合格報告㉒~STEP1:慈恵医大卒 キノ・デ・トテン先生part②~

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合格報告~STEP1 キノ・デ・トテン先生~

ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。今回は前回の合格報告の続きになります。USMLEに興味があり勉強を開始したものの中々結果が出ていないようでしたが、果たしてどのような展開になるのでしょうか。

合格報告㉑~STEP1:慈恵医大卒 キノ・デ・トテン先生 Part①~
合格報告:慈恵医大卒 キノ・デ・トテン先生 ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。今回は人気コーナーの合格報告の記事をお届けします。恐らく読者の皆様が一番...

 

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・4年生9月~5年生5月(受験2年半前~1年10か月前)

(使っていた教材)

First Aid Q&A for the USMLE Step1
First Aid for the USMLE Step1

この時期はTOEFL iBTの提携校への基準点を超えるためにTOEFLを勉強したり、あとは医学そのものを勉強しなくてはいけないとかいう謎の思考に駆られて研修医向けの本を読んだり、あとはSTEP内科学を通読したりと迷走していました。あとはシンプルに勉強に対するモチベーションもそこまで高くなく、バイトに精を出すなどしていました。結局Q&Aを解き終わったのが5年生の5月でした。

さすがに後半はCBTを経たこともあり、臨床医学的な知識が入っただけ正答率はあがりましたし、医学英語・単語の知識量も増えたので問題も解きやすくはなりましたが、それでも正答率は半分くらいだったと思います。しかも100%理解して問題を解いていたかといわれたら大いに疑問で、おそらく今から思えばかなり浅い理解で進めてしまっていたと思います。Q&Aはそこまで質が高いものでもないですし、Updateも遅いのでそこまでやりこむ必要もないと思います。

4年生の12月頃には現実問題として勉強の進捗と点数のことを考えると国試の時期がStep 1の受験時期として最適なのではないかと考えるようになり、この時期に受験することを考え始めます。まぁ確実に逃げの思考ですね。後は大学の定期試験として、4年生12月、5年生7月に試験があり、ここの勉強時間がとられるという懸念があったことは否めません。

➡色々な迷いが生じては消えていく様子がうかがえます。Q&Aはあくまでも「慣れ」のための教材であり、1周したら速やかにオンライン問題集に移行することを推奨しています。

 

・5年生6月~5年生9月(受験1年10か月前~1年半前)

(使っていた教材)
Kaplan Qbook
First Aid for the USMLE Step1

また要らんことをしています。買ってしまったのでやった、というのが正直なところですが、要らないです。この期間に一度1週間だけハワイに留学したこともあり、USMLE Step1受験の決意が固くなったことは事実です。要は、それまであまり本気でスイッチが入っていなかったんですね。

ちなみに、この本の正答率も半分くらいでしたね。完璧に理解してから次に進んだかといわれるとそんなこともありません。これはさっさと終わらせることにフォーカスしてしまった感が否めないですな。

さらに、この時期にはじめてNBMEを受験しました。(NBME Form13)予想スコアは148でした。まぁびっくりしましたが、問題を解いている感覚はロト6に近かったです。

➡確かに要らん事をしてます。(笑) KaplanのQbookはいらないです。内容も古く枝葉末節なことばかり問うてくるので、所謂High-yeildではありません。この模試の結果を見るに、解くだけに集中し内容の理解が相当甘かったことと推察されますが、それは本人もそのように自覚されていたようです。

対策⑤:絶対に模試を受験すべき【STEP1】~2021年10月2日追記修正~
STEP1対策⑤~模試のススメ~ ハイ!ナイストゥミーチュ!セザキングです。さぁどんどんいきます! では今回は模試についてお伝えします! 模試ってめっちゃく...

