対策⑭~USMLE Rxの使い方~【STEP1】

STEP1対策

USMLE Rxの使い方~2023年最新版~

挨拶

ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。今回はオンライン問題集USMLE Rx(以下Rx)の最新版の情報をお伝えしようと思います。ご存じの方も多いかと思いますが、2022年1月にSTEP1がPass/Fail化され(つまりスコア制が廃止され)ました。それに伴い、STEP1の勉強方法も大きく変化し続けています。

かつては皆がハイスコアを目指したSTEP1受験、そのスコアが廃止された今受験生はどのように勉強すべきなのでしょうか。その点を踏まえながら、主要問題集の一つであるRxの現在の立ち位置や使い方を詳しく解説しようと思います。

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STEP1に合格する方法おさらい

STEP1 合格=196以上

最初におさらいしておきたいのが、STEP1に合格するための方法です。勉強を開始する前にすべきことは、合格までの距離とそこに至るための道筋の把握です。先に「STEP1のスコアは廃止された」とお伝えしましたが、正確には少し事実と異なります。実はスコア自体は無くなっておらず、「受験生には見えなくなった」というのが正解になります。以前よりUSMLEのスコアは230や250というように3桁表記されてきており、STEP2CKやSTEP3では2023年現在も残り続けています。各STEPには合格最低スコアが設定されており、2021年末時点ではSTEP1の合格最低スコアは194でした。それが実はP/F化と同時に196に微増したことがご存じでしょうか。そうです。スコアが見えなくなったと同時に、少し合格基準が上がっているのです。現在、受験生がそのスコアを知ることができませんが、内部スコアは残存しており、「合格する」ということは「196以上とる」ということと同義なのです。事実、不幸にもFailとなった場合にはスコアは見ることができないものの、合格までの距離を棒グラフで確認することができるようになります。(Passの場合はグラフも表記されない)また各科目の結果の一覧も表示されますが、得意・不得意が大まかに表記されるのみで正直あまり役には立ちません。レポートの例を見たい方は以下の公式HPもご覧ください。

Examination Results and Scoring | USMLE
Understanding Your USMLE Score Report  Please note: USMLE Step 1 score reporting transitioned from a numeric score and pass/fail outcome to pass/fail only. A...

おさらいすると、かつて「230や240を目指す試験」だったのが「196を目指す試験」になっているのです。この変化がいかに勉強方法に大きな変化をもたらすのか想像に難くないでしょう。この変化を考慮すると、2021年以前に紹介されているような勉強方法は現状には合ってない可能性があることを念頭に置く必要があります。少なくともAmbossやKaplan Qbankを推奨するような勉強方法は合格を目指す上では過剰ですし、同様に一世を風靡した暗記アプリFirecrackerももはや不要でしょう。Ankiの中でもAnking(以前のZanki)は正直やらなくてもいいでしょう。スコア廃止以降のSTEP1受験において絶対に必要な問題集はUWのみであり、RxとAnkiはオプションと捉えてください。

STEP1合格には最も必要なものは

さて、それでは2023年現在受験生が196をとるための方法は如何なるものか。それは「UWorld(最重要オンライン問題集、以下UW)を完璧にすること(現実的には7-8割程度の理解でも大丈夫)」です。「あれ、Rx関係ないんかいな?」と思うことでしょう。実際にRxは全受験生にとって必須ではありません。現にUWのみでSTEP1に合格される方は沢山います。では、それでは何故Rxが必要なのかというと、その理由は「UWに耐える力を身に着けるため」です。そう、UWは非常に難しく分量も多いため準備無しに挑戦すると頓挫してしまう可能性を秘めているのです。

実際に果敢にも最初からUWに挑み、その難易度に心が折れてしまい挫折してしまった方を沢山見てきました。いまやSNSを見渡せばキラキラと輝く成功体験や合格体験を沢山目にすることでしょう。憧れるのは無理もないことでしょうが、それらの体験をあまり鵜呑みにしないでください。ごく一部の超優秀な方の体験であることが多く、再現性に乏しいものが多々含まれています。厳しい言い方に聞こえるかもしれませんが、「身の丈にあった勉強方法」を追求されてください。

Rxとは?

