合格報告⑧~STEP2CS:安田拓真先生:中編~京都大学卒。平成の二宮金次郎爆誕である。

合格報告

合格体験記:STEP2CS安田先生中編

和歌山講演会の参加者が徐々に増えてきております。既に関西全県(三重は距離の問題で周知してないので除く)からの参加予定者がおり嬉しい限りです。

さてさて本題に入ります。

「はよ続き書けやー」という幻聴が聞こえまくりなんで敢えて病的体験に行動を左右されることとします。

とても長いので今回は前回の「前編」に続き「中編」ということになります。

Methodその2〜1回目にCSを受験するまで〜

まずはFirst Aidと瀬嵜先生のマニュアルで対策を始めました。特に瀬嵜先生のマニュアルには大変お世話になりました。自分のレベルでは、丸暗記したフレーズのみ使用するしかないと考え、ひたすらフレーズの暗記に努めました。その上で、First AidのCaseに取り組みました。練習相手は様々でした。同じ病院の先輩や後輩、学生時代の後輩、前述したカナダ人の先生がメインでした。

➡彼はこの時点で正しい戦略を選択しているところに注目です。「日本人はとにかくフレーズ暗記」これが大鉄則です。決してアドリブを使うことなかれ!

とにかくフレーズ暗記が大事!!!

しかし、卒後3年目の3月にPasadenaでカプランの講義を受けた際、自分の対策では太刀打ちできないと痛感しました。CSに合格した方に相談し、練習しないと合格できないと考え、面識の全くなかった瀬嵜先生にご連絡させていただきました。何度も頼み込んで、忙しい業務の合間をぬって東京まで出向き、お会いできることになりました。

ここで当時の業務内容をお話ししておきます。病棟業務が中心で、主科で入院の患者が5人前後、他科入院で併診している患者が10人前後います。外来が週に半コマ、専門科としての救急当番が週1回、当直が月2-3回です。週末もほぼ毎日病棟患者のカルテチェックや回診をします。糖尿病・内分泌内科なので、緊急の呼び出しは少ないですが、担当医制なので休日でも病棟から電話はかかってきます。一日完全offの日はほぼ皆無で、平日夜や週末に研究会が入ることもしばしばです。

そんな中、かなり無理をして日帰りで東京へ行きました。休日、朝早くから病棟回診して、飛行機に乗って東京まで行き、昼に瀬嵜先生から練習と情報提供をいただきました。練習中も病棟から電話がかかってきて、すごくストレスフルでした。東京までしんどい思いをして高い金払って来てるんやから、一つでも多く持ち帰って必ず合格してやるという意識だけで動いていました。新幹線で帰宅する間も、体力の続く限りマニュアルの暗記を続けていました。

➡これがまさに「鬼のような」努力です。文字通り全てをCS合格のために注いでいます。そもそも当時僕は亀田に勤めていたので千葉在住でした。彼ほどではありませんが、休みはそれほど多くなく、また東京に出るのにも2時間くらいかかります。加えて休みの日にもやることはたくさんあるので自由時間は多くありません。それでも彼の気迫に負けてレッスンをすることにしたのです。

また、卒後4年目の7月に認定内科医の試験を横浜で受けたのですが、その前日に名古屋で瀬嵜先生とレッスンしたこともありました。しんどすぎてホテルで爆睡した翌日に朝風呂をし、試験会場に遅れて到着したのは良い思い出です。試験で疲れたというより、瀬嵜先生のレッスンと、試験後にCSのフレーズ暗記した疲れの方が大きかったです。

➡僕の指導がスパルタみたいに聞こえますね(笑)。実際どうなんでしょ。安田先生と初めてCSレッスンをした時の印象を思い出してみると、「フレーズ暗記があまく、発音はかなり問題あり」だったと思います。しかし、彼の鬼気迫る努力の甲斐もありフレーズ暗記はすぐに完璧に近いものになっていきました。