 

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・5年生9月~5年生10月(受験1年半前~1年5か月前)

この時期はTECOMの映像講座を観ることに専念して、メジャーと小児・産婦を観終えました。ただし、この時期に映像講座をみてもあまり印象に残りませんし、USMLE Step 1をやっている人間は国試では基本的に問題にならないですし、国試の勉強を終えてからUSMLEの勉強をしようと思っている人は基本的に国試勉強の沼にはまると思うので、さっさとUSMLEの勉強をして大丈夫です。

➡このあたりは僕も同意です。USMLEを真剣に勉強している人が国試で落ちる可能性は極めて低いと思います。ただ、「国試勉強の沼」とは言い得て妙で、本当に帰ってこれない可能性があります。もし、国試勉強もしたいのであれば、「○○をやる!」と事前に決めて、やることを明確にしておく必要があるでしょう。そうでないと、完璧を求めていつまでも沼にはまり続けることになってしまいます。USMLEは不安との戦いということを承知しておいてください。

USMLE概要⑦~日本の国家試験とUSMLEの違い(前編)~初心者はまずこれを見て震えるべし
日本の国家試験とUSMLEは似て非なるもの! ハイ!ナイストゥーミーチュ!Dr.瀬嵜です。 明日撮影です。なんのかって?それは後日お話します。 現在、講演会...

・5年生11月~5年生3月(受験1年5か月前~1年前)

(使っていた教材)
USMLE Rx
First Aid for the USMLE Step1
Firecracker

いよいよ受験が近づいてきて焦り始めます。遅い。とりあえずはRxを購入し問題を解きますが、ノロウイルスになったりして思うように進まず、4月から留学に行くことが決まっていたこともあり、こなす感じになってしまいました。正答率も50%くらいです。結局1周して、2周目の途中で時間切れになって終わりました。

また、この時期は比較的Firecrackerに注力していました。確かに非常に良いツールですし、僕の点数にある程度貢献してくれたのは間違いないですが、すべての人に合うかといわれたら微妙だと思います。ただ、僕は好きでした。

質問コーナー⑮~Firecrackerについて~
質問コーナー⑮ 久々の質問コーナーです。 4月は忙しく中々記事が投稿できませんでしたが、5月は何とか頑張っていきたいと思います。 また隙間時間を見つけてツイ...

また、5年生の3月、Rxが終わった(ことになった)段階でふたたびNBMEを受けました。(NBME Form15)予測スコアは167です。なぜかこの模試は自信満々で受けたようですが、結果は凄惨なものでした笑。まぁ今から考えたら当たり前なのですが、正直、内容を理解しないで問題をこなしているだけでは実力は伸びません。それがこの点数に現れているんだと思います。

➡非常にメッセージ性が強い文章ですが、本当にこなすだけではだめなのです。オンライン問題集は「完璧に」してこそ初めて意味があります。問題を解いても伸びない人は、基本的に問題の理解が甘いです。「まぁいいや」という気持ちが、一事が万時。167だと、正答率50%くらいですかね。

勉強方法総論⑨~問題集を完璧にする方法:前編~
挨拶 ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。 おひさです。先ほどもジムにいってきましたが、地獄でした。笑 セッションの最後にサイドレイズ(おもりを持って...

・6年生5月~6年生8月(受験10か月前~7か月前)

(使っていた教材)
UWORLD
First Aid for the USMLE Step1
Firecracker

ここからはひたすら同じ教材を繰り返します。1か月の留学から帰ってきて、モチベーションはあがりますが、実力は低いままです。とりあえずは神なる教材UWORLDをはじめます。が、問題の難易度に面食らいます。正答率は45%くらいになりました。マークは2100問ほどつきました。しかも、能力的な問題かもしれませんが、正直問題を解いていても理解できない部分があり、それを先送りしてしまいました。(悪い癖ですね)

問題集を1冊こなしたらわかるようになるかもしれない、という謎の発想が生まれてきたのですが、いま頑張らないと未来の自分は賢くなりません。そんなこんなで問題をこなし、UWORLDの1周目が終わった(ことになった)時点で再度NBMEを受験します。(NBME Form18)スコアは178。やばすぎますね。ここでかなり衝撃を受けて、再度スイッチが切り替わりました。これは今までの問題集の解き方が本当に良くないと認識しました。遅すぎて話になりません。

➡迷走しておられます。問題集を理解しないで、UWに突入するとこれくらいになるかもしれません。でも、正直NBMEで160-170くらいなら正答率は45%になるというのは妥当な相関性です。さて、本気モードになったようです。

・6年生9月~6年生12月(受験半年前~3か月前)

(使っていた教材)
UWORLD
First Aid for the USMLE Step1
Firecracker
BRS behavioral science

