高橋侑也先生 STEP2CK合格体験記
ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。さて、昨日高橋先生合格体験記のSTEP1編を投稿したらかなり大きな反響がありました。やはり、在学中に純ジャパがECFMGを取得したという事実が大きなインパクトを与えたのではないでしょうか。というわけで、本日はSTEP2CK編をお届けします。臨床経験が活きやすいCKを医学生のうちにどのようにして乗り切ったのか刮目していきましょう。
STEP2 CK
【試験概要】
Step1の臨床バージョンです。知識はもちろんですが、膨大な文章の中から重要な情報を汲み取ることも大切です。
目標スコア:244(平均点)、本番(6年の7/1):239
対策期間:4ヶ月
使用した教材
U World(合格狙いならこれ1周で大丈夫という定説)
First Aid(役立たず)
STEP-UP to MEDICINE Step2 CK(役立たず)
➡ご覧の通り非常にシンプルな教材選びです。これも殆ど僕と一緒ですね。僕はQA後にUWを1.5周で本番を迎えましたがかなり似ている気がします。USMLEの合格最低スコアが徐々に上がっていることはご存知かと思いますが、平均スコアも僕が受験した8年前よりも10以上も上がっています。特にSTEP2CKは他よりも合格最低スコアが高いので気を抜くと不合格になることがあり要注意です。
【勉強経過】
(2019/3月)対策開始
使用した問題集はU Worldのみです。Step1と同じで、ひたすらU Worldを解きました。ただしFAのようなバイブルが無いため、知識を1カ所に集めることなく解き進めてしまったのが勿体無かったです。FacebookのグループにU Worldのノートを集めて教科書のようにしたPDFがあるので、それに書き込んで情報を集めると良いかもしれません。(追記:日本の国試対策で用いるイヤーノートがとても役に立つと思います。僕も使えば良かったです。)
➡高橋先生はイヤーノートを推奨されています。このUWのノート作成も非常にいいかもしれませんね。また、効果のほどは定かではありませんが、Online Med Edの講義ノートをベースにする方もいます。いずれにせよ、知識は一つに集中させたいところです。
(2019/5/24)1週目終了 正答率:62.8%
4月いっぱい海外実習に行っていましたが、幸か不幸か超絶ゆるポリだったので、CKの対策に時間を割けました。1日5、6時間やって、だいたい70~80問前後解いていたような覚えがあります。問題を解き進める中で、間違えた問題と正解したけどよく分からない問題には旗を付けて、後で復習しやすいようにしました。
また、U Worldの表や図は非常に有用なので、繰り返し確認したいものはスクリーンショットを使って保存し、パワポにまとめて簡単なノートを作りました。どうしても覚えられない知識はANKIを活用しました。
➡5,6時間で70-80問はかなり早いペースですが、STEP1を終えた後なら不可能ではないでしょう。2か月くらいで1周されたようです。問題集の解き方はSTEP1と一緒ですが、FAが有用ではないので、UWの表や図を積極的に利用することを推奨されています。確かに、僕もそれには同意です。
(2019/5/26)UWSA1:248
1週目終了後すぐに、見直しなどをせずに受験しました。USMLEの模試で初めて平均点を超えたので一喜しました。ただしこの模試は本番より10〜20点ほど高く出ると言われています。模試の復習を終えた後は、旗問題を解き直しました。全部で1300問くらいあったような気がします。
➡僕はUWの模試を受験していないのですが。やはりSTEP1同様に予想スコアが高めに出るようです。UWの模試はNBMEとは異なり、しっかりとした解説があるため、模試というよりは問題集の延長と捉えるのがいいかと思います。
(2019/6/16)UWSA2:240
旗問題を終えた後、受験しました。この模試は本番に近い点数が出ます。目標とする244点には届きませんでしたが、近い点数だったのでこのまま突き進んで大丈夫そうだと思うことが出来ました。
➡UWSA2のほうが正確性は高いということですね。他の方にも感想を聞いてみようと思います。
(2019/6/21)NBME7:212概算(正答率75%くらい)
ネットに落ちていたpdfを使ってやってみました(笑)。得点計算の方法もやや特殊なので、3digitがこれで正しいかはわかりませんが、どっちみち悪い点数なことに変わりはないので見なかったことにしました。
