SMC活動報告~合格者数・平均スコアの発表~
挨拶
ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。久しぶりのブログ更新です。最近はQ-Assistの精神科講義動画の撮り直し作業に追われていて中々動画やblogの更新ができていませんでした。ただ見えないところではUSMLEコンサルタントとしての活動は続けております。といっても、最近は特に履歴書添削や面接指導に注力しまくっており本業が何なのか分からなくなっております。しかし、マッチングって単純に学力があればマッチするわけではなく、あくまでも「マッチ」なところが対策を難しくしてますね。個人的には個性を十分に発揮してそれを受け入れてくれる病院にいきたいものだと思っていたので、着飾ることはあえてしませんでした。
久々の活動報告
さて、最近になりSMC(オンラインサロン)のメンバーからの合格報告が明らかに増えているように感じていました。昨年は発足したばかりでしたし、コンテンツの充実に力を入れていたので対外的な結果報告をあまり行ってきませんでした。しかし、多くの方にとってはオンラインサロンって中身の見えない怪しい(笑)団体でしょうし、少なくともどのような結果を出しているのかは気になるのかなと思い、ここで一度活動報告を兼ねて合格者数やスコアの公表をしたいと思います。(個人的な情報は一切含みません)また、記事の後半では何故ここまで合格者が出ているのか考察しています。
オンラインサロンの具体的な活動内容に関しては以下の記事を参考にしてください。
現在メンバーは約160名(卒業生約30名を含む)であり、USMLE未受験者からOET受験生まで多様な構成となっております。基本的にはSTEP1合格を目指されている方が多く、学生と社会人の比率は3:2くらいになっています。臨床留学をガチで目指している人もいれば、「医学英語を勉強したい」「留学するかわからないけど選択肢を広げたい」「人生を変えるきっかけにしたい」「オーストラリアかイギリスに留学したい」などを目標として掲げている方も沢山います。
合格者数
まずは合格者数から発表します。発足して約1年5カ月が経過しましたが、果たして合格者数の累計はどれほどでしょうか。
STEP1 22名
STEP2CK 5名
OET 1名
(ECMFG取得者 1名)
累計で28名でした。全体の合格者の内STEP1が大半を占める理由は、SMC参加と同時にUSMLEの勉強を開始された方が多く、その方々が1年程度をかけてSTEP1を受験されたということでしょう。今後はCKやOETの合格者数も伸びていくと予想されます。累計の合格者数よりももっと注目してほしいものがあります。それは期間別の合格者数です。
期間別の合格者数
2021/4-7 17名/4カ月
昨年度(3月も含む)は13か月で合格者が11名だったのに対し、なんと今年度はまだ4カ月しか経過していないのに17名の方が合格されています。これは毎週1人合格している(実際に体感としてそれくらい合格報告がある)ペースであり、年間で50名程度合格するペースとなっています。(大谷選手の年間ホームランがライバル)
この変化は、「SMCに入学して勉強を開始し、1年間継続されて合格された方が続出していることによるもの」に他なりません。つまり、参加者の多くは入学時点では「USMLE
初心者」だったということです。皆さん様々な背景をお持ちですが、その方々が一様に結果を出しており、改めて継続することの重要性を痛感させられました。
これまでに公式により発表された日本人合格者数に関する数値は、年間ECFMG取得者数のみであり、それは大体50-80人を推移していました(2018年以降は発表無し)。また多くの日本の医学部では、1学年で1人合格者がでれば平均よりは多いほうかなと思うので(5年間で合格者1-2人って大学も多いんだぜ)、年間50名ペースって結構凄いと思います。(そもそも母集団が違いすぎるので単純比較すること自体変なことは承知)
何故これほど合格しているのか
さて、では何故ここまで合格者が増えているのか、その理由を改めて考えてみます。オンラインサロンでは様々な情報提供を行っていますが、正直言ってそれは合格に必要なエッセンスではありません。結局自分では努力しなくては決して目標には達することができないからです。
