ハイ!ナイストゥーミーチュー!Dr.瀬嵜です。ネタ切れだけど気にしない気にしない。
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2浪目:東京一人暮らし
さていよいよ東京での一人暮らしが始まります。初めて親元を離れての浪人生活。果たして無事に医学部に合格できるのでしょうか。
実はこの二浪目は僕の人生を180度変えるキッカケとなります。Dr.瀬嵜の原点はここにあると言っても過言ではない。
これまでの経歴はただの勉強のできない医学部受験生のものでしかありませんでした。しかしこの1年をきっかけに人生が大きく変動していくのです。
都内医学部専門予備校へ
一応名前は伏せますが、2浪目は都内の医学部専門予備校に入塾します。基本的には私立医学部を専門としているのですが、その中に少人数の国公立医学コースというものがあり、私立を確実にものにしつつ国立を目指したい僕にはもってこいのものでした。
その塾は合格率90%を目標として掲げており確かそれくらいの実績を出しているのですが、その理由としてまず入塾自体が難しいということが関係しています。私立コースで3倍くらいの倍率、国公立コースに至っては5倍くらいの倍率です。入塾の時点で既に選抜されているため必然的に最終的な合格率も上がるというからくりです。もちろん合格するためにマニュアルにも定評があるのは確かですが。
国公立コースへ、そして模試で・・・
僕は運良くも国公立コースに入ることができました。その塾では毎月模試があり、その度に順位が出されます。この年の最初の大きな出来事はなんと、最初の模試で一位を取ってしまったことです。
その時の僕は「????」状態。何故だと。あんなにぼんくらだった僕が一番とは何事だと。全体で100人ちょいしかいないとは言え、1位になったのはどうしてでしょうか。
振り返ると1浪目の国立前期試験でも数学・理科の筆記テストで8割以上は取れてたんです。もしかすると、この2・3月くらいに急激に学力が付いたのかもしれません。しかしいずれにせよ一位を取った経験など無いため多少の当惑はありつつも非常に喜んでいました。
2浪された経験がある方ならわかると思いますが、2浪目になると「この受験生活は永遠に続くのではなかろうか」と不安を抱いて生きるようになります。そんな中の一位なので、安堵の気持ちが生まれるのは当然のこと。
引き続き1位を、しかし・・・
5月の模試も引き続き1位を取ります。この頃の勉強スタイルは1浪目とあまり変わりありませんでした。塾に言われたことをやるだけの勉強マシン。
1位であることに甘んじ、驕り高ぶりが生まれてきたのが5月末頃。それがクラスメイトの間に大きな亀裂を生むことになるのです。
僕が1位であるということは、他の誰も1位ではなく、当然自分よりできていないということ。僕が1位であることを公言すればするほど他者の中で劣等感が生まれる可能性が高まります。僕はその可能性を高めていたのです。
この記事で一番伝えたいことは、
「人の上に立つものほど謙虚でなければならない」ということです。
1位であるからこそより謙虚になり息をひそめる。このことをこの1年で学びました。
気づいた頃には時すでに遅し、クラスメイトとの亀裂は既に修正不可能なものとなり、僕は塾での居場所を失います。
ある日を境に僕は塾にあまり行かないようになります。それはその亀裂が表在化した瞬間でした。それまでは土日も毎日塾に行ってましたが、それ以降は軽度のうつ状態になり自習する気など起きません。臥床傾向となっていました。
初めての東京での一人暮らし、頼りであった友達も今や犬猿の仲。誰も頼ることができず、親に相談することもできない。
そんな暗中、僕は人生で初めて本を求めて自ら本屋に足を運ぶのです。その事件をきっかけに困ったら本を読むというサイクルが生まれました。
そうしてまた一つ今の僕へと繋がる階段を一段と登っていくのです。
謙虚であることは難しい。でも人の上に立つ人には必要なこと。医療界で言えば、医師がまさにその存在。聡明な皆さんなら何を言わんとしているかわかるでしょう。
さて僕はいかにしてそのうつ状態を脱却して医学部受験に挑むのでしょうか。
その⑨に続く。
その⑨:勉強に目覚める・・?
おまけ
僕は今となっては本が大好き。
最近の大ヒットは「サピエンス全史」です。THE教養といった本。
皆さんは何故勉強をするのか。何故知識が必要なのか。その答えを与えてくれる可能性を秘めている本です。是非ご覧あれ。
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