもしれない。そもそも国家試験対策委員会を知らない方に少し説明すると、読んで字のごとく国家試験を対策するための委員会であり、主な目的は「同級生(また先輩)の勉強サポート」である。仕事内容は大学によって大きく異なり(まじで大きく異なる)、その選出方法も様々である。立候補もあれば、くじ引きもあるし、成績によって決まるところもある。(成績上位者が下位の人達を面接する大学もある)。一般的に国立医学部では大学側はあまり学生の勉強に干渉してこないため、その選出は学生自身に委ねていることが多い。当時の山形大学は立候補制だったため、4年生の時にいち早く一学年の上の委員長に連絡し立候補した。

それによってどうなるのか。国試対策には、予備校の講義や医学出版社の教材の選択が含まれ、これを委員会が担うことになる。つまり、委員になると所謂業者との接点が生まれるのだ。しかし、十分に業者と接するためには委員会に入ることでは不十分であり委員長である必要がある。こうして、医学系出版社や予備校という医療系以外の職種の方々と接点を持つことに成功した。今、MEDIC MEDIAで精神科の講義を担当したり、医学書院から「セザ本」を出版することができたのも、これに端を発すると言っても過言ではない。

 

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ここから抽出できるTIPSは、臨床医以外の道を求める場合はまず「医療界の」様々な職種と人達と接することが大事ということである。色々なところで述べているが、医師が臨床以外で活躍するためにはまず医師という自分の強みを活かしていく必要があると思っている。そのため、全くの別分野で勝負するよりも医療界隈でコネクションを繋いでいくのが1つの戦略である。僕と同じように委員長になってもいいし、出版社や予備校でバイトするのもいいだろう。何らかの行動をしなければならないのは間違いない。ちなみにオンラインサロンではそのようなコネクションができるような場も提供している。

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下積み8年のコンテンツ

さて、コネクションがあっても発信するものがなければ仕事にはならない。次のSTEPは自分自身のコンテンツを持つことになる。僕の場合はUSMLEコンサルタントとなった。USMLEコンサルタントになるためにはUSMLEの知識や合格だけでは全く不十分である。長年の経験や御縁、そして実績と信頼が不可欠となる。(近々サロンの実績を記事にします。)僕の場合は約8年間ボランティアで情報発信を続けたことが結果的に仕事になった。石の上にも3年であり、僕の場合は「医師」の上に8年であった。仕事にするということは、お金をもらうということ、プロになるということだ。生半可では食べていけない。そこで時間をかけて自分にしかできないコンテンツを熟成していく必要がある。まずは自分の強みは何か考えてみてほしい。強みが分からなければ自分が人生で最も時間とお金をかけたものを思い出すのも良い。そして、医師でありながら他の分野で活躍する方々を探し出し真似できるものがあれば真似してみるのも良い。またニッチであればニッチであるほど良いだろう。すぐに答えが見つかるものではない。しかし、常に「これは仕事にならないか?」という目線で物事をみるようになるのがなにより大事だ。

 

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発信して初めてわかるもの

コネクションが出来て、コンテンツも出来上がった。でもまだ不十分だ。最後に必要なのは発信である。どれほど自分のコンテンツに自信があっても、それを受け手がどう捉えるかは全く別問題である。出版に興味のある方もいるだろう。ご存知かと思うが、本には自費出版と商業出版がある。違いは自分が費用を負担するか、出版社が負担するかだ。基本的にお金さえあれば誰でも自費出版は可能だが、これでは功績にはならないし、そもそも本屋に並ぶこともない。(自費出版は業者が配布するために作ったりする)というわけで基本的には皆、商業出版を目指すことになる。だが、この商業出版は実はかなりハードルが高い。当たり前の話だが、出版社は何百万円ものお金を投資して本を作ることになるため売れる見込みのある本しか作ろうとはしない。「そりゃそうだろ」と思うかもしれないが、多くの人がそのハードルの高さを見誤っている。なんと、100本の持ち込み企画があったら、実際に出版されるのはその内良くて1本程度なのだ。つまり、確率は1/100ということになる。自分が面白いと思っていても他者がどう感じるのか、そして実際に商品になるのかどうかは全く別ということになる。そこで市場調査も兼ねて、自分のコンテンツをどんどん情報を発することをお勧めする。発信源は何でもいいが、SNSやblogのように相手のリアクションが分かるものがいい。

具体的に僕がとった方法を紹介すると、ブログで情報を発信しつつ、Twitterで告知・拡散することだった。ブログの記事は絶対に出版社の目に留まるだろうと考え、そしていつか本になった時のために原稿のつもりで書いた。さらにそれをSNSで発信することで、いいねやフォロワー数のように客観的な指標を第3者が見れるようにした。またblogのPV数は順調に上がり続けていった。こうすることで、編集者も「この企画は面白いかも」と思うようになる可能性が上がる。コンテンツを持ったら情報を発信し、世間の反応を見るのが大事ということだ。

もちろん僕の場合はブログを始める前の下積みが長い。色々な方面で発信をしてきた。しかし、結局やることは一緒だ。自分が良いと思ったコンテンツ(当たり前だが社会貢献にならないと意味がない)をみんなに知ってもらうこと、そしてそのコンテンツが業者の目に届きやすくなるようにコネクションを作っておくことだ。

まとめ

今回お伝えしたTIPSをまとめてみよう。

①医療界隈でコネクションを作る
②コンテンツを持ち育てる
③情報発信する

非常にシンプルだが、実践するのは大変だろう。しかし、医師が医師免許を使わずに生きる(つまり臨床以外で稼ぐ)とはそういうことだ。僕は初めて自分の作ったマニュアルが売れた時にとても感動したことを鮮明に覚えている。決して大金ではない。でも、給料でもらうお金とは全く意味が違う。自分の作った商品に命をやどった瞬間でもあったのだ。これから始める人はまずは給料以外で1円を稼ぐことから始めてみたらいいだろう。価値を生み出すことの難しさを痛感するはずだ。しかし、その価値を生み出す過程とその瞬間にきっと大きな感動を覚えると想う。今キャリア形成に悩んでいる人にとって少しでも参考になれば幸いである。

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謝辞

さて、今回このテーマでは朝日新聞社「医者と医学部がわかる」に記事を持たせて頂いたことをキッカケに、SEZAKINのキャリア形成とキャリア論について言及させてもらいました。折角の機会だったので、これまでにあまり深く掘り下げてこなかった部分にまで思い切って光をあててみました。USMLEコンサルタントというスーパーニッチな職業をご紹介して頂いた朝日新聞社には大変感謝しております。そして、それだけではなく先月発売されたAERA Englishにも記事を頂きました。次回の記事ではこれについてもお話したいと思っています。

それではまた。しーや。

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