ハイ!ナイストゥミーチュ!セザキングです。
今年度ラストの徳島講演会がいよいよ今週末に迫ってきました。
これまでの人生で四国は愛媛しか上陸したことがありません。日本人であるのに日本でいったことがある県がまだまだあるのは寂しい気もします。(残りは福井、富山、島根、鳥取、高知、香川、大分、鹿児島かな?)
STEP3対策の記事もいよいよ大詰め!具体的な勉強方法、特にSTEP3特有のテストCCSについてお話をしていきます。
STEP3勉強方法
ECFMGを取得された方であれば既に自分自身の勉強方法を確立されていると思うので、ここで僕が細かく勉強方法を説明する必要はないでしょう。しかしCCSだけはSTEP3特有の試験なので少し説明を加えさせて頂きます。
① Multiple Questions
説明の必要はないでしょう。今までのように自分なりの方法で勉強してください。UWであれば55%取れれば十分に合格圏だと思います。それ以上取る必要はあまりないかもしれません。余裕があればSTEP1と2CKの復習をされるのも手かと思います。
➡本当に言及することはありません。確かにSTEP3は難しいのですが、ECFMGを取得された方ならこれまで通りに準備したら大丈夫だと思います。UWを最低でも2周、できれば3周しましょう。
STEP1のことに関しては以下の記事で言及しています。

② Computer-based Case Simulations (CCS)
巷ではCCSはゲームのような試験だと聞くことがありますが、内科や外科の臨床経験の乏しい僕にとっては結構えげつない試験でした。CCSとは「パソコン上で実際の診療を最初から最後まで行う」テストのようなものです。骨折した患者来ようが、発熱した患者が来ようが、あらゆる症例で最初の診察から、検査、治療まで行う必要があります。発熱患者が結果的に白血病だった場合には化学療法のオーダーまで自分でしないといけないのです。CCSはUSMLEの総集編だと個人的には思っています。これまでに学んできた全ての知識を総動員しなければならないのです。
しかし臨床経験が豊富であればあるほど、CCSでは有利になります。救急外来での心筋梗塞や脳梗塞などの疾患の初期対応の経験が豊富であればCCSでもその経験に基づいて診察・治療を進めていくだけなので特別な対策は必要ないでしょう。
一方でどなたでも経験には偏りがあると思います。僕は精神科の後期研修医なので一般内科や外科の症例は初期研修時代の経験に頼るしかなく、CCSにおいては非常に不利だと感じていました。その経験の差を埋めるべく行った対策を以下に述べます。皆さんも経験の少ない症例に関しては以下の対策を参考にしてみてください。
基本的にCCSの対策はUWしかありません。UWでは練習ケースが44ケースあり、さらに参考として数十ケースが掲載されています。注意すべきはアプリを使うと練習ケースの44ケースしか見ることができないということです。全てのケースを行う場合にはブラウザ上でやるしかありません。最初にCCSの基本的な流れ・ルールを述べ、次いで経験の少ない症例に対するアプローチ方法を提案します。
➡CCSとはとにかく臨床経験が物を言うテストです。CCSの採点はおそらくそれほど厳しくなく全体的な流れはOKであれば問題ないと思います。そのため、一度でも経験があればその症例を思い出して何となく流れは作れてしまうものです。しかし、経験が欠如しているとどうしても頭の中の知識を無理矢理絞りだして時系列で並べてみる他なく、不自然な流れになってしまう傾向にあります。
そのため臨床経験のない学生や、救急内科外来から離れて久しいマイナー系の医師にはやや厳しいものとなります。しかし、そのような場合でもちゃんと対策はあります。後述するDr.瀬嵜式の対策方法を是非利用してみてください。
*基本的な流れ・ルール
1症例あたりに与えられる時間は10分または20分です。何がその時間の違いを生み出しているのか不明ですが、一般的に言えることは10分のケースでは時間が足りなくなりやすいのでなるべく急いだほうがいいです。いずれのケースの場合も、最後の2分は最終オーダーと診断の時間(追記:診断名は不要になった)に充てられるのでケースを進める時間は実質18分と8分になります。僕はあるケースで最後の診断を書こうとするまさにその瞬間に時間切れとなってしまい、結局診断名が書けませんでした。結構な減点だったのではないかと思っています。また治療が完了した場合や、全く見当違いな検査・治療をしていると残り時間が余っていても強制終了することがあります。僕も本番で何回も強制終了させられました。悲しいです。
➡とにかく時間は足りないと思ったほうがいいです。または強制終了になるか否かです。「CCSは余裕」と仰る方もいるかと思いますが、恐らく臨床経験が豊富であったりするのではないかと思います。精神科の僕はどうしてもその症例をイメージすることしかできませんでした。STEP3は決して簡単な試験ではないので油断しないようにしてください。万が一ここで不合格になると非常にもったいないです。
さて以降の記事ではCCSの概要とその具体的な操作方法(恐らくこのブログでしか紹介されてない!)、そして対策方法を紹介していきます!
ではまた! しーや。

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