合格体験記~STEP2CS⑫:え、患者ってフランス語喋るの?~

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ハイ!ナイストゥミーチュ!Dr.瀬嵜です。

少しだけご無沙汰です。物理的な難で記事かけずスマソ。

埋め合わせとして今日は多めに書きます。

さてSTEP2CS合格体験記の続きを進めていきます。前回の記事はこちらから。

STEP2CS合格体験記

試験の内容を書くと厳しく罰せられる可能性はあるのでここでは詳しくは書けませんが、試験の具体的な内容に触れないように試験での出来事を書いていきます。

SP英語の癖

最初のケースから大変でした。SPの英語の癖がめちゃくちゃ強かったのです。最初英語かどうかもわかりませんでした。「あれー変な言葉話すおばちゃんいるぞ。」と思いながら、仕方なく一方的に挨拶と質問を続けました。会話をしている振りを続ける中で断片的に「yesterday」などという英語が聞こえてきて、彼女が英語を喋っていることがわかりました。どうしても問診に時間がかかってしまい最初のケースはclosingの途中でタイムアップになってしまいました。何とか最後まで言い切って部屋を出ようとしていたら、試験官が部屋に入ってきたので、これはやばいと思いすぐに部屋を出ました。最初のケースの出来は微妙でしたが、ここでくじけるわけにはいきません。

このおばちゃん多分まだロサンゼルスでSPやってます。めちゃ癖がきついです。恐らくフランス系の訛りなんですが、まじで発音めちゃくそです。でもこれを知っていても対策しようがないのが悲しいところです。

ロサンゼルスは移民が多い地方ということもあり、SPにも英語の訛りが強い人がいます。皆さんも恐らく1-2人くらいは癖の強いSPにあたると思います。特にスペイン語系や中国語系に注意でしょうか。

このおばちゃん、ケースの運び方によっては泣き出すことがあったようなんですが、僕の時は終始朗らかでした。恐らく僕のミスでしょう。

リスニングのスピードに苦戦

その後のケースは全て時間内に終えることが出来ましたが、総じてリスニングで苦労しました。とにかくSPの話すスピードがナチュラルで早いのです。SPによっては5割くらい何を言っているのかわかりませんでしたが、分からない時の対処方こそ今までの練習の成果が出ました。

患者が何を言っているのか分からなくても(実際の臨床現場では分かるまで聞くべきですが。)I see. I understand. Oh, that sounds hard. I can see you have a lot of stress. など同情を示す言葉を並べ立てます。そして患者が言いたいことを言い終わると、理解できた部分だけをまとめて言ってあげます。心の中の言葉と実際に声に出した言葉はこんな感じです。

「(なに言っているか分からん。でもわかったふりをしないと。)Ok, I understand. You have severe abdominal pain. It started yesterday. (誘因について何か言っていたけど聞き取れなかったな。まぁそこは敢えて言うのはやめよう。) And, it’s getting worse. It is 7 out of 10 in intensity. And, movement makes it worse. Nothing makes it better. (他にも増悪因子について言っていたけど、聞き取れなかったからもう一回言ってくれ。)Is that correct?」

こんな感じで分かったふりをします。事前に間違っている場合は修正してくれと言っているので、間違った情報を正してくれる場合が多いです。このように大半の場合は分かったふりができます。いや、もちろん本当に理解できるのが理想的ですが、あの完全にナチュラルな英語を完璧に理解できる非帰国子女の日本人は殆どいないと思いますのでこういう誤魔化し方も非常に重要なテクニックです。非常に英語が堪能な僕の知人ですら理解できないことが多々あったようです。

CSはテクニカルゲーム

CSはとにかくテクニカルゲームです。いかにうまく戦略を立てて準備するか。純粋な英語力をどれほど伸ばしてもCSに十分な英語力には到底及びません。そこでCSの受験中だけは英語力を「偽装」する必要があるのです。

これまでの受験者の話をまとめると、ロスのSPの英語はめちゃ早いです。予備校よりも早いので、心してかかってください。

こんな感じで僕のCS本番は始まりました。イヤー前途多難。

さてさてどう挽回していくのか。次回に続く。しーや。

 

コメント

  1. […] 震えて待て。しーや。 次の記事はこちら。 […]

  2. […] ではCS合格体験記の続きから。前回の記事はこちらから。 […]

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