また、カナダ人の先生とのレッスンを1回4時間に延ばし、9ケースぶっ通しで練習してもらったこともありました。長時間、英語に暴露される環境に慣れる必要があると考えたからです。レッスン後は疲れて吐きそうになるので、朝早くに病棟回診してからレッスンを受けていました。さらに、瀬嵜先生からご紹介いただいたアメリカ人の先生や日本人の先生とも、受験3か月ほど前から練習しました。特に、アメリカ人の先生とはSkypeで毎週1時間練習しました。Dr. Pumaも試しましたが、SEP対策にならないと思い、5日間コースを受けただけでおしまいにしました。リスニングは英語のドラマ(ER)を毎朝字幕付きで聞いてから字幕なしで聞いて、向上を図りました。

➡聞いてるだけで吐きそうです(笑)。しかし、この太字の決断は素晴らしいものです。僕はPumaを否定しているわけではありません。Pumaの良さを享受できるのであれば活用したほうがいいと思います。恐らくPumaレッスンのメリットは鑑別診断に強くなれること。言い換えるとICE対策です。

Dr.プーマのレクチャーの利点はICE対策でありSEP対策ではない

そのため、日々臨床に汗を流している安田先生には必要のないものだったのでしょう。ここに合格者と不合格者の決定的な違いがあると思っています。うまくいかない人の特徴として「○○という講座は良い」という情報だけでそれを受講し言われた通りにしてしまうのです。つまり思考が停止しています。

必要なことは自分の課題は何か極めて冷静に判断すること。SEPのみが課題なのであればどの予備校の講座を受講してもまじで「無駄」です。安田先生は自分の課題は英語だと謙虚な姿勢で判断したのでしょう。

できる対策は全てやったと思い、卒後4年目の9月11日に渡米し、Pasadenaでカプランの模試を受けました。カプランの評価など気にする必要はないのですが、結果は瀬嵜先生が合格された時に近い点数でした。実は9月11日に合格基準が上がっていたのですが、受験日を前倒し出来なかったという経緯がありました。それでも十分勝算があると思い、翌日受験会場近くのスタバでネイティブと練習して、9月13日にCSに挑戦しました。手応えは悪くありませんでした。ところが12月に分かった結果は不合格でした。

➡非常に残念な結果でした。しかし正直あまり驚きませんでした。なぜなら、フレーズ暗記は完璧であったものの発音にまだまだ大きな問題があると感じていたためです。

もちろん僕の発音も全然まだまだです。しかし、本番では一度も聞き返されることはありませんでした。多くの不合格者が何度もSPに聞き返されてます。恐らく許容範囲は2ケースで1回まででしょう。これでも多すぎるくらい。理想的には12ケースで3回以下にもっていきたいです。

SPからの聞き返しは12ケースで3回以内までおさえたい

Methodその3〜リベンジに向かうまで〜

落ちた理由を考えました。受験2日前に合格基準が上がったこと、受験当日にIMGが殆どいなかったこと、原因はいくつか挙げられました。もう一度作戦を立て直そうと、瀬嵜先生や瀬嵜先生に紹介いただいた先生、さらにその先生から紹介いただいた海軍病院の先生にアドバイスを頂きました。

その結果、発音の精度がまだまだ甘かったという結論に至りました。CS本番では、12ケース中、7回くらい聞き返されました。決して多くはないはずですが、ネイティブと比較すると、どうしても見劣りする回数だと思います。合格基準が上がっている以上、まずまず通じる英語では受かりません。そのせいで、英語が堪能なインド人が数多く落ちているのです。

➡まさに僕の感覚通りの結果ですね。そして分析がお見事。驕りのせいで自己を冷静に顧みれない人が多い中、やはり彼は冷静で謙虚な判断をしています。7回は多いですね。やはり3回以内に抑えたい。

課題が見えてきた中で、リベンジの日を翌年の3月16日に設定しました。理由は2月と3月にIMGが多いこと、卒後5年目の4月から外来の担当枠が増えて渡米しにくくなるからでした。まず、舌や唇の動かし方を徹底的に研究しました。具体的な教材としては、チカラインターナショナルから販売されているネイティブスピークというDVDを使いました。高額ですが、CGとナレーションで各発音における舌の動きを解説してくれます。

