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ハイ!ナイストゥミーチュ!セザキングです。
今回はSTEP3受験に関する教材と模試をご紹介していきます!2024年に最新情報に更新しているので是非チェックしてください!
USMLE STEP3対策・勉強方法まとめ~2024.3.1修正・追記~
STEP3受験に関する教材と模試
◎勉強方法・教材の紹介
STEP3は他の試験と比較して重要度が低いためか教材があまり充実していません。実際にはオンライン教材のみで事足りてしまいますが、一応満遍なく紹介しようと思います。
○FISRT AID STEP3
お馴染みのFIRST AID(以下FA)ですが、STEP1のFAのようには役に立ちません。理由としてはSTEP3の範囲が広すぎるためFAだけでは網羅的にはならず、FA全部を把握したところでSTEP3全体を把握することにはならないためです。むしろ参考書レベルを逸脱した問題も多く、現実的には問題集を解きながら知らないことがあればその都度覚えていくしかないと思います。僕もFAはたまに辞書として使った程度でした。STEP3受験のバイブルと言える本は無いのですが、敢えて参考書を一冊選ぶならFAでしょうか。
○UWORLD
STEP3合格に必要不可欠で最重要教材がUWORLD(以下UW)です。ご存知のようにSTEP3にはMCQとCCSが存在しますが、MCQ対策はこのUWのみで大丈夫です。
UWの良さは本番の問題との類似性とアップデートの速さにあると思います。STEP3は本当に範囲が膨大で、かつ非常に実践臨床に則した問題が多いため普通に学習をしていてはとても全出題範囲を網羅することができません。そのため頻出分野を効率よく学んでいく必要があります。
受験生の多くが受験本番ではUWで解いた問題と似たような(というか殆ど一緒)問題に何問も遭遇しています。ここから推察されるには、STEP3の問題が日々更新されていく中で、UWもそれに伴い(恐らく受験者が問題を暗記してUWにリークしている)更新を続けているため、本番ではUWと同じような問題に遭遇する可能性が高いのではということです。恐らくUWはその更新頻度が早いために、本番でかぶる問題が多いのではないかと思います。
またSTEP3ではSTEP2CKと類似した問題やCKよりさらに深く突っ込んだ問題が出題されます。そのため間違いなくCK受験より時間を空けずに受験をしたほうがいいです。CKの段階でEvernoteやNotionに知識を整理しておき、STEP3の知識をそこに上乗せしていく手法がお勧めです。
〇FIRST AID STEP1
STEP3の初日はFIPがテーマであるため、STEP1で出題されるような基礎医学の知識も求められるます。例えば「この糖尿病薬の作用機序は?」のように薬の作用機序、微生物、発生学、病態生理等がテーマとなる問題が出題されます。それらが2割程出題されますが、何故かUW STEP3では対応していないため準備をしていないと面を食らうことになります。可能であればFIRST AIDSTEP1(特にPharmacologyとMicrobiology)をさらっと通読することをオススメします。
〇CCS Cases
CCS対策といえば以前はUWしかありませんでしたが、2024年現在はその主流がCCS Casesにとって代わられました。
UWのCCSの最大の弱点はこちらのパフォーマンスが評価されないことにあります。従って模範解答を真似る他なく自分の解答がどれほど正解に近いのか判断するのが困難でした。一方でCCSは自分の解答がスコア化され、どこで失点をしているのかが判断できるため課題が把握できます。
さらに1か月分で1万円程度とUWと比較してかなり安価であるためお求めやすいのも良い点です。200問近い問題が収録されていますが、必ずしも全てやる必要はなく満遍なく解いてみて苦手分野においてはスコアを100に近づけるように反復練習するのが良いでしょう。
〇Master The Boards
日本人で使っている人は殆どいませんが、Amazonでの評判は比較的良く、FISRT AIDだけでは物足りないと感じている方が選択されているようです。しかし実際はアップデート頻度も遅く、情報が古いことが多いようです。UWも終わって時間がある方のみ通読されてみてはいかがでしょうか。
〇MKSAP (Medical Knowledge Self-Assessment Program)
米国内科学会が出している教材です。アメリカの内科専門医を目指す方が使用されると聞いています。STEP3は各科の専門医試験の詰め合わせ(実際の専門医試験の難易度は不明ですがSTEP3が難しいのは確か。眼内のメラノーマの治療とか普通知らないでしょ。)という印象なので、UWだけでは物足りない方はこの内科専門医試験にチャレンジしてもいいかもしれません。参考書とオンライン問題集がセットになっています。しかし問題なのはその値段の高さ。なんと15万円以上します。「MKSAPが対策に使えるかも」という話は聞くものの実際にやっている人は見たことありません。
◎模試
〇UWORLD
UWではSTEP3の模試を2種類提供しています。しかし模試はマルチプルチョイス(MCQ)のみでありCCSは含まれません。STEP3で唯一3桁の予想スコアが出る試験となっています。本番よりやや難易度が高い印象でした。本番でも模試の問題と酷似するものが出題されることがありますので、しっかり復習することを推奨します。
CCSの模試はありませんがCCS Casesでスコア化されるのでそちらで十分でしょう。
〇NBME
お馴染みのNBMEです。STEP3でも模試を1種類提供しています。STEP3のNBMEの模試ではスコアが偏差値(を10倍したようなもの)として表記されます。かなりシビアに評価される印象ですが、300を大きく下回ることさえなければ基本的には合格圏内ではないかと思います。
〇サンプル問題
STEP3でもサンプル問題が公開されています。
本番で似たような問題が出たという話もあるので是非直前期にやっておきましょう。他のSTEPとは異なり120問ではなく137問なのでFree137と称することができます。FIPのサンプル問題には基礎医学に関係する問題も紹介されているので気になる方はご覧ください。
まとめ
以上がSTEP3の教材と模試の紹介になります。要約するとMCQ対策はUWORLD、CCS対策はCCS CasesでOKってことになります!「内科ではSTEP3のスコアも見られる」という話も聞きますが、結局コネに勝るものではないためあまりスコアにこだわらずにとにかく早く合格(7年以内に合格したほうが好ましい)することを目標にしてほしいなと思います!
では今回はこのあたりで!しーや。
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