1年半近く運営してきた経験を振り返ると、最も効果があったのは「継続するために環境整備」だったのかと思います。具体的には「勉強グループの作成」です。現在、SMCでは10以上もの小グループが存在します。大体3-5人で構成されており、基本的には全員僕が背景や進捗状況を考慮して配置しています。このグループの存在がめちゃくちゃ大きいと思います。自分自身で目標設定をして、それに向かって邁進できる人であればそもそもコミュニティに属する必要はありません。しかし、皆がそうではないのも事実です。むしろ大半の方が「モチベーションの外注」を求めています。USMLEの勉強を開始する方は恐らく1学年で年間1000人くらい(興味ある人を含めればその倍はいると思う)はいると思いますが、結局合格まで継続できる人はその1割も満たないでしょう。果たしてその脱落は能力の欠如によるものなのか、「否」、ただ継続することができなったということに尽きると思います。
コミュニティは積極的に活用しなければ意味がない
さて、コミュニティに入れば継続できるのか、その答えはyesでもありnoでもある。それは条件付きなのです。まず大人数グループではモチベーションの維持は難しい。何故なら、御互いに監視することができないため互助作用、言い換えると強制力が乏しくなります。また、メンバーの質が高くないと難しい。基本的に良好な人間関係を築けないとそのグループは継続できません。そこで、SMCでは少人数にこだわり、各々の進捗状況や個性を考慮して編成しています。例えば卒後年数が近い同じ診療科などはとても良いグループになります。また進捗状況も近いほど情報交換やモチベーションの維持がしやすくなります。
「あの先生は当直もあったのに今週300問解いてるから自分も来週は頑張ろう・・・!」
とか、そんな感じです。
セザキングのお仕事
普段より繰り返し述べていますが僕ははっきり言って完全に裏方であり、主な仕事はメンバーの方々が勉強を継続するために環境整備です。グループ作成以外には、オンライン自習室を開いてみたり、困ったことがあればひたすら相談にのります。時には講義をしたり、勉強もできてお金ももらえるバイトを紹介する等様々なコンテンツを提供しますが、結局何よりも大事なことはメンバー自身がその環境をうまく活用することです。
実際に合格された方々は与えられている環境を使いこなしています。最初から全て自分で出来てしまう方はそもそもコミュニティに参加する必要性があまりないでしょう。最近では、ただコンテンツを受けとることのみならず、メンバーの方々が自ら積極的に働きかけてくれており大変助かっています。(最近では自習室アプリとかできました。凄い・・・)このように自主的に動いてくれるメンバーが増えていけばコミュニティも継続することができ、将来的にはこのコミュニティから新たな活動を始めていけるのではないかと考えています。
↓そういえばお蔭様で無事登録者1000人に到達できました
平均スコアの公開
最後に参考として受験者の平均スコアも公開します。
STEP1 225
STEP2CK 235
N数が多くないですし、ハイスコア狙いではなく、コネありきの合格狙いの方も一定数いるのでどこまで参考にあるか分かりませんが、現時点(2021/8)ではこのような結果になっています。アメリカ・カナダ人医学生の平均より10程度低い感じでしょうか。ただ、これでも恐らく日本人全体の平均よりは高いと考えています。IMGの合格率(7割強)以外のデータが公表されていないので明確な根拠を示すことはできませんが、僕のこれまで経験では日本人平均はSTEP1で210台だと思っています。(あくまでも体感)それよりは上回っている気がします。
最後に
さて今回はSMCの活動報告をさせて頂きました。今後も沢山の方が受験を予定しているので、今後もどんどん合格者が増えてくると予想しています。現在であれば2名までは勉強グループにすぐにご紹介できる状況です。興味のある方はお問い合わせください。
それでは引き続き頑張ってサポ―トしていきます。しーや。
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