合格報告⑲
ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。さて、長かった死闘もこれにて完結です。どのような結末になるのでしょうか。本記事には「試験期間の延長方法」も記載されているので是非参考にしてください。
合格報告続き
※受験時期について
私はEligibility Periodの延長を行った。海外のIMGブログには延長した例は多くあるが、日本語での記載は少ないため、念のため記しておく。Eligibility Periodとは受験料約15万を切るときに設定する、3ヶ月の期間のことである。その3ヶ月以内であればプロメトリックを通して自由に試験日を設定することができる。その3ヶ月でどうしても点数が間に合わなかったり、特殊な事情で受けることができなかった場合、無料でさらに3ヶ月延長することができる。これにはForm183をECFMGのページから発行しpdfを印刷、大学を通して最初の受験申請のときのように郵送してもらう必要がある。ECFMGからの連絡は基本的にギリギリで、メールの返答もイマイチであることが多いので、余裕を持って延長申請をすることをおすすめする。私の場合最初は 7-9月に設定し、プロメトリックで予約を行ったあと延期が決定した。この段階でプロメトリックへの電話で予約を解除し、ECFMGホームページでEligibility Periodの延長を行った。その後10-12月に延長が許可されたのを確認した後、もう一度プロメトリックで12月末に予約を行った。Period内変更ならプロメトリックへの連絡などで容易に変更できる。またプロメトリックに一度受験日の申請を行うと、受験日何日前かによって手数料が変化するため、注意されたい(おそらく以下。うろ覚えなので確認していただきたい)。
30-7日前 → $50
それ以上前→ 無料
点数を追い求めるとき、必ず問題になってくるのはどのタイミングで受験するかということである。点数が十分に達しない場合、1週間単位や1ヶ月単位の延長は躊躇なく行うべきだと考える。その1点が命取りになる可能性は大いにあるため大いに検討して頂きたい。先程申し上げたようにEligibility Periodは3ヶ月であり、さらにそこから3ヶ月伸ばせる。その6ヶ月に点数を間に合わせる自信があれば、すぐさま15万を切るべきだと考える。このタイミングを見極めることは非常に難しい。15万をドブに捨てることなど空恐ろしいが、その覚悟こそ最後の伸びを引き出すのかもしれない。
貴重な情報ありがたいです。延長するために再度申請書類が必要とは中々しんどいですね。
6.本番と結果
本番はプロメトリック中津で受験した。ホテルは歩いて5分の東急インを取ったため、朝には余裕が生まれた。また前日は、ホテルにチェックインする前にプロメトリックに行き、明日必要なもの(もちろんパスポートとIDが書かれた紙)を一応受付の方に確認した。これは当日の精神的負担を大いに減らすことができた。またプロメトリック中津はTOEFL受験で一度利用したことがあったため、環境的にも安心できた。食べ物は、早く食べることができ、また水分は多くないものが良い。トイレコントロールが必要で、休憩時間もご存じの通り多くはないからだ。私は、チキンサラミ、ローヤルゼリー飲料、お茶(飲みすぎないように注意)、そして午後の糖分補給による集中力回復(6ブロックの前)用にエナジーバーを用意した。
確かに前日に確認しにいくのはアリですね。
私は当日の服を前々から決めていた。それは普段よく着用しているパーカーである。フードを口に回して当てることでなんとなく落ちつく、という理由からだ。実際これは上手くいった。ただ良くないこともあった。プロメトリックのセキュリティチェックは、服装検査→金属探知→入室サインの順番だが、この服装検査で全てのポケットを裏返し、眼鏡を外してひっくり返し(これは何の意味があるのか)、さらにはフード!!!のなかまでチェックさせられた。フードの中にFA隠せんやろ!!!などと思いながら、しぶしぶ毎回フードをひっくり返していたことを思い出す。服装には要注意である。
僕も大量のポケットのある服で臨んだらひどい目にあいました。しかし、眼鏡をひっくり返す必要なさすぎてワロタ。
当日は9時前から受験を開始した。本番は1、2ブロックを立て続けにうけ、そのあとは各ブロックずつ休憩を入れた。前半休憩時は早めに入室していたので、最後は休憩時間があまり心の余裕も生まれた。また6ブロック目は魔境と言われており、成績が落ちやすいとされる(お昼あとで、また最後のブロックでもない、途方もない感覚からか?)ため、6ブロック前には糖分補給と、自分は疲れているという第三者視点を意識し、なんとか切り抜けることができた。また機器の不調で右クリックで誤答に横線を入れることが出来なかった。これには大変イライラさせられたもの、もはややり直すことはできないので横線は使わず続行した。機器トラブルには十分注意されたい。
本番の感覚はUWとNBMEの”あいのこ”という感じであった。やや長文にぱっとしない選択肢が並んでいて、なんとなく選ぶと正解している、というパターンである。1-5ブロックは比較的良い手答えなのではと思っていたが、魔の6ブロックを抜けた後、最終ブロックが鬼のように難しく、苦虫を噛み潰したような顔で部屋を出たのを覚えている。試験は17時前くらいに終了した。その後は松林さん、USMLEを勉強している同級生と梅田に焼肉を食べにいき、楽しい夜を過ごした。
めちゃ楽しそうだな。僕は上野で打ち上げました。
結果はその約3週間後の1月下旬、国試勉強を終えての帰宅途中に送られてきた。安心感と感慨深さを噛み締めたのを覚えている。直後お世話になった方々に連絡を入れ、私のStep1受験は終了した。
点数は226であった。当初の目標点数を考えると概ね満足できる結果は出た。ただし、この先のことを考えると、CKにはより力を入れていかなくてはならないと感じる(Step1がPass/FailになりCKの存在感は増していることも含めてだ)。
最後に、瀬嵜先生はじめ、私の勉強、そして全ての関わった方々に御礼申し上げたい。
これからも医師として歩みを止めず精進していくつもりだ。
いや、本当にお疲れ様でした。あの状況からよく226まで引き上げたなと思います。1万問近くこなしようやくここまでたどり着いた、という事実は今後の人生の大きな糧になるでしょう。しかし、USMLE受験は始まったばかり、今後CK・CS、そして3が待ち受けています。今後も苦労されるとは思いますが、ここまで頑張ったならこれからも頑張れるでしょう。STEP1はそんな慣性力を辻本君に与えてくれたはずです。これを読んで「こんなに頑張れない」ではなく、「自分もこんな試験にチャレンジしてみたい!」と思ってほしいです。
さて、長いシリーズものもこれにて完。
毎日のように合格報告がくるようになることを楽しみにしております。では、しーや。
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