日本語の書き方講座第1弾~読み手を意識すること~
ハイ!ナイストゥミーチュ!Dr,瀬嵜です。
個人的に好きなコーナーです。といってもこれから書き始めるところなんですが。みんな問題集をやるのもいいけど、ちゃんと日本語書いたほうがいいっすよ。まじで。だから「立派な」社会人になりたい人は是非読んでくださいね。「立派」と書いてしまったけど、僕自身が「立派」な社会人ではないから、言い換えましょう。「楽しい」社会人になりたい人は読んでね。
アメリカなんて特にちゃんとした英語が使えるかどうかで社会的な地位が決まるところもありますからね。そして、そういう言葉の細かいところに気を遣えるかどうかってCSの合格にも大きく関与している気がします。
多分書くのが下手な人って、読書してこなかったか、または文章を書いてこなかったか、そのどちらかではないかと思います。
特に読書してない人はわけわかんないところに句読点打ちますよね。
ツイッターなどのSNSを見ていると「え、句読点多すぎじゃね」と思うこともしばしば。教育水準の問題はあると思いますが、しっかりとして教育を受けたきたはずである医学生であれば、お医者さんになる前にしっかりとした文章を書く練習もしてほしいものです。
では今回は前回の宿題の答え合わせをします。
宿題
「僕はUSMLEに合格しました。」
これの何が問題なのでしょうか?
ちなみに「USMLEは英語だから日本語じゃない!」っていう突っ込みはなしですぞ。
宿題の解説
「僕はUSMLEに合格しました。」
最初にこの文章はどのような場面で使われるか考えてみましょう。
「USMLEに合格した」という報告であれば、大学への報告書であったり、USMLEグループに投函する体験記であったり、後輩に向けての文章であったり、OBOGへの同窓会新聞であったり、一般人向けの新聞の記事かもしれません。
この読み手となる対象は大きく2つに分けられます。
・USMLEのことを知らないグループ
・USMLEを既に知っているグループ
上のグループに上記の文章を送った際の問題は簡単にわかりますよね。
「いや、USMLEってなんやねん」と。
そもそもUSMLEが何か知らないから何も伝わらない。
僕らは当然のようにUSMLEという単語を使っていますが、これって超ニッチな世界だけで通用する単語ですからね。世の中の99%の人は知りませんから。
TOEICならいいですよ。知っている人が多数だから。でもUSMLEは違う。
そのため読み手がUSMLEのことを知らない可能性が高いと考えられる場合には
「僕は米国医師国家試験であるUSMLEに合格しました。」
にしないといけません。「米国」と少し硬い印象を与えてしまうので、例えば医学生などの若者や、一般人を意識する場合には「アメリカの医師国家試験」に変えるとベターかもしれません。少しカジュアルな印象を与えます。
では下のグループの場合は何が問題なのか。
実際に文章自体に大きな問題はないので伝わります。しかし、これは読み手のニーズに応えていない可能性が高いです。
USMLE受験にそれほど興味がない読み手に対してであれば上記でもOKですが、もしUSMLE受験を予定しているグループに対して文章を投稿するのであればこれでは不十分です。
何故なら読み手が知りたいのはUSMLEに合格したことだけではなく、STEP1なのか2CSなのか、スコアはどうなのかということです。
よって
「僕は(USMLEの)STEP1に240で合格しました。」
のようにしたほうが間違いなく強いメッセージを持ちます。
話題がやや逸れますが、文章の冒頭部分は非常に重要な意味を持ちます。
もし仮に「僕はUSMLEに合格しました。」という文章から始まっていたら、その後に示唆に富んだ文章が続くとは思えずに僕なら文章を読むことを止めるかもしれません。
一方で同じ人の投稿に「僕は医学部6年生の春に1年間の準備の末、STEP1に240で合格することができました」と書いてあれば、「どれどれ見てみよう」となります。
今回の記事で言いたいことは「常に読み手を意識しなされ」ということです。
「誰に何を伝えたいのか。」
このことを常に意識する癖をつけることで文章はぐっと締まります。
逆に最悪な例はこちら、
「僕はユスムルに合格しました」
「俺はユースマイルに合格しました」
・・・・世界はお前を中心に回っとんちゃうわ!
お後が宜しいようで。。。。しーや
コメント
USMLEは知っていますがSTEP1で240点ってすごいんですか?
感じ方は人次第ですが僕は凄いと思いますよ。