米国マッチング⑤
ハイ!ナイストゥミーチュ!セザキングです。毎日のようにサロンの参加者が増えて嬉しい限りです。本日はTOEFLのマル秘情報を少しサロンに投稿しました。USMLEに限らず様々なことをシェアできたらと思っております。
さて、今回も米国マッチングの続きで、マッチングに関わるあれこれについて説明していきます。今回はマッチングにおける「Red flag」と「STEP3」に関してお話をします。
【Red flagについて】
Red flagとは一般的にマッチングに際し「不利になる条件」のことを差します。具体的には以下のようなものがあります。
・PGY5以上(5年目も含む)
・卒後に医学に関わっていない期間が長い
しかし、例えRed flagを持っていたとしても、他にカバーできるもの(CSは落ちてもSTEP1がハイスコア、コネクション等)があればインタビューに呼ばれる可能性があります。Red flagに対する風当たりは科によって違うようです。
【STEP3について】
今後STEP1がPass/Failに変更になることもあり、巷では「STEP3の合格やスコアがマッチングにおいて重要となる」という噂を耳にすることがあります。しかし、はっきり言って僕はこの噂には懐疑的です。
まずは以下のグラフをご覧ください。このグラフは、2018年度の内科プログラムに関する統計で、プログラム側のインタビューオファーとランクオーダー作成に際してのRequirementになります。つまり、プログラムがUSMLEをどれほど重視しているか明示された図になっています。
このグラフからも明らかですが、96%のプログラムがSTEP3の合格やスコアは必要ないとしているのです。またアメリカ人はマッチング前に誰もSTEP3を受験していないので、プログラム側もSTEP3を評価対象にすることは考えにくいでしょう。STEP3のハイスコアを目指すくらいなら、英語力を磨いたり、コネづくりに奔走するほうがリーズナブルかと思います。
そもそもレジデンシーマッチングとは甘いものではなく、経歴をよく見せようとして少しリサーチをしたり、STEP3を取ったくらいでは状況は変わりません。勿論、H1Bビザの取得にSTEP3合格は必須なので渡米前に取っておくべきではありますが、STEP3で逆転できるとはゆめゆめ思わないでください。
ちなみにUSMLE(CBT形式で)最難関はSTEP3です。1や2CKを越えた恐ろしい難易度です。↓
今回は軽めにここで終わります。皆さん、免疫力を落とさないように気を付けてくださいね。では、また会いましょう!しーや。
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