ここからはUWORLDを完璧にすることを目指して勉強します。卒業試験などありましたが、必ず毎日USMLEの勉強をはさむことを心がけました。(午前USMLE、午後国試など。今となってはもっとUSMLEに振れば良かったと思います)

まずはマークがついた問題を分野ごとにつぶしました。これがその期間です。ここでは本当に完璧に理解するまでマークを外さないことを意識し、ただ、僕という能力がそこまで高くない人間は1回で処理できる情報があまり多くなく、かつそこまで内容を深めるとどこまでも掘れてしまうので、あえてある程度の時間で区切って後日に回しました。意外とこの方法は悪くなかったです。結果的にすべての問題を理解していればどのようなやり方でも大丈夫だと思います。この時点では40問単位で問題を解いていたのですが、60~70%くらいの範囲でウロウロしていましたね。

➡あぁ、やっと理想的な勉強に近づいてきました。ここから伸びていきそうな予感がします。オンライン問題集を解き方は絶対に「マークした問題をゼロにする作戦」です。そう、マークゼロ。はい、御唱和。マークゼロ!マークゼロ!

また、9月の時点でUWORLD self assessment①を受験しました。
予測スコアは177。なぜ下がったぁ。

また、卒試を終えた10月末にNBMEを受験しました。(NBME Form20)
予測スコアは200。これはうれしかったですね。

さらに、12月頭と末にもそれぞれNBME Form21をUWORLD self assessment②を受験しました。予測スコアはそれぞれ203と213。まぁぼちぼちです。

NBME Form21ではbehavioral scienceが左に振り切れるという珍事が起こったので、BRS behavioral scienceを通読しました。これは非常に効きましたね。適当なタイミングで必ず読んだ方が良いと思います。これ読めば結構できるようになると思いました。事実、その後受けたすべての試験はbehavioral scienceに足を引っ張られることはなかったですね。

➡徐々にスコアが伸びてきました。勉強方法を変えたことが大きいのでしょう。さて、行動科学もBRSをこなして成績アップしたようです。これは絶対にやるべき教材です。

・6年生1月~直前期

(使っていた教材)
UWORLD
First Aid for the USMLE Step1
Firecracker

UWORLDのマークがすべて消えたので、ここからはランダムにすべての問題から解くようになりました。基本的にはこの時点ではUWORLDはすべて理解したことになっていたのですが、それでもなぜか間違える問題があり、かつ、新しい発見がある問題もあったので非常に何とも言えない気持ちで問題を解いていました。新しい問題が追加されるのもありますが、一度理解したはずの問題を間違えたり、新しい発見があるのは非常に残念な気分になりました。さすがにこの時期は正答率は80%を割ることはなくなりました。(大体は90%を超えていました)新しい教材(AMBOSSなど)に手を出したい誘惑もありましたが、ひとつの教材を極めることの重要性は皆さんがおっしゃっていたので、その誘惑を振り払ってひたすらUWORLDを進めました。

国試の前日まで午前USMLE、午後国試という生活(なんなら年明けからは夜寝る前にFirst Aid の通読をしていたので明らかにUSMLEの割合の方が多かったです)をしていました。もっと早くからUSMLEの割合を増やせばよかったです。国試の映像講座とか観てないで。First Aid の通読・暗記もこの時期から始めました。というか、この時期にはじめてやったのですが、もっと早くからやるべきでした。国試が明けてから受けたNBME Form22は220、直前(10日前)に1日で連続で受けたForm23,24は224/218でした。

➡皆不安になり国試の勉強をしますが、振り返るともっとUSMLEをやっておけばよかったと言うんですよね。6年生になってから国試もUSMLEもゼロスタートという人はさすがに国家試験の勉強をしてからUSMLEをすべきですが、このように低学年のうちからしっかり勉強してきた人は国試の勉強はなるべく削ってUSMLEに時間を振るほうがいいかと思います。

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CBTに関する考察第1弾 ハイ!今日もマイペースに生きてるDr.瀬嵜です。普通に生きるってのも中々大変ですよね。当然僕にも不得意なことがたくさんあります。みなさ...

 

さて、今回はここまで。次回は完結編になります。しーや。

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