➡僕の個人的な体験ですが、NBMEはかなり厳しめの採点という印象です。やはり、あまり参考にはならないのかもしれません。以前にも何度も嘆いたことがありますが、STEP2CKのNBMEは予想スコアが厳しめに出るためか、中々目標スコアに達することができず受験に踏み切れない方がいます。模試のスコアによって気持ちが浮き沈みしてしまうことは痛いほど理解しておりますが、受験を延期してしまうことで生じるデメリットも小さくはありません。やるべきことをやりきったら思い切って受験されたほうがいいのではないかと僕は思います。
(2019/6/22)サンプル問題(正答率82.5%)
step1と同様、サンプル問題は非常に重要なので必ず解きます。8割超えたので嬉しかったです。その後U Worldの2周目を開始しました。試験前日までひたすら解いて、最終的に1200問ほど解いて正答率は91%でした。旗問題をやったうえでの2周目ではありましたが、知識がちゃんと身についているようだったので自信を持って当日まで勉強を続けることが出来ました。
➡ということは、1周目➡旗問題➡2周目という流れだったということですね。
(2019/7/1)本番:239
前日の夜は次に控えるCSのことばかり考えてしまい、あまりよく眠れませんでした。実際の試験ではU Worldであまり問われない形式の問題があったりして結構苦戦しました。まあ合格はするだろうという気持ちだったので、リラックスして受験できました。合計8ブロックの長丁場なので、途中で飽きますが頑張りましょう。正直もっと点数を取りたかったですが、どうしようもありませんでした。
➡本番ではUWでは見られないような、「論文形式問題」や「薬の説明書問題」が散見されます。非常に長文であるため、オンライン問題集の問題を解いている時以上のスピードが求められます。基本的には他の問題を優先的に解き、余った時間でそのような超長文問題にとりかかるのが定石です。しかし、それらの問題は知識が問われるというよりは読解力が問われているため、時間さえかけることができれば解けることが殆どです。それらの問題が挿入されたブロックでは総問題数が少なくなっているので、ブロック開始と同時にそれらがあるかどうか判断できます。ある場合には、いつも以上に速く解くという戦略はありだと思います。
また、ここでさらに刮目すべきポイントは勉強開始から受験までの期間です。3月途中から開始し、7月1日受験であれば、準備期間は4カ月弱ということになります。僕自身も3カ月程度の準備期間でしたが、しっかりとした勉強時間が確保できれば(また平均スコア狙いであれば)3~4カ月でも十分に対策が可能ということです。特に5~6年生という広範囲に渡る医学知識が人生で最も飽和する時期にCKを受験することで準備期間を短くすることができます。
【改善すべきだった点・アドバイス】
UWorldで得た知識をどこにまとめるべきか分かりませんが、とりあえず一箇所に集めた方が後から見直しも出来るので良いと思います。高得点を狙う人は UWorldの後にAMBOSSをやるといいと思います。AMBOSSを使用している人のCK平均点は258(たしか)だとホームページで豪語しています。以前はUworldのみだったため点数のバラつきが大きく、運要素の強い試験だったそうですが、AMBOSSを併用することで比較的安定して高得点が狙えるようになってきたようです。
Step1とくらべて勉強量に対して知識が溜まっているような実感がなく、最後まで曖昧なままで終わったテストです。(※追記:国試の勉強をやって気付きましたが、イヤーノートが非常に有用かと思います。治療のフローチャートが詳細にまとめられており、バイブル的な教科書の無いCK対策にも役立つと思います。)
➡仰る通りCKは非常に運要素が強い試験という印象です。そんな中、Ambossが台頭し、安定してハイスコアが狙えるようになってきた(かもしれない)ということです。高橋先生はイヤーノートのフローチャートをつかうことを推奨されているので、もし勉強方法に悩んでいる方がいましたら是非試してみてください。
これにてSTEP2CK編は完です。しかし、鮮やかにSTEP1、そしてSTEP2CKに合格していきます。果たして、最難関のSTEP2CSをどのようにして乗り越えていくのでしょうか。座して待たれよ・・・!
てことで、しーや。
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