挨拶
ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。
今日はもうクリスマスイブですね。いよいよ一年が終わろうとしています。
STEP1を勉強していた5年生のクリスマスは無事にスタバで過ごしました。勉強がサンタクロースであり、勉強がトナカイで、勉強がプレゼントでした。あーさみしい。とはいえ、そこに一切の悔いは無く淡々と勉強していたのです。
質問コーナー:完結編
前回まで
さて、ようやくこの質問コーナーも完結編です。長かった。。。
前回の最後に「医学部面接ではどのように振る舞うべきか」という疑問を投げかけて終えていました。果たしてその答えや如何に。以下に如何に。
医学部面接ではどのように振る舞うべきか
最も大事なのは「この大学(又は県内)に残る可能性が高いぜ」アピールをすることです。
「俺、残っちゃうよ。地域に貢献しちゃうよ。」というアピールです。
前の記事でもお伝えしたように、地方の医師不足は深刻であるため、とにかく出来る限り多くの医師を自分達の領地に残したいと思っています。もちろん、「優秀な」医師を残したいとも思っているので、当然「優秀な」学生を合格させたいとも思っていますが、彼らが卒業と同時に外の世界に飛び立っていっては、県内の医療ニーズにこたえることができないのです。
恐らく面接官の多くは、教授であり、自分達の医局の人事について日々考えているはずです。つまり、直接的な質問はしなくとも、将来自分達の医局員になり得るかどうかという視点は必然的に持ち合わせるはずなのです。であれば、当然こちらとしてもその可能性を臭わせていくのが良いという考えに至ります。
「残るよ」アピール「をする方法
その臭わせ方には色々な方法がありますが、喋らなくても履歴書で訴えることができる人もいます。
県内出身者の場合
例えば、県内の開業医の御子息なんて最高です。「お、こりゃ県内に残ってくれるに違いない。」と思うでしょう。しかし、これに続いて「でもすぐに開業しちゃって医局には長いこといてくれないんじゃないかな」とも思うかもしれません。
そんな場合には、面接で「父は県内で開業しております。将来的には医院を引き継ぐことを考えておりますが、まずは大学病院で様々なことを経験させて頂き、そして地域の方に還元したいと思っております。そして、その後独立できたらと思っております。」くらいに言っておけば100点でしょう。
「そうか、しばらくは戦力になってくれそうだな」なんて思うはずです。
県外出身者の場合
では、県外の人はどうすべきか。基本的に戦略は変わりません。「県外から来たけどこの地域に縁を感じていて将来は根をはっちゃうよー」アピールをしましょう。
面接官は県外から来た受験生のことを「うかりゃ何でもいいと思っている奴ら」だと思っている(まぁそうなんだけど)ので、その疑いを払拭していく必要があります。
「私は○○科(←暫定的でもいいので具体名を挙げる)に興味があります。貴学は特に○○に力を入れていると伺っており、私も将来的にはお力添えできたらと思っております。」みたいなことを言って県内に残っちゃうアピールをしましょう。
面接で一発逆転を狙う場合
これらが基本パターンですが、もし万が一面接で一発逆転を狙う場合にはどうすべきでしょうか。ここで「USMLE」comes inです。
面接では、ほとんどの場合、「出る杭は打たれないように」振る舞うべきです。基本的には低姿勢で、相手の調子に合わせて下手に目立とうとせずに、「私はあなた達の立派な手ごまになりますよ!」感を出していきます。
しかし、時に「何か面白そうなやついないかなー」と目利きをしているような面接官もいます。それは雰囲気で探り取るしかないのですが、少なくとも僕が面接官なら「面白そうな人加点」を与えます。
学科試験で不利な点数を取っている場合に、もし面接官で退屈そう(かつ立場は上と思われる)人がいたら「これはチャンス!」とばかりに、「出る杭」となり「私は将来世界一の○○医になりたいと思っています。もし入学がすることが叶うのであれば、貴学で研鑽させて頂いた後にアメリカで臨床留学をしたいと考えております。そのために在学中よりUSMLE受験に励み合格したいと考えております。ゆくゆくは帰国し、この○○という地を中心とし、日本の医療に貢献したいと強く願っております。」みたいにガツンと言ってやるのです。まぁこんなこと言える高校生いたら目が飛び出ますけどね。笑
まとめ
ということで、まとめると、
・基本的にはあまり目立たずに「地域医療に貢献する気まんまんアピールをする」こと
・一発逆転を狙う場合には「大きなことを言って大御所をドキッとさせる」こと
この2点に尽きますかね。
やはりここでも相手の立場になり物事を考えるのが重要なんですよ。
面接はただの自己アピールをする場ではありません。いかに「自分が採用すべきいい人材であるかをアピールする」場なのです。
もし、僕が教授という立場で面接官をやるなら、まずは人事のためにある程度は医局に入りそうな見込みのある、そして少しくらい理不尽に耐えて頑張れるような人材を求めます。その上で「なんか面白そうな奴いないかなー」と品定めするでしょう。
だからね。どれだけ頭いいアピールしても駄目なんですよ。基本は「県内に残る」「根性ある」ことに繋がるアピールを心がけるべきなのです。
これはマッチングでも一緒ですよ。マッチングの面接官は「研修後も残ってくれるかな」とか、「体力あるのかな」とか、究極的には「この人を採用して何かいいことあるのかな」という目で受験生をみます。
そんな中、いかにもひ弱そうな人が「勉強してまっせ!」とアピールしても面接官の心には響かぬのです。だから、最大のコツは「あなたを採用するとうちの病院にとってどんなメリットがあるのかな?」という質問に明確に答えるように準備することでしょう。
さて、長かったこのシリーズもこれにて終わり。僕がマッチングの面接で答えた回答はまた気が向いたら晒しますよ。ではでは。
医学部受験生へメッセージ
医学部受験生の皆さん、医学部受験は苦しいかもしれません。しかし、そこを切り抜けた先に無限の可能性が広がっています。さらなるチャレンジがしたければ、このUSMLEの扉をたたいてくれてもいいのです。さぁ、あと一息。ひっそり応援していますよ。
クリスマスイブに・・・しーやの鐘を。
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