OET⑨~Speaking対策編~
重要なのは「戦略によって力を最大限に高めること」!
ハイ!ナイストゥミーチュー!どんどん進めていきます。今回はSpeaking編です。復習になりますが、僕のSpeakingのスコアは370と少しだけ余裕をもってBを取ることができました。SpeakingはWarm upの質問(採点されない)を確認した以外には完全に無対策で特攻しましたが、何とかなってしまったというわけです。では、そもそも僕の今の英語力はどんなもんかというとペラペラとは程遠く、全く不慣れなシチュエーションでは相当ぎこちなくなります。つまり、「ぺらぺら」が売りなのではなく、「自分の持ち得る能力を最大限に引き出す方法」を売りとしているということです。OETに関しても、CSで学んだフレーズを中心に奮闘しました。そして、それが結果として有効であったということです。
OET Speakingの採点項目:CSほど発音は重視されない
では、如何にしてSpeakingの対策をしていくべきでしょうか。OET公式本によれば、大きく分けて2つ、そして細かく分けて9つの採点項目があるようです。具体的には以下のようになっています。
Linguistic Criteria:各項目6点なので全24点
1, Intelligibility
2, Fluency
3, Appropriateness
4, Resources of Grammar and Expression
Clinical Communication Criteria:各項目3点なので全15点
1, Relationship building
2, Understanding and incorporating the patient’s perspective
3, Providing structure
4, Information gathering
5, Information giving
上記のように分かれており、全39点になっております。上は主に純粋な英語力を評価しており、それが24点の配点で、下は所謂臨床におけるコミュニケーションスキルを評価しており、こっちは15点の配点です。基本的には正しい英語を使うことに主眼を置けばよいと思いますが、コミュニケーションスキルにおいては意識的にempathyを示すなどの配慮も必要です。
ただ結局はCSと比較すると相当易しいと考えられます。CSでは特に発音が重視され、本当に一切のミスも無いように気を付けていく必要があります。しかし、OETは多少の発音のミスは許容され、「伝わればOK」というくらいの評価基準(少なくともBを取るためには)になっているでしょう。よって、そこまで慎重に発音矯正をする必要はないと思います。
OET Speakingの対策方法はやはりあれ
それでは発音矯正以外にどのようなことに注意すべきか。それはCSと同様に「フレーズ暗記」に他ならないでしょう。しかし、CSほど厳密に覚える必要はないでしょうし、覚える量も少ないと思います。
OETのSpeaking対策を難しくしているのは、やはりOET教材の少なさにあります。CSではFAとAmbossという強い味方がいますし、正直の僕のマニュアルを使えば殆どの必要とされるフレーズを網羅することができます。しかし、OETでは問題文はあるものの、サンプル回答集や汎用フレーズを網羅的に学べるような教材がない(知らないだけかもしれない)のです。実際にOET受験者の中にもCSの教材を使って勉強されている方もいるようです。それでは、OET受験生はどのようにフレーズを覚えていけばいいのか。
中々、難しいところではありますが、まずは練習相手、またはオンライン教材を使ってプロを相手にして練習するしかないでしょう。最初は自由に会話すればいいと思いますが、その会話の中でうまく表現できなかったことを逐一メモしていきます。そして、練習後にCSのFAや僕のCSマニュアル、もしOETの良い教材が手元にある場合にはそれを用いてフレーズを確認して、そのまま暗記します。CS受験の鉄則に「フレーズ丸暗記」がありますが、OET受験でもこれを踏襲するのがベストでしょう。
CSのフレーズをOETにも応用した一例
ちなみにCSのどのようなフレーズがOETでも使えるのか一例を紹介しましょう。例えば、腹痛で受診された患者が医者に「これは何の病気ですか」と尋ねたとします。その場合にCSのフレーズを使って返答してみます。
I understand your concern. Based on the information you gave me, your symptoms might be explained by gastritis. But there are other possibilities. In order to make sure what is going on, I have to ask you some more questions. Is that OK?
こんな感じです。CSと同様に、OETでもその場で確定診断をすることができない場合が多いので、このように返答してはぐらかします。ただ、OETではCSとは異なり、既に診断がついているcaseもあるため、その場合にはこのフレーズを使うことはできません。その都度必要なフレーズを調べて覚えていくしかないでしょう。
まとめ
さて、まとめになりますが、OETのSpeaking対策も結局は「フレーズ暗記」です。もう6年以上も前に受験したCSのフレーズを用いただけでBを取ることができました。皆さんもしっかり準備すればBを取ることはそれほど難しくないと思います。「セザ本」にも基本的なフレーズを掲載していますので、是非手に取ってください。
ではまた。しーや。次回は超苦手なListeningの対策方法についての考察です。
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