オンライン問題集Rx

ここでそもそもRxとは何なのか改めて解説します。RxとはSTEP1受験のバイブルであるFIRST AIDと一緒に効率よく学べるオンライン問題集です。各問題の解説からFIRST AID(以下FA)の該当ページに飛ぶことができるなど操作性が非常に高く、問題を解きながら自然とFAに慣れることができます。RxにはSTEP2CKの問題集もありますが、実際に使用する人は殆どおらず、主にSTEP1受験で使用される問題集となっています。

USMLE Study Tools & Online Test Prep | USMLE-Rx
Study Smarter for the USMLE. Tightly linked study tools. Deeply integrated with First Aid®. Designed to help you retain more information and ACE the boards.
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Rxのメリット

Rxを使うことのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット
・安い(問題集のみなら1年299ドル)
・無料体験が可能

・FAに慣れることができる
・比較的容易
・難易度別で勉強できる
・人によっては動画も有用

Rxは安い(セールもあり!)

なんと言ってもわかりやすいメリットはその安価な価格でしょう。痛感されている方も多いと思いますが、USMLE受験はとにかくお金がかかります。特にUWは非常に高い(1年で559ドル)。それと比較するとRxはかなり安価と言えます。色々なパッケージがあるので、一概には言えませんがUWの半額程度で購入が可能です。商品の選び方に関しては後程言及します。またRxは頻繁にセールをやっています。不定期なのでいつやるとは明示できませんが、かなりの頻度でやっているので金銭的な心配のある方は頻回にチェックされるといいでしょう。

コラム⑦~お金のこと②:USMLE受験にかかる費用~
ハイ!ナイストゥミーチュ!!!!!セザキングです。 最近、読者から「ナイストゥーミチュ!」不足との声が上がっておりますので、今日は強めのナイストゥミーチュ...

5日間の無料体験が可能

価格と繋がる話だと無料体験できることも特徴の一つです。購入するかどうかを悩んでいる方はまずは5日間と無料体験を試してみるのもありです。ただ実際には購入自体を悩む必要はあまりないと思います。というのも、UWから始める覚悟がある人はUWから始めればいいし、Rxから手堅くという人はRxからやればいいのです。5日間で問題に慣れてUWに移行できるほど甘いものでもありません。敢えて無料体験が意味を成すケースを挙げるとすれば、Rxすら難しすぎると感じる医学部低学年の方でしょう。消化不良になる恐れがあるため、無料体験をして耐えられないと感じる場合は素直にUSMLE Q&A(古いの紙の問題集)をぼちぼちやるか、CBTまたは国家試験向けの動画を一通りみてからRxに移行するのが良いでしょう。

質問コーナー⑩~Q&Aをどれくらいやるか・最初からやるべきか~
質問コーナー⑩ 内容が前回の記事と被ってますが一応丁寧に回答します。 質問の続きー。前回の記事はこちら。

少なくともまだ基礎医学が未履修の方は焦ってUSMLEを勉強をする必要はありません。長期的な視野を持って今は大学の勉強を中心に勉強し、その傍らで一般的な英語の勉強をしてください。結局最終的に英語力が最大の壁となります。実際に僕もUSMLEの勉強を本格的に開始したので大学4年生の後半からです。それでも在学中にCKまで合格することができました。焦らずに今やれることから進めていきましょう!

FAに慣れやすい

次いで先述した通り、FAに慣れやすいのもメリットです。UWを完璧にすることが合格への近道とお伝えしましたが、そのためにはFAの存在がほぼ必須です。(ほぼと言っているのは5%くらいの方はFAを使わないで合格されているから)普通は問題集をただ解くだけでは知識が頭の中で十分に整理されていきません。そこでFAをフル活用して、FAに記載されている知識に肉付けしながらその都度情報を理解・暗記していく行程が必要になります。UWも問題の解説にその出題内容に関連するFAの該当ページ数が掲載されていますが、Rxと異なりページ数のみでFAを閲覧することはできません。一方でRxはそれが可能となることがメリットと言えます。初心者はFAから必要な情報を抽出するのも一苦労だと思います。Rxを通じてFAマスターを目指してください。

Rxの難易度は?

次は難易度についてです。一般的にUWよりもRxのほうが易しいと言われています。単純比較することが難しいのでその難易度の差を正確に答えることはできませんが、一般的には正答率が1割くらい異なると思ってください。具体的にはRxで正答率6割であれば、UWだと5割くらいになります。また合格を目指す場合にはRxで正答率6割、UWで5割が一つの基準となっており、まずはそれを超えることを暫定的な目標にするのもいいと思います。

比較的容易とは言いましたが決して「簡単」だとは思わないでください。たとえCBTで9割取れていたとしてほぼ間違いなく最初からRxで6割を取ることはできません。医学英語の壁もありますし、出題範囲も深さも全く異なります。過剰な期待はせずに地道に正答率を上げていくほかないのです。

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難易度別で解くことが可能

その難易度ですが、Rxの特徴として難易度別で勉強することが可能です。具体的にはeasy, medium, hardの3段階で構成されています。後で詳述しますが、UWへの早期の移行を望んでいる場合はeasyとmediumだけ選んで解くことも一つの手です。使い方次第ではありますが、これはUWにはない機能なのでメリットの一つと言えるでしょう。

問題集以外のコンテンツも利用可能

Rxでは選択する商品によって模試、動画、フラッシュカードを利用することも可能です。これも詳述するのでここでは割愛しますが、問題集以外のサービスが付いてくるのは人によってはメリットと言えそうです。

Rxのデメリット

デメリット
・合格するためには不十分
・準備に要する時間がその分延びる

Rxのみでは不十分?

続いてデメリットです。それほど重大なデメリットはありませんが、一番気を付けるべきことはRxのみで受験しようとはしないことです。金銭的な理由からRxのみで受験しようとする人がいますが、これは全くお勧めしません。もちろんRxのみで合格レベルに達する方も一定数いますが稀です。またUWのほうが明らかに問題の質が高く、「過去問」と言っても良いレベルで本番でもUWと同じような問題が出題されます。どれほど金銭的に厳しくてもUWをやらないという手はありません。問題集をもし一つに絞るのであればUWにしてください。

時間がない人には不向き

もう一つのデメリットは言うまでもなく、Rxをやる分受験までの期間が延びてしまうことでしょう。これはやむを得ないことはではありますが、留学が目の前に迫っている社会人にとっては、準備期間の短縮は死活問題であるためUWから開始せざるを得ない場合も多いです。僕の指導経験上、社会人の場合超優秀な方でも受験までに半年以上必要で、早くて1年、平均すると1年半は必要です。UWだけでも3700問あるのに加えて、Rxをプラスすると合計6000問になります。Rxを最初にやる場合はプラス3~6か月は必要と考えてください。

最初にRxをやるべき人とその理由

さて以上のようにRxのメリット・デメリットについて解説してきましたが、果たして実際に「どのような人がRxから開始すべき」なのでしょうか。もうお分かりの通り、決して全員にRxを勧めることはありません。

Rxをやるべき人①:医学生(~5年生)

Rxから開始することお勧めする対象群(クラスター)は2つあります。1つは5年生以下の医学生です。医学部時代は暇とは決して言いませんが、どう比較しても社会人よりは勉強時間が確保しやすいです。(納得できない人はミシガン大学放射線の太田先生のライブを是非みてほしい)

特に低学年はまだ医学知識が少ないためUWから開始しても消化不良になります。もっと細かく言えば、2年生まではUSMLEの勉強を焦って始める必要はありません。繰り返しになりますが多くの大学では基礎医学すら未履修だと思うので、この時期からもし留学の準備を進めるとしたら普通の英語の勉強を始めてください。もし何か目標が欲しいのであればTOEFLを受験してみましょう。色々な場面でスコアが求められるので無駄にはならないでしょう。もし、今から少しでもUSMLEの勉強をしたいのであればFAを買って授業で習ったことを書き込むのはお勧めです。さらに余裕があれば大学の授業で学んでいる範囲をFA Q&Aの中から探して数問解いてみる程度で良いと思います。そして3年生になったら臨床医学の授業の開始とともにRxを開始したらいいでしょう。

6年生もRxをやっていけないわけではありません。ただ在学中に受験を目指す場合は問題集をUWのみに絞る必要があります。少し無理してでも大変なSTEP1を在学中にとっておけば、あとは何とかなります。学生であれば1年で十分に合格は可能です。決して諦めずに挑戦してみてください。

