医療人事コンサルティング①~稚内病院の第1位希望者が倍に!?~

私立稚内病院紹介YouTube

セザキングの医療人事コンサルティング

挨拶

ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。今回は過去の紹介した市立稚内病院の動画がどれほど反響があったのか振り返ってみようと思います。そして、人材獲得に悩む全国の病院の院長や人事部に向けてのメッセージでもありますので、マッチングで悩む研修医だけなく、研修医や常勤医獲得に向けて留学支援プログラムの設立を検討している方も最後までご覧ください。

USMLE支援プログラム?日本最北端の研修病院:市立稚内病院のご紹介!

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復習:市立稚内病院の紹

昨年、当サロンメンバーの初期研修医より相談がありました。

「研修している市立稚内病院の魅力が、世間に全く知られておらず研修医の確保に苦労しているので、セザキング先生のブログやYouTubeでその魅力を伝えることはできませんか?」

それまで稚内病院の研修内容は一切耳にしたことがありませんでしたが、聞けば聞くほど魅力的なものでした。

・圧倒的な待遇(年収1000万円超え)
・アットホームな医局
・ほど良い忙しさ:勉強時間の確保
・驚くほどのフレキシブルなローテーション
・礼文島や宮古島での地域医療

などなど他の病院にはない魅力ばかりでした。詳しくは動画をご覧ください。そこで一度取材をしようと実際に稚内まで足を運び、稚内自体の魅力と稚内病院の院長とのインタビューを動画でご紹介することに至ったという経緯です。

市立稚内病院 (city.wakkanai.hokkaido.jp)

動画公開の結果は?

それから1年以上も経過しました。僕には視聴者からの連絡は殆どありませんでしたが、研修医からは「見学者が増えてます」等と連絡を受けていました。そもそも、かなり個性の強い動画(病院・プログラム)であるため賛否もあるだろうと思っていました。

そして、久しぶりに今年のマッチングの中間発表を見てびっくりしました。

2021年中間発表

2021中間

2023年中間発表

2023中間

なんと第1位希望者が3人から7人に増えていたのです。採用枠自体も2人から4人になっています。詳細は分かりかねますが、採用人数が増えたら行政からの補助金も増えるはずです。もちろん年によって変動はあると思いますし、今年たまたま多かった可能性もありますが、少なくとも見学者の多くが「動画をみて来ました」と言っている以上は多少の影響はあったのだと思います。

コンサルタントとしての働きかけ

稚内病院は既に魅力的なプログラムを持ちながらも、それを上手く広告できていませんでした。そして、もしそれを何とか広告しようとしてもその魅力が正確に伝わらなかったのかもしれません。

今回、コンサルタントとして着眼したのはその待遇と自由度でした。留学関係の仕事をしているため、多くの留学志望者がどのような観点で病院選びをしているのか精通しているつもりです。特に留学に興味ある方が着目するポイントは以下の4つになります。

①留学準備する時間
②お金
③立地
④海外病院、英語、外国人医師

最初に気づいて頂きたいのは、ここに研修内容は含まれないということです。中には「日本でもしっかり研修をしたい」と希望する方もいますが、その方々も研修内容というよりは結局立地や待遇、忙しさで選んでいる印象です。つまり、留学志望者にいくら「うちのプログラムは研修が充実しているよ」と伝えても、その点ではもっと優れている病院が他にもある可能性が高いため勝算は低いでしょう。

そこで今回が僕が協調したのが、上の①~④のうち、①と②になります。ハイポとは言わないレベルで忙しいものの、オンオフがしっかりしており勉強しやすい環境、有給も取りやすく、そして何よりも待遇がいい。これが他の病院にない魅力であるため、「一部の」留学志望者にてガン刺さりします。

さらにここで④を追加することを提案しました。それは海外研修を認めること、そしてUSMLE受験費の一部を負担することです。これによりさらに留学に興味のある方にとって魅力的な病院にうつるようになったはずです。③はどうしようもありませんが、(失礼と承知ながら)稚内という大半が訪れたことがない北端の地の魅力を動画で紹介し、またアクセス方法をクリアにすれば心的なハードルは下がります。まして、見学時の移動・宿泊費を病院がもつとなればなおさらです。

このようにして元ある魅力をさらに強化して紹介することで、通常はアクセスできない層にも情報が行き届き、多くの人が流入してきたということになります。「稚内に残る人が欲しい」とか、「もっと真面目な動機が良い」とか、そこで働く方々のそんなお気持ちもよく理解できます。

しかし、表をご覧になればわかる通り第1希望が0人の病院もざらにあります。「研修医の質が~」などと議論するような余裕がないほどの病院もあるはずです。少なくとも世間にまず認知してもらうことの重要性は否定できないと思います。

医療人事コンサルティング依頼募集中

こんな経験からある案が着想しました。

「人材を求めている病院が医師・研修医の雇用を獲得するために、特別な留学支援プログラムを作り、そこに人材を紹介する」

数多の留学支援プログラム

実際に世間を見渡してみると留学支援プログラムは意外にも沢山あります。しかし、どれほどのプログラムが機能しているのかは甚だ疑問です。実際に僕は内部情報をよく耳にするのですが、正直全く機能していないようなプログラムも多々あります。それでは双方がハッピーにはなりません。これらのプログラムは現場、つまり働く医師の目線に立たずに作られているような印象で、留学準備もできなければ、日本のキャリアも詰めないというような状態になりかねません。

そこで今回の稚内病院を件を経て、僕セザキングも人事コンサルティングに携わってみようと思い立ちました。プログラム作りのみならず、場合によってはサロンメンバーとのマッチングも行うことも可能です。

完全に手探り状態ではありますが、これまでのコンサルティング経験より留学志望の医師のニーズやシチュエーションは誰よりも把握していると思うので何等かの提案はできると思います。もし、人材獲得に困っている病院や、魅力を世間に伝えきれずにいるプログラムがあれば「問い合わせ」より気軽にご連絡ください。

一緒に魅力的なプログラムにしていきましょう!それではまた。しーや。

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