合格報告⑪:CS再考察②
さてさて、ナイストゥミーチュ!セザキングです。
前回の記事に続いて第2弾!
様々な人からの情報を基に新たなCS対策を提案します。
ケース①
結果:不合格 SEPが1ポイント足りず
僕の知る方でしたが発音はかなりきれいでしたしフレーズ暗記も殆ど完璧でした。ほぼ確実に受かるであろうと思っていたので落ちたのは衝撃でした。懸念材料だったのは少しテンパりやすい傾向があったことです。想定外の展開になると途端にアドリブが出てしまい、表情に余裕がなくなります。本番でも5回言い直しがあったようです。カプラン模試のSEPは71%だったようです。
ここから言えることは
・言い直しはかなりの減点
・焦る傾向のある人こそより完璧なフレーズ暗記をすべき
・表情の余裕の無さは全体的に点数を下げる
でしょうか。
ケース②
合格:SEPボーダーにかからず CISが少しボーダーにかかる
純ジャパですがSEPがボーダーにかからないという結果でした。恐らくはフレーズの徹底暗記によるものです。カプラン模試のSEPも70中盤であるため、精神的にも安定し本番は実力を出し切ったものと思います。言い直しや聞き返しの回数は不明です。
・模試のSEPが70中盤でもボーダ―にかからず合格できる
・フレーズの徹底暗記はやはり必須
・余裕のあるふるまいはSEPにも好影響
ケース③
不合格:ICE落ち SEPはボーダー上
英語は日本人的で発音も抑揚もそれほどと言ったところ。カルテの量が少ないことから恐らくリスニングができなかったのではないかと推察しています。聞き返しも3-4回したそうですが、それでも十分な情報は得られなかったのでしょう。言い直しは1-2回とのこと。
・リスニングの欠如はICE落ちに直結
ケース④
合格:SEP超余裕
帰国子女です。これはもう言及するまでもない。帰国子女も当然フレーズ暗記は必要ですが、純ジャパに比べたら超有利。
・帰国子女はかなり有利
ケース⑤
不合格:SEP落ち
純粋に基礎英語力が足りてない印象でした。発音と抑揚が基準に達してないためいかにフレーズを暗記しても伸びしろがありません。また予想外のことが起こると動揺しやすいのも問題です。性格的に動揺しやすい人は英語力を貯金として使うしかないのでさらに求められる力が高くなります。確かカプラン模試のSEPは60弱。
・動揺しやすい人程高い基礎英語力が求められる
・模試でSEP60%を切ると合格はかなり難しい
他にも数ケースの報告がありましたが詳細が不明なのでここでは細かくは取り上げません。
まとめ
さてここでこれまでの情報をまとめてみます。
アメリカ人にとっては超簡単な試験であり、帰国子女は有利であることからは
「CSは英語力を見るテスト」と言っても過言ではないです。英語さえ出来たら多少診断が間違っていも落ちません。よって純ジャパはその英語力をいかに高めるかがカギになります。これも何度も言ってきたことです。
ではここで改めて評価項目毎の対策について述べていきます。
①CIS
まずはCISは絶対に無視!これは超鉄則です。予備校の言うことなど当然全無視です。ちゃんと対策してお作法を身に着けた人であればCIS落ちはあり得ません。よって無視。
②ICE
意外とICE落ちは多いので注意が必要です。ポイントは3つ。
・非公開(講演会にてお話します)
・リスニング力を高める
・カルテには陰性所見も必ず書く(タイプスピードが速ければ尚良し)
③SEP
色んな意見がありましたが、結局は僕が提唱する6大条件を完璧にする方針で問題ないと思います。
・シンプルなフレーズ完全暗記
これは僕が2015年に初めてマニュアルを公開した時から言ってることなので既に4年近く経ちますがようやく浸透してきたようです。鉄則中の鉄則です。でもこれには条件が付きます。「シンプル」なものを「完璧に」暗記する事です。複雑なものはだめですし、毎回喋ることは少しずつ変わるのも絶対にダメ。12ケース同じことを言い続けるだけです。
・アドリブ無し
これは上記内容と被る部分がありますが、アドリブは絶対に禁止です。何があっても禁止です。想定外の質問も暗記したフレーズで対応します。そこで想定される質問を数多く準備して事前にフレーズ集にしておく必要があります。何度言ってもこれを徹底しない人がいます。
・完璧に近い発音
純ジャパである以上完璧な発音は無理なので可能な限り完璧に近い発音を目指します。最初に発音の本をやって舌の動きを把握するところから始めます。最近の情報からカプラン模試のSEPの数値から合格率を考えてみました。
~60%:合格不可能
60~70%:戦略次第では合格可能だが完璧なフレーズ暗記や余裕のある振る舞いなどが求められる
70~75%:実力を発揮すれば合格可能
75%~:多少の失敗があっても合格可能
情報が増えてきているのでこの数値の精度は徐々に上がってきているはずです。発音はCS合格のキーなのでとにかくここに力を入れるべきです。尚、聞き返される回数は全体で3回以内に抑えていきたいところです。
また見落とされがちですが、抑揚にも注意したいです。一つ一つの発音に注意が行き過ぎてしまい全体的にフラットな英語になってