国家試験のこと①~STEP1やれば国家試験は余裕!?~

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今更ですが6年生の皆様国家試験お疲れ様でした。どうでしたか?

ハイ!ナイストゥミーチュ!セザキングです。

 

このブログを読んでいるような人はきっと余裕だったのではないかと思います。僕が受験したのはもう7年も前のことになりますが、今でもその時のことはよく覚えています。

国家試験後には「今年はやばいやばい詐欺」が絶対流行ります。

つまり「今年は絶対難化しているからまじでやばい。ねぇみんなもやばかったでしょ?」という逆マウンティングのような現象です。僕の時もそうでした。「死人がでるぞー」と友人が大きな声で叫んでいたのを覚えています。

しかし、どう考えても易化しているのは明白だったのでなんとも思いませんでした。予備校の方に「どうでした?」と聞かれたので、「今年は簡単だと思いますよ」と答えると、「そんなこと言うのは瀬嵜君だけですよ」と言われびっくりしたことを覚えています。

日本人って本当に同調を求めるのですぐに右に倣いたがります。しかし、事実は自分の目でしっかり確かめないといけない。簡単なものを「簡単」と言えないのでは、裸の王様に「かっこいい服ですね。ZOZOTOWNで買ったんすか?」というのと一緒。自分の価値判断が他人によって揺らいではいけないと思います。そんな同調はメルカリで売ってしまったほうがいいです。

さてさて、有難いことに先日国家試験を受けた6年生よりコメントを頂きましたのでそれをご紹介します。

結論を急ぐと「USMLEをしっかり勉強していれば国家試験は余裕」ということです。

6年生の方からのコメント

医学生:

医学部6年生です。
今年の国家試験ですが、USMLEを通じて勉強したことがかなり出題されておりました。FAに感謝し続けた2日間でした。笑

せざき:

コメントありがとうございます!そして国家試験お疲れ様でした。
それはとてもいい情報ですねー!これからUSMLEを始める人にとってとても嬉しいニュースです。
またコメントを記事で共有させてください。
1つか2つ程度でいいので、FAで学び国家試験で出題された知識を教えてもらえると幸いです。

医学生:

返信が遅くなり申し訳ございません。
全文英語の問題ですが、虫垂炎の患者に対する初期対応で、examine for peritoneal irritation(腹膜刺激症状を調べる)という選択肢を選ばせる問題がありました。
初日の必修ブロックの3点問題でこれが出題されており、正答率は30%くらいだったようです。個人的にはUSMLEの勉強をしていてよかったと一番強く思った問題です。
また三環系抗うつ薬でlong QT→TdPになった問題や、doxorubicinでDCMになった問題など、薬の副作用についての問題が多く、これらについてもUSMLEを通じて深く勉強しておいてよかったと感じました。
正直、USMLEをベースに勉強しつつ、直前に過去問3年分と公衆衛生・産科・眼科・耳鼻科・放射線あたりをさらっておけば、合格は難しくないと感じております。
参考にしていただければ幸いです。

 

STEP1+産婦人科+公衆衛生+マイナー+過去問3年分

これは凄い貴重な情報です。いやまじで有難い。改めて情報共有感謝します。

僕も以前よりSTEP1をやっていれば国家試験の準備は殆どいらないと言い続けてきました。

より詳細に言えば「STEP1+産婦人科+公衆衛生+必修」で十分だと思っていました。

この医学生は「STEP1+産婦人科+公衆衛生+マイナー+過去問3年分」で十分という意見であり、僕とほぼ同様です。

マイナーに関しては多くの大学では卒業試験の時にカバーできてしまうと考え敢えて対策にはいれてませんでした。

STEP1に合格した人は100%国家試験の合格するかと聞かれれば答えはNOです。物事に100%はないし、実際に落ちた人はいます。しかし不合格の原因はみんな必修であり、その理由は「マークミス」とか「緊張で変な選択肢選んだ」とか勉強時間を増やしても対策しようがないものばかりです。

つまりSTEP1をやっていて国家試験に落ちるのは不運でしかなく、相対評価でボーダーが決まる一般や臨床では落ちることはまずないということです。落ちるわけがありません。

STEP1では基礎医学の徹底的に学びますので考察力から細かい知識まで身に付きます。それらを利用すれば国家試験など恐れるに足らずですよ。

決して自慢ではありませんが、僕は5年生の時には一切国家試験の勉強はしませんでした。しかし模試だけは受けようと思い、秋頃に受けると正答率は90%程度学内1位という結果であり、かなり肩の力が抜けるような思いでした。

「こんなにつまらん問題ばかりなのか。。。」とSTEP1とのギャップに失望したものです。

その結果で自信をつけた僕はやはりSTEP1を終えるまでは国家試験の勉強は一切ないと再び固く決意するのでした。

そんな僕の思いが、このようなコメントにより決して的外れなものではなかったことが証明されたような気がします。

最近の国家試験は徐々にUSMLEを真似るような傾向があります。

次回の記事では今年出題された医学英語問題について考えてみます。

ではまた!しーや!

コメント

  1. 高原純 より:

    瀬嵜先生
    1つ質問させていただきたいのですがよろしいでしょうか?

    私は現在4年で、USMLE step 1の勉強をしているのですが、今回のこの記事はとてもためになりました。
    私はstep 2 CKの勉強は全くまだしていないのですが、先生としてはこの記事での国家試験にもつながるというのはstep 1のことをさしているのでしょうか?それとも5年末ごろにstep 1を終わらせて国家試験後にstep 2 CKを終わらせるプランのある場合のことを指しているのでしょうか?

    よろしくお願いいたします。

    • Dr.瀬嵜yodo80 より:

      コメントありがとうございます!
      基本的にはSTEP1だけでも十分な国家試験対策になります。もちろんCKをしていればさらにいい対策になり、場合によってはCKのオンライン問題集の中から国試本番に似たような問題が出るかもしれません。
      実は僕は国試の問題を予想し、18点分当てた経験がありますが、それはCKで学んだまものそのものでした。
      しかし、大学5年時の模試を受けた時点はSTEP1しか勉強しておらず、その段階で学年一位だったことも考慮するとSTEP1だけでも十分な国試対策になると思われます。
      大事なことはUSMLEの勉強は非常に汎用性が高く、国家試験にも通用するということです!

      • 高原純 より:

        ご返信ありがとうございます。

        Step 2 CK合格も目指しますが、今はStep 1の勉強に全力を注ぎたいと思います。
        瀬崎先生のコメントで勇気が出ました。

        ありがとうございます。

  2. […] 前回の記事である医学生が言及してくれた問題でもあります。 […]

  3. […] 前回の記事である医学生が言及してくれた問題でもあります。 […]

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