Rxをやるべき人②~比較的時間のある社会人~

二つ目は社会人が勉強を開始する場合ですが、Rxから開始する組とUWから開始する組でキレイに2つに分かれます。とにかく時間がない場合はUWから開始一択です。どれだけ辛くても歯を食いしばって勉強してください。比較的時間の余裕がある場合は、Rxから開始するか、最初からUWを開始するか選択することができます。先にも述べましたが、Rxは「UWに耐えうる力を身に着けるため」に存在しています。従って最初からUWと戦える実力や根性があるのであれば無理にRxを選択する必要はありません。

ただ覚悟を決めてUWから開始したとしても、もし正答率が40%を切るようであれば一度Rxに立ち返ってみるほうがいいかもしれません。さすがに消化不良になっている可能性があります。難しすぎてやる気が継続するのか心配な方は無理せずにRxから開始してみましょう。

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Rxの選び方

RxまたはQmax?

改めて値段の話をしますが、UWと比較してかなり安価です。ただ実際に商品を選ぼうとすると商品の種類がいくつもあること気づき悩んでしまうかもしれません。

ここで購入すべき選択は2つのみです。RxまたはQmaxです。非常にシンプルに表現すると、Qmaxが問題集のみで、RxはQmax+模試+フラッシュカード+動画などのセットとなります。最低限の医学知識のある社会人はとりあえずQmaxのみでOKです。Rxの模試を利用する人は殆どいませんし、フラッシュカードを使う人なんか聞いたこともありません。

問題集以外の教材は使うべき?

もし(Qmaxではなく)Rxに価値があるとすれば講義動画を有効活用できる場合ということになりますが、これはまだ医学知識が網羅的に理解できていない低学年また中学年が対象となります。確かに動画で学ぶのが好きな方であれば選択肢の一つとして考えるのはありですし、実際にRxの動画が良かったと評する人もいるのですが、悲しいかな英語のリスニングがある程度できないと意味がありません。また非常に多くの時間を消費してしまうので、じっくり腰を据えて動画で勉強したい方向けと言えます。以上を考慮すると、基本的にはQmaxのみでOKで、動画で学習したい学生のみRxもアリと言えます。

Rxの使い方

基本的なUSMLE勉強法の復習

続いてRxの活用方法について解説していきます。USMLEの一般的な勉強方法に関してほかの記事で何度も説明しているので、是非そちらを参考にして頂ければと思いますが、ここでも簡単におさらいしてみます。操作方法はそれほど難しくありません。基本的に問題を作成する→解くの繰り返しになります。

勉強方法総論⑨~問題集を完璧にする方法:前編~
挨拶 ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。 おひさです。先ほどもジムにいってきましたが、地獄でした。笑 セッションの最後にサイドレイズ(おもり...

手順は問題を解く→解説を読む→FAで該当箇所を確認する→FAに載っていないことは余白に書き込むです。Rxは解説にFAの該当ページが載っているためわざわざ探す必要がありません。非常にシンプルでこれを繰り返すのみです。2023年1月現在ではRxの問題数は約2300問なので、このサイクルを2300回繰り返す作業とも言えます。

最初の問題集は〇〇別で解け!

ただ注意点が他にもいくつかあります。まず一つは「最初の問題集は科目別で解く(Disciplines)」ということです。既に勉強されている方には当たり前過ぎる話ですが、STEP1の出題範囲は超広大です。そのため最初から完全ランダムに解いてしまうと、ある種の問題(例えばうつ病の薬)に遭遇してから、次に似たような出題範囲の問題(2回目のうつ病の薬に関する問題)に遭遇するための期間が空いてしまい、いつまで経っても知識が定着していきません。あまりにも広い範囲で「つまみ食い」をしているような状態になってしまいます。

従って「生化学」や「生理学」のように分野を絞って集中的に勉強して知識を集約していくことをお勧めします。そして、Rx2周目や2つ目の問題集(つまりUW)は完全にランダムに解いていきましょう。また最近では「First Aid Topics」といってFAのページに対応した問題作りもできるようになりました。実際にこれを試した方がこれまでに殆どいないので詳細なメリットをお伝えすることは難しいのですが、個人的には正直どっちでもいいと思います。まぁ、ただこれまでに科目別(Disciplines)で勉強された方は問題なく勉強できているので、無難に科目別でやっていけばいいかなと思います。

Rxは何周すべき?