➡さすがです。僕も指導する時には発音の本を一冊仕上げて舌の動きから勉強したほうがいいと伝えています。舌の動きが分からなければ発音を矯正しようがありません。

CS対策前に必ず発音の本を1冊仕上げるべし

次に、できるだけ簡潔かつ自然なフレーズ作りを意識しました。僕のレベルでは瀬嵜先生のマニュアルの量でも完璧にすることは不可能でした。本番において、診察室から一刻も早く退散してボロを出さないことが大切だと考えていました。フレーズが自然か必ずネイティブのチェックを受け、人によって言うことが違う時は、簡潔な文章を採用し、覚える量を極力減らしました。Closingの検査に関しては、blood testとpicturesしか言わない、カウンセリングは絶対しないようにしました。また、自分の苦手な発音はできるだけしないようにしました。Bloodという単語すら可能な限り避けようとしていました。

➡半端じゃない徹底です。SEPのことしか考えていない。カウンセリングしないは確かにアリです。しかしClosingを甘くしすぎるとICEが下がる可能性があるのでリスニングに自信があってICEは絶対に大丈夫と確信できる人は少し丁寧に説明してもいいかもしれません。

ICEに自信がある人はカウンセリングをしないのも有効な手

その上で、受験予定の日本人の先生とSkypeで練習を重ねました。同じ病院の後輩との練習も続けました。また、コンソシオや瀬嵜先生からご紹介いただいたアメリカ人の先生とも練習しました。その際、ケースの練習ばかりするのではなく、丸暗記したフレーズをネイティブに読んでもらい、それを録音して暇さえあればシャドウイングしていました。勤務中も、廊下を歩いている時などバレないようにフレーズをブツブツ口ずさんでいました。さらに、自分の声を録音して聴き返したり、ネイティブに何度もチェックしてもらいました。それから、日本人の英語に慣れていない人と話すことも重要と考え、チャットで知り合ったネイティブと週1で雑談したり、CSで使うフレーズを読んで発音の間違いを指摘してもらいました。受験前の3か月間、当直日と当直明け以外は、ほぼ毎日誰かと練習やチャットをしていました。そして、満を辞して3月14日にロサンゼルスに足を踏み入れました。

➡平成の二宮金次郎が爆誕しました。僕もCSの勉強をしている時は暗記しながら街を歩いていました。ネイティブにフレーズを読んでもらい、それを録音して真似するのは非常に大事です。しかし、こんなに真っすぐに努力できることが何よりも凄い。尊敬。その一言です。

フレーズが完成したらネイティブの発音を録音してひたすら真似をすること

渡米してからは、受験会場近くのスターバックスでパソコンゲームをしていたネイティブの方に2ケース患者役になって練習に付き合ってもらいました。また、日本人の受験予定者がいたので、彼らと練習をしました。さらに、宿泊しているホテルのロビーにいたネイティブにフレーズの発音チェックをしてもらいました。一部訂正されましたが、問題なく聴き取れた、大丈夫だと太鼓判を押してもらいました。甘めに評価されているかもしれないなと思いましたが、勝手に自信を持って、3月16日に2回目のCSを受験しました。

➡この「スターバックス作戦」も僕が伝授したものなんですよ。それは「CSの模擬患者はロサンゼルスの人なんだから、街の人に練習相手になってもらって理聞き取ってもらえたらきっとOKでしょう。スタバで相手探したら?」作戦のことです。僕が試験直前に試験会場の近くのスタバで映画見ているおじさんに話しかけて練習相手になってもらったことがことの発端です。

しかしですね。本当に面白いことに合格している人の多くがこれをちゃんと真似してくれるんですよ。彼らは目的のためなら素直に耳を傾け恥も捨てることができるんです。そういう人が最終的に成功するんだと思います。

成功者はいつでも謙虚で素直

さて「中編」はここで終わりです。さて気になるリベンジの結果やいかに。。。。

最近、夜イカそうめん食べること多いんすよね。

どうでもいいか。しーや。

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