OET⑫~完結編:留学関連試験のミライ~
ご挨拶
ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングどえす。ここ数日、ひたすらOETの記事を書き続けており心身ともに疲労しております。そして、いよいよ今回が(一旦)完結編となります。短い記事となりますがお付き合いくださいませ。最終回は、「何故わざわざOETにここまで注力したのか」、そして「コロナ後のUSMLEやOETにどんな変化が起こるのか」という点について言及していきます。
今後OETはもっと流行るのか?
いやぁ、これらの記事を説得力をもって書くために結構体はりました(笑)。今はそこまで需要がないのかもしれませんが、今後OETに関する情報が拡散していけば「アメリカではなくオーストラリアに行きたい!」と思うようになる医療者はたくさん出てくるかもしれません。というのも、USMLE受験と比較すると(恐らく)臨床留学のハードルが低いのです。懸命に努力されてオーストラリアに留学された方には不本意に感じかもしれませんが、そのハードルの低さを理由にオーストラリアを選択されている方が確かにいます。また、難易度の問題だけではなく、USMLEのほうが乗り越えるハードルがたくさんあるのも米国臨床留学を難しくしている理由でしょう。そして、現在USMLEを勉強している人の中に「とにかく海外に行きたい=アメリカには拘らない」と思っている方がいます。「アメリカには拘らない」けども、巷にあふれる情報がUSMLEばかりであるがゆえに自然とUSMLEを選択されています。最近、このようにOETの布教活動を始めたところ、「オーストラリアでもいいな」と思うような人が増えてきました。このようなことを鑑みて、今の内に網羅的なOETの情報を掲載することで、僕自身はOET情報提供の先行者となり、ひいては多くの皆様のお役に立てるのではないかと思っております。
当時、USMLEの世界も荒野であった
僕がUSMLE関係の記事を書き始めた数年前も同様の状況でした。当時は「USMLEを勉強している人がいるから」記事を書き始めたわけではなく、「USMLEは本当にいい教材だから広めたい」「USMLEを通じて自己実現してほしい」という思いから布教活動を始めたのです。そこには「皆にアメリカに留学してほしい」という気持ちは正直ありませんでした。もちろん、今もそれを目的とする人のことを心から支援しているのですが、臨床留学をすれば誰もが幸せになれるというわけではありません。「良いものを良いと言いたい」という気持ちが先行しており、もっと裾野が広がればいいと思っていたのです。
コロナウイルス感染が与える影響を考える
さて、2020年9月現在、コロナウイルス感染が猛威を振るい、少しずつ人類がコロナとの共同生活に慣れ始めてきたところです。この半年で世界は大きく変わりました。そして、この先数年間でもっともっと変わっていくでしょう。僕は、職業柄という理由もありますが、アメリカの今後の動向に注目しています。何故なら、彼らというかトランプは世界のリーダーになることを選択せず、アメリカがNo.1になることに向けて舵を切っているからです。
僕の愚考かもしれませんが、アメリカは表面上「人類皆平等」という旗を掲げて世界から優秀な人達を招き、競争させることでその優位性を高めてきました。色んな人に平等にチャンスがある競争社会だったことがアメリカの魅力でしたし、アメリカ留学の魅力であったように思えるのです。それが、最近の移民ビザの制限を始めとするあらゆる政策に、その多様性を排除し、ひたすらにアメリカ人(全員ではないのだが)を優遇するという目的が練りこまれているように感じます。
もちろん、それでもアメリカに留学には他にも様々なメリットがあるでしょう。数多の障壁を乗り越えて臨床留学されている先生方には本当に感服します。ですが、将来のことは分からないものです。それでもUSMLEを推奨するのは、その教材の質の高さと、医療英語を学ぶことの重要性は全く動かぬものであるためです。ただ、この先ずっとアメリカ留学のチャンスが開かれて続けていくのかどうかは誰も分かりません。そこで、USMLEを勉強しながらもOETを並行することで、他の可能性も選択肢に入れておくという柔軟な考えも必要ではないかと思うのです。
そういう思いもあり、今回自らOET受験を経験してきました。「自分にはこれしかない」という思い込みは執着となり、柔軟な態度を逸するになります。「これもいいけど、これもいいかも」と、色々なことにオープンになればもっと気持ちよく生きられるのではないでしょうか。執着は願いを遠ざけるのです。
さて、今回はここまで!あー結構疲れたw しーーーーーや!
みなのもの、座して考えるのではない。家を出て行動するのじゃ。
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