コラム⑥~お金のこと①:FP2級を受験してきました~

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お金を理解しているかって大事

生きてます。Dr.瀬嵜です。笑

こんなにブログを更新しなかったのは初めてなので生存しているのか心配されたかたも一人くらいはいるのではないかと思っていますが、ちゃんと生きてます。

実は昨日、ファイナンシャルプランナー技能士(FP)2級の試験を受けてきました。

その準備のため勝手に少しブログを休止していました。とはいっても、CSコンサルトしたり、講演会の準備をしたりと水面下では動いておりました。

解答速報を見る限りは7割くらい取れているので(6割以上で合格)多分合格しているかと思いますが3月までは分かりません。

しかし、なぜ僕はFP2級を受験したのか、その理由を少しお伝えします。

何故FP2級を受験したのか

そもそもFPとは何なのか。

FPとは・・・

人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。

とのことです。HPより拝借。

まぁつまりお金の専門家といったところでしょうか。税理士のとか不動産鑑定士とかのように一つの分野に特化しているわけではなく、お金全般のことをよく知っている人という位置付けでいいかと思います。

1~3級の3段階構成で当然1級が一番難しいです。多くの方は2級までを目指すことが多く、会社によっては取得を求められるようなところもあるようです。

実は僕は去年の冬に3級を受験し合格しました。いずれは2級を、と思っていたのですが、中々タイミングが合わず(試験は年に3回)、昨日やっと受験することができました。

試験の内容は保険、不動産、相続、税金など広範囲ですが、どれも我々の日常に関係するようなものばかりです。

3級はめちゃくちゃ簡単で(といっても合格率は50%くらい?)お金のことは分からなくても何となく合格できますが、2級はさすがにそうはいかずにちゃんと勉強する必要があります。

予備校にいったり、通信で3~6か月くらい勉強するのが主流のようですが、当然そんな時間はありません。3週間前くらいから冬眠から目覚めた熊のように勉強を開始し、1週間前になり1周も終えてないことに焦りだしてブログを一旦中断したという経緯です。

なぜ医師である僕がFPを取得しようと思ったのか?

では、本題である「なぜ医師である僕がFPを取得しようと思ったのか?」

それは社会で生きていく上では「お金」は切っても切り離せないものであり、医師である僕らも当然社会人の一人なので最低限のマネーリテラシーを身に着けたいと思ったからです。

実は僕の周囲には医師でありながらFPを持っている人が数人いますし、また有名な感染症のあの先生も持っていると聞いたことがあります。

学生や研修医の頃の僕はお金にあまり興味がありませんでした。何故なら「やりがいを求めて努力していればお金はついてくる」と妄信していたからです。

確かに医師は小お金持ちになることはできます。しかし、その小さな金持ちであるはずの医師は果たして経済的に自由なのでしょうか。多分答えは否。

事の発端は僕は精神科医として診断書を書いている時のことでした。

医師になれば、誰でも診断書を書くことが要求されます。(そんなことは医学部では一度も学ぶ機会がないのに。)

自立支援とか介護保険とか、障害者年金だとかまぁ色々。しかし、それを書き始めた当初から疑問がありました。

「これ何のために必要なん?」

「これ取得するとどうなるんだ?」

「お金はどう動いているんだ?」

などです。そうです。自分の書いている診断書の意義すら理解してないことに気づいたのです。多分他の人もこんな感じなんじゃないのかな。

つまり、良く分からないけど上からの指図により働かされている状態です。(現実的には診断書を書くと点数が発生するものの、それは医師ではなく病院の懐に入るという労働力の搾取構造になっているのですが。。。。)

そこでは「なんかよくわからん」というもやもやした気持ちが生まれただけで次なる行動に出ることはありませんでした。

次いで気づいたことがあります。それはヒエラルキーの上に行けば行くほど幸せになれるのかと思っていたら、どうやらそうではなさそうだということです。

大学受験の頂点に医学部があり、その医学生のマッチングにおける最高位に所謂ブランド病院があります。羨望のまなざしであるブランド病院であれば、そこで働いている人達は自己実現をしているわけですからきっとより幸せなはず。

しかし、現場で見る医師の顔は疲れているのです。働きだしてから本当に心からハッピーに働いている人って殆どみたことがない。あれ?これはおかしいぞ。と。

(ちょっとここではあまり多くは書けないのであえてぼかして書いていくことにしますが。)

結局どれだけ働いていても成果報酬ではない医療の世界では「お金」という点では報われないのです。

病院に経済的に依存しているのであれば、どれだけ仕事が辛くてもそこから離れることはできません。もし、経済的な自由があれば他の選択肢を選ぶことができるわけです。

「だってお金って難しいし、不動産とか投資とか色々リスクあるじゃん」

というのが大半の意見でしょうか。しかし、何もしないほうが余程リスクだと思うんです。そうです。税金です。

医師の給料というのは何の対策もしないとごっそり税金は持ってかれる構造になています。つまり何もしないから何百万も国にこっそり奪われているのです。これはリスクではないのでしょうか?

そんなことを徐々に考えるようになりました。

僕は精神科医でありながら、USMLEのコンサルタントや予備校講師として働いています。医師が医師免許を使わないでお金を稼ぐのはとても難しいのです。それを痛感しております。

僕は将来どうなるかまだわかりませんが、それでも経済的な不自由が理由で選択幅が狭くならないように積極的にお金のことを知ろうと思うに至りました。

それで手っ取り早かったのがFPというわけです。資格を取ること自体に意味はあまりありませんが、試験ベースで生きてきた人間にとって試験を目標にして勉強するというのはリーズナブルなことでした。

本当にやりたいことを見つけるためにはある程度経済的自由が必要

僕が言いたいことをまとめると、

本当にやりたいことを見つけるためにはある程度経済的に自由になる必要があるということです。

つまり、やりがい➡お金ではなく、お金➡やりがい、という構造が実はあるということ。まぁもちろん異論はあるでしょうは。これはあくまで僕の私見ですので。

ただ医師でありながらFPを目指す人がいるという事実は少なからずそのような考えに賛同してくれる人がいるということだとも思います。

USMLEだってお金ないと受験すらできないもんね。CSって受験するだけで数十万円かかりますから。

ではでは復帰した途端に毛色の違う話題でした。しーや。

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