恥をかくことで得られるもの
メリークリスマス!Dr.瀬嵜です。
少し酔っています。ほんの少しだけ。お酒弱いんですよね。
ケーキ食べてー。寿司くってー。なんてステレオタイプなクリスマス。でも別に特別なことってもう求めてないです。これで100点。
今日は気分的にコラムにしてみました。
僕は「恥はかいたほうがいい」と思っています。
最近特に強く思うのですが、プライドが邪魔して自分の弱いところを見せることができない人が多いと思うんです。
まぁ特にCSのことなんですけどね。多分CSを受験する人達って多くが試験を得意としており試験に落ちるという経験や、人に教えを乞うをいう経験が欠如しているんだと思います。
だから少し恥を忍べば先人に教えを乞うことができるのに、プライドが邪魔をして自分でやりぬこうとしてしまう。
しかしですね。この世の中って自分だけでやれることなんてちっぽけだと思いますよ。本当にちっぽけ。自分でやりぬく力よりも、人に協力をしてもらう力のほうが絶対に大きい。
試験は自分だけでも何とかなるかもしれんけど、社会で何か有益なものをクリエイトするためには絶対に他者の協力が必要だと思う。
そんな時に「ちょっと教えてくれません?」って言えるだけでいいと思うんです。少し恥をかくかもしれんけど、とっても大事なこと。
CSに関して言えば僕の周りの合格者はみんな恥など気にせずに人に教えを乞うことができる人たちでした。
そしてさらにその「恥」は大きな力に変換するポテンシャルを秘めている。これは間違いない。
9年前の大学五年生の時の話
さて9年前にタイムスリップしましょうか。
大学5年生だった時のこと。御存知のようにSTEP1の勉強をしていました。本当にただ勉強していただけで何の実績もありませんでした。
しかし当時山形大でUSMLEを真剣に勉強している人などおらず、僕の勉強に対する異常な熱意が故に少し学内で有名になっていました。
周囲の認識は「USMLEを勉強している=英語が得意」であり、あろうことか僕は英語が得意な人間と認定されがちだったのです。
当時の英語力なんて本当にぽんこつ。
ぽんこつという言葉に失礼なほどぽんこつです。英語で自己紹介できなかったですからね。恐らくTOEICを受けていたら500~600くらいだったと思う。
そんな中、後輩の一人からあるお誘いを受けます。
「今度、国連大学で医療支援に関するWHOの国際会議をするんですけど、学生も招待してくれるそうなんです。一緒にいきませんか?」と。
まさに寝耳に水。いやsleeping earにwaterですわ。
普通は断ると思うんですよ。だって英語できないもん。謙遜じゃなく本当にできない。そりゃ行ってもしょうがない。
後輩は帰国子女だったので恐らく参加しても何となくついていけるはず。
少しだけ思案しました。どうすべきか。
しかし次の瞬間には心は決まっていました。「いくか」。
僕のこの貴重な機会で「死ぬほど恥をかいてやろう」と思ったのです。英語ができなければ当然ついていけない。もちろんついていこうと努力はするが恐らく困難だろう。発言するように求められる可能性も高いが、その際に何も言えなかったらどれだけ恥ずかしいだろうかと。
普通は恥なんてかきたくないと思う。しかし僕はそれまでの経験から失敗することは成長のための大きな一歩だと知っていたので、むしろ「恥をかく」という失敗を意図的に作りだすことで「英語学習に対するモチベーションを高める」機会にしようと思ったのです。
そして予想通りこの国際会議は僕にとって地獄の二日間となりました。(笑)
まず参加している医学生が東大、慶応、そした場違いな山形。何この組み合わせ。しかし慶応はみんな「英語部」の人たち。
参加者を再度ご紹介しよう。
東大生1年二人、慶応生多数(全員英語部)、山形大の帰国子女、そして山形のくそぽんこつです。これやばいでしょ?
まじ浮きまくりました。そりゃ当然ですよ。一人だけ英語できない人がいるんだもん。
「あいつ何故来たんだ」という視線を浴びまくり時が過ぎるのを待つ。そんな2日間でした。
しかしここでは色々な出会いもありました。人生を変えるような大きな出会いもあった。mediLinkで公開しているCSマニュアルの中に、そこで出会った慶応生のコメントが掲載されておりますので是非チェックしてください。
言ってやりましたよ。
「山形から来ました。英語はできませんが、この機会を無駄にせず、次にみなさまに会うときには英語にて挨拶させてください」と日本語で。笑
僕の大胆な行動に慶応生はショックをうけていたようです。こんな僕が「STEP1で99取る」って言うもんだから、彼らも理解に苦しんだでしょう。
非常に辛い2日間でしたが、結果的には予想通り非常に有意義な2日間になりました。モチベーションも上がり、いい出会いもあり。(あまりにできなかったので迷惑かけたなと今になって少し反省してますが。。。笑)
結局ね、どんなに恥をかいても死なないんですよ。
「死ぬ気でやれよ死なねえから」hide
とても有名な名言です。
「死ぬほど恥をかいてみろ死なねえから」sezaki
数多くの失敗をして気づいたこと。それは失敗するとむしろ成長するということ。であれば挑戦することに躊躇う理由などない。死なないし。
挑戦することに踏み出せずにいるあなた。とにかくやってみたらいいですよ。死ぬほど失敗するかもしれないけど。絶対そのあとに成長があるので。
不安なんて濡れたシャツみたいなもんだ。早く脱ぎ捨ててしまえ。
ではでは。サンタさんがそろそろ来るので寝ますね。
みなさんの靴下に「勇気」というプレゼントが入り、それを履いて立ち上がれる日が訪れんことを願いつつ。
しーや。
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