さて次なる疑問はどれほどの量を解くべきか、また何周解くべきか、ということでしょう。RxをしっかりやってからUWに移行したい学生組は普通に2300問解いてください。解く際には、間違えた問題と正解したけど悩んだ問題にチェックをつけてください。そして2300問終わった後にNBMEの模試を解いてみましょう。それが終わったら復習の2周目に入りますが、早くUWに行きたい方はチェックした問題だけ解いてください。まだUWに移行する自信のない方はしっかり2周目をしても良いと思います。ただ、2周目が終わっても流石に3周目をやる必要はありません。速やかにUWに移行してください。

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社会人は難易度別で解け!

さて社会人の方は少し勉強方法が異なります。より忙しい社会人が学生のようにじっくりとRxを勉強するのは非現実的です。そのためUWによりスムーズに移行するための勉強方法を提案します。先にも述べたようにRxは難易度別に問題を解くことが可能です。そこで早めにUWに移行したい方は、Rx1周目はeasy、mediumのみを解いてください。

何度も繰り返していますが、STEP1受験で最も重要な問題集はUWであり、RxはUWを使いこなすための最低限の力を身に着けるためにあります。従って、比較的容易なRxとは言え、その中でもHardの問題を解くのは「慣れ」という本来の目的とはやや異なってしまいます。科目別でeasyとmediumだけ解いてみて、1周終わったらNBMEを受けてください。もうその段階でUWに移行したい方はどうぞ移行してください。Rxもある程度復習されたい方は、2周目はチェックを付けた問題だけ解いてみてください。

Ankiは必要?

最後に暗記アプリのAnkiに関してですが、実はこの時点ではあまり推奨しません。そもそもAnkiというアプリ自体かなり人を選ぶ性質であり、決して全員にとって必須なアイテムではありません。上手く使いこなせない方や、作るほうに時間と労力をとられてしまう方、そんなことをしなくても合格レベルまで到達してしまう方もいます。僕としては「使いたいなら使ったらどうぞ」というスタンスです。

ただ少なくともRxを勉強している時点ではAnkiはあまりお勧めしません。まず「慣れ」の期間であるため、この時点でAnkiなんか作っていたらいつまでも前に進めないこと、そして何よりもAnkiの目的である「暗記」を効率よく行うことができないということです。原点回帰すると、USMLE受験の基本は問題をたくさん解くことです。何千問も解く中で徐々に理解を深めて暗記していきます。それでもなお暗記しきれない分野が存在することに気が付いていきます。その単純暗記に頼らざるを得ない知識を何等かの方法で直前に暗記しなければならないのですが、その方法の一つがAnkiということになります。つまり、Ankiに入れなければ暗記できないような知識を選別するためにはその前に何千問と解く必要があるということです。Ankiを希望する方には「UWの2周目以降から作ってください」とお伝えしています。もし最初から知らない知識をAnkiに入れようとすると、殆どの知識をAnkiに入れることになり作成に膨大な時間をとられてしまいます。さらに、そのクオリティも高いものにはなりにくいです。もしAnkiを使うこと自体にストレスを感じるのであれば、今は無理をせずに問題を解くことに集中してください。

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Rx終了後にやるべきこと

Rxを終えた後の話を繰り返すと、まずNBMEの模試を受けてみましょう。本番に近い難易度と本番と同じタイムプレッシャーを早めに感じておくことで、ゴールと今の自分の距離をより正確に測ることができます。模試を受けた後はUWへ移行してください。2023年現在でUWの問題数はなんと3700問を超えてしまいました。数年前と比較しても相当な量が増えています。UWのみを解くだけでもかなり大変なのです。UWを終えて、NBMEの模試で正答率65%を超えるくらいの実力が付いた頃にはもう合格は目の前です。

まとめ

今回はUSMLE Rxの使い方についてかなり詳しく解説しました。10年前と比較したらもちろんのこと、STEP1のスコアが廃止された1年前とも大きく事情が異なっています。かつて最も重要であったSTEP1はいつの間にか「効率よく短期間で合格する」のが目的のテストに変わってしまいました。昔は主要問題集であったKaplan QbankやAmbossを使う方はもう殆どいません。是非最近のトレンドを取り入れた勉強方法を身に着けてください。

スコアを狙う必要はなくなった今、Rxも以前のようにやり込む必要はなくなりました。UWにスムーズに移行するために各人にとって最適なRxの活用方法を模索してみてください。

それではまた!しーや。

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