合格報告㉔~STEP2CS:静岡医療センター井口先生~3度目の正直

合格報告合格報告

三度目の正直の達成

挨拶とCSの試験内容変更について

ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。今回はCSの合格報告をお届けします。コロナの影響でUSMLEにも多大な影響が出ています。CSに関して言えば、従来の試験方法で再開することは困難であるため、オンライン試験に切り替わる可能性が出てきました。まだ詳細は不明であるため、具体的にどうなるか分かりませんが、情報網から何とか情報を得て改めて戦略を練ろうと思っています。サロンメンバーからの情報を得ていくことは中心となるため、基本的にはまずはサロンにて情報をまとめていきます。そして、その上でCSマニュアルを更新していき、その後ブログにて情報をシェアする形になるかと思います。

ただ、試験内容が変更になるとは言え、戦略の大筋は変わらないかと思っています。模擬患者への診察がある以上は、フレーズを暗記して、ひたすら発音矯正というスタンスは揺るがないでしょう。焦っても無駄なので、座してやるべきことをやるのみです。

さて、今回は僕が直接指導をさせて頂いた井口先生からの合格報告を頂きました。何と、3度目の正直ということで、3度目の受験で合格されています。一度の受験でさえ、相当辛い試験ではありますが、それに3度も挑戦した井口先生に最大限の労いの気持ちを込めて、この体験記をお届けしたいと思います。

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CS合格報告

どうもSMC(Sezaking Medical Collegeではなく静岡医療センター)で救急総合診療科として勤務している井口遼と申します。

恥ずかしながらUSMLE Step 2 CSに3回目のAttemptでPassしたので敢えて失敗談をさらすことで皆様が私と同じドツボにはまることのないように寄稿させていただくことにしました。

対策としてはDr. Puma、NYCS prep、Kaplan mock、Consocioなどかなりお金もかけました。しかし、結論から言えばセザキメソッドをしっかり身につけることが間違いなく一番の合格の近道です。

➡最近、話題の静岡医療センターです。(ここで紹介すると見学者が増えるかもという期待を込めています。)まずは、本当にお疲れ様でした、の一言を届けたいと思います。そして、セザキングメソッドを評価していただき有難い限りです。ちなみに、井口先生にはオンラインサロンのSMCにも入会して頂きました。

・スペック

純ジャパ
英語(日本人としてはまあまあできる方、IELTS overall 7.5
アクセント(American、British、JapaneseのMixture

➡IELTSのスコアは日本人にしては非常に高いほうだと思います。ただ、イギリス英語訛りが強く、CS受験にはややマイナスかもしれないなと懸念していました。僕の経験上、CSはアメリカ英語でない限りは不利になることがあります。そのため、発音矯正をする際にはアメリカ人に矯正してもらうことを推奨しています。

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① First attempt

2018/9に受験しました。Dr. Pumaを受講し、なんとなく彼が提唱するProtocolを身につけ、最後の方ではほぼ8割方Passするだろうからリラックスして受けろと言われ、NYCS prepを受講し、LAで試験を受験しました。典型的な日本人の落ちPatternだと思います。その結果がこれでした。

SEP落ちでした。敗因は明らかでした。Phrase暗記が徹底されていませんでした。純ジャパの中では自分はできる方だと驕りがありました。今考えると恥ずかしい限りです。

典型的な日本人の不合格パターンです。そして、本人も仰っている通り、敗因は「驕り」です。帰国子女でない限り、決して慢心してはなりません。IELTS7.5であれば、TOEFL100と同等がそれ以上のレベルのはず。そんな人がこのようなSEPの結果にあるわけです。絶対に油断してはなりません。自分に自信のある人こそ注意です。

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② Second attempt

2019/7に受験しました。まず根本的にPhraseを洗練させること(簡素なものを選ぶこと、伝わりにくいPhraseを避けること)をセザキ先生にご指導いただき、準備しました。発音に関しては以前にイギリスに語学留学していたこともあり、BritishとAmericanとJapaneseの入り交じるAccentであり、エセ関西弁をしゃべる関東人のようになっていたと思います。そのため、発音矯正に関しては、セザキ先生が勧めるナツメ社の「英語の発音が正しくなる本」を通読しました。

その後現在の職場で同僚のDr.(過去このブログの合格報告にも登場歴あり)にも協力してもらいひたすらCaseの練習を行いました。ConsocioでもReviseしたPhraseが実際におかしくないかも含めてひたすらCaseの練習をしました。その後、Kaplan mock(結果は下記)を受けて、評価としては試験を延長しろとは言われず、自分がしてきた対策が間違ってはいないと確信し、試験に望みました。

しかし、結果としてはSEPが足りず、2度目の痛恨の不合格でした。

この際も試験自体の手応えとしてはそこまで悪いものではなく、返ってきた試験結果に呆然としたことを覚えています。

➡カプランのSEP80%は相当高いです。最近、カプランもようやくこの点数に意味がないことに気付きだしたようですが。笑

後に冷静になって考えるとセザキ先生が提唱しているICEとCISに対してSEPとの綱引きが実際の結果になるということを頭では理解しつつも実行に移しきれない甘さがあったと思います。例としてCounselingにこだわっていたり、想定外のChallenging Qで一度Ad-liv使ってしまったりとSEPで減点されうる要素を極限まで減らす努力が足らなかったと思います。

これはひとえに自己分析が不十分だったと言わざるを得ないと思います。この結果を経て一度はセザキ先生にもCSを諦めようと思いますと連絡したことを今思い出しました。

➡振り返ってみると原因は明らかだったようです。ICEとCIS貯金が使えて無かったということですね。カウンセリングはまだしも、アドリブはまずいです。とにかく徹底的にSEPを「守り抜く」ことが肝心なのです。

③ Third attempt

2020/2に受験しました。前任のBossに協力いただきSt. LouisにHospitalist業務のObservationに行った際に急遽LA入りして受けてきました。

2回目の受験でPhraseの暗記はある程度完成しており、あとはSEPが下がる原因を中心に再度自己分析を行いました。結論としては本来の実臨床では望ましいことではありませんがこの試験の特性上、余裕があるICE、CISをとにかく削り、SEPでの減点を避ける方針としました。具体的にはCounselingをしないで、ハキハキ、大きな声でゆっくりしゃべることを徹底しました。

➡まさにセザキングメソッドそのものです。

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そこからはひたすら現地のNative(AirbnbのHostや同じ時期に宿泊したGuest、Bossの友人)とCase練習をしました。実際に今回の試験では常に5分前のアナウンスを聞く前にStationから出ており、全てのCaseで一番最初に出てきていました。

ただ、2回目と3回目で変えたことは戦略のみであり、セザキ先生と行ったPhrase暗記に関しては全く変えませんでした。あとは昨今の流行りのHow would you like to be addressed ?はせめてものCIS対策として追加してみました。

結果としてはPassでした。試験結果が返ってきた時は嬉しさよりやっと長い闘いが終わったという安堵感のほうが強かったです。

➡2回目の受験結果と比較して頂けると一目瞭然ですが、ICEとCISの貯金を使って、SEPを底上げしています。(厳密に言うと減点を防いでいる。)セザキングメソッドを使うと、診察時間自体も削減できるので、その分カルテ作成にあてることができます。そのため、僕のメソッドを忠実に守った方は大体早く部屋から出てくることになります。とにかく、お疲れ様でした。安堵という表現が痛いほど心に刺さります。

・まとめ

基本的にはセザキ先生が常々ブログで書いていることを徹底するより他ないと思います。
それ以外に追加することとしては昨今の難化に伴いより戦略性が増しているのは事実であり、しっかりと自分の弱点がどこなのかを見極める必要があると思います。(特に実力的に合格できるレベルまで到達している場合)

純ジャパでも合格は不可能ではありません。ただ、より基礎の徹底(英語の発音のBrush up、Phrase暗記の徹底とそのSelection)と戦略(ここは個々人により異なるので自己分析もしっかりする)が必須です。私のような失敗を繰り返す人が一人でも減ることを祈って恥ずかしながらセザキ先生に体験記を投稿させていただくことにしました。

➡大変有難い体験記です。戦略によって結果がどのように変化するのかが、視覚で認知できる非常に貴重な情報でした。手前味噌で恐縮ですが、セザキングメソッド無しに難化しているCSの合格は難しいのではないかと思っています。

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・最後に

今後は、Residencyを目指してまた努力の日々ですが、セザキ先生を中心としてたくさんの方に支えていただき、まずはスタートラインであるECFMG certificateまでこぎつけることができました。まだまだこの先、茨の道であることは間違いないですが、初心を忘れず頑張りたいと思います。

本当に忙しい中ご指導いただいたセザキ先生、SP役をしてくれたNativeの方々、同僚、家族、皆に感謝したいと思います。

➡本当にお疲れ様でした。最後になりますが、このようにCS受験は一人では不可能だということは分かると思います。様々な方に協力頂き、そして合格するための正しい情報を得ることでようやくCSの合格にたどり着くことができます。皆さんも是非、誰かの協力を得てください。助けを乞うことは決して恥ずかしいものではないのです。むしろ、それが謙虚さというものです。

では、今回はここまで。しーや。

 

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