CBTに関する考察第2弾
ハイ!ナイストゥミーチュ!Dr.瀬嵜です。いつもYoutubeで音楽聞きながら記事を書いているんですけど、さすがにマンネリになってきました。誰かお勧めの曲でも紹介してくれないかなーなんて思ってます。
では前回の記事の続きを書いていきます。
(*記事の最後に「Dr.瀬嵜がもし今医学生ならどのようにCBT対策するか」の結論を書いてます。)
記事では色んな意見を述べていますが、忘れないでほしいのは僕が記事を書く理由は「皆さんの最良の選択をしてほしい」からです。人生は選択の連続です。その一つ一つで後悔のない選択をしたい。そしてみんなにもしてほしい。
以前にアメリカである調査が為されました。終末期の老人にあることを質問したそうです。「人生で後悔していることは何ですか」と。
そして90%もの人がこう答えたそうです。
「挑戦しなかったことです。」と。
僕らは先人の教えから多くを学ぶべきだと思います。そう自分のやりたいことに挑戦して後悔のない人生にしたい。
CBTでも国家試験でも同様のことが言えます。
ある友人の一言です。彼は非常に優秀で学生時代にSTEP1を99で合格していました。超名門大学の同級生の中でも唯一の99だったそうです。
そんな彼が「QBを3周もするくらいなら2CK受けておけばよかった」と。
なぜ我々は挑戦したほうがいいと分かりながら、このような選択をしてしまうのか。その理由を僕なりに分析してみました。
ブログの読者にはこれからCBTを受ける人、既に受けた人、もう遠い過去の記憶になってしまった人など様々いると思います。
ここではCBTを題材としていますが、人生の選択において大事だと思うことを書いていきますので。皆さん全員にとって参考になればと思います。
僕が考える挑戦を避けてしまう理由は2つあります。
それは不安と虚栄心です。
挑戦を避ける理由
①不安
非常に単純ですが「落ちたらどうしよう」という不安です。確かに当落線上にいる人は不安になるでしょう。
現在はIRT値という偏差値のようなものが評価尺度として導入されています。そしてIRT値359が全国的な合格最低基準になっているようです。しかし、合格基準は大学によって異なりIRT値400と設定する大学もあるようです。
そこでまずはIRT値400とは何なのかをよく考える必要がある。もし単純に偏差値のことを指すのであれば、偏差値40であるため、下位16%のことになります。つまりIRT値400であれば受験者の1/6が不合格になります。IRT値359であれば偏差値35.9なので下位8%です。つまり不合格者は半分に減る計算です。
しかしこれはIRT値が偏差値と等しいと仮定した場合。実際には2012年頃の受験者を基準としています。そして傾向としては平均IRT値は少しずつ上昇しているようです。
つまりある母集団の平均IRT値が530くらいであるとすれば、偏差値が3ずれるようなものでIRT値は偏差値37みたいなものです。よって10人に1人くらいしか落ちない。
ところでUSMLEを目指す皆さんが果たしてそんな下位集団に入っているようなことがありますか。殆どないはずです。多くは偏差値60超えでしょう。少なくとも50前後はあるはず。
確かに「これまでは部活とバイトばっかりだったけど、これからはCBTもUSMLEも頑張るんだ」って人であれば現状成績が良くないのはしょうがないし、これから頑張るしかない。
でももし偏差値50を超えているのであれば、もうCBTの対策やめてもいいのでは?と思っちゃいます。
「だって落ちるかも」ってそりゃ勝負事に100%は無いので落ちる可能性はありますけど、合格率が既に90%くらいあるのにそれを95%にする努力をするのであれば、もっと夢を叶えるほうに努力を向けてみてはと思う。
そう不安との闘いなのです。人とは違う自分の道を進むためには集団から離れるという不安に打ち勝つ必要がある。
僕が5年生の時に国家試験の勉強は一切せずにSTEP1の勉強をしていた話は既にしたはずです。確かに不安はないわけではなかったけど、挑戦しないことのほうがよほど嫌だった。
今挑戦しようかどうか迷っているみなさん。100%挑戦したほうがいいですよ。結果はどうなるかわかりませんが、本気で努力して後悔することはまずあり得ません。
②虚栄心
虚栄心。それは「見栄を張りたいと思う心」のことです。「何かを成しとげたい心」である野心とは似て非なるもの。
この話は医学生だからこそしなければならないのですが、医学生はプロセスはどうあれば大学受験の勝者です。
つまり受験を勝ち抜いてきている。そしてその過程で模試という戦場で残酷な順位付けをされてきました。
大学に入るとそれらの順位付けからは解放されます。定期試験を受けても多くの場合は順位などつかないで、合否のみが問題になります。しかしCBTという全国共通の「ちゃんとした」試験で、かつ「序列が付く」ものがやってきます。
そこで大学受験の勝者は火が付きます。「絶対いい順位とってやる」と。そう昔の僕と同じように。
でも果たしてCBTでいい順位をとることにどれほどの意味があるのでしょうか。1位と5位の差がこれからの人生に大きな差を与えるのでしょうか。
面白い話があります。
僕のよく知る人にCBTで1位を取った人は2人いますが、
その二人が「CBTはくそ」と言い放っているのです。
一人に至っては「くだらないから最小限しか勉強しなかった」と。
恐らく彼らの学力はCBTを勉強したが故に得られたものではなく、日ごろの効率的な勉強の積み重ねから構築されたものなのでしょう。
自分の本当に望んでいることを冷静に見返してみるべきです。
本当にアメリカに行きたいのか、それよりもCBTで少しでもいい順位がとりたいのか。優先順位をつけるべきです。みなさんなら答えはもう出ているはず。
だからそんな見栄を張りたいという虚栄心を捨てて自分のやりことに精を出す。
そんな勇気のある人になってほしいし、絶対に魅力になれると思います。
Dr.瀬嵜のCBT対策結論
では、最後に僕ならCBT対策どうするかという結論を書きます。
・模試の偏差値が50を切っていたらOBをやりまくる。直前までひたすらやる。付け焼刃の知識にはなるが、CBTは約20000問のプール問題からランダムに出題されるため少しでも解いたことがある問題が本番で出題される確率を高めるためひたすら多くの問題を解く。予想問題は効率が悪いのでやらない。もしまだ1~2か月程度の時間があれば予備校のCBT対策授業を全部一気にみることから始める。CBT以外のことはCBTが終わってからでOK。
・模試の偏差値が50を超えていたらQBを1周したら見切りをつける。言い換えると1周する時間を確保したら、残りの時間はSTEP1や趣味や部活など自分がやりたいことにあてる。CBTでいい順位を取るよりも、もっと大事なことがあるんだと何度も自分に言い聞かせる。予備校の講座は時間があるならやってもいい。なぜなら基礎学力の向上につながりやすいから。
ちなみに基本的には問題集はQBでいいと思います。こあかりはさすがに多すぎるような気がします。
最後にまとめを
「自分の能力を客観的に見つめなおし、落ちるかもという不安を捨て、いい成績をとって見栄を張りたいという虚栄心も捨て、本当にやりたいことに情熱を注ぎ、夢への階段をまた一段あがってほしい」
そんなことが言いたくてCBTの記事を書いてみました。
お節介でしょうけどね。老婆心だと思って大目にみてくださいな。笑
まぢでSTEP1のほうが楽しくて勉強になりますよ。
ではまた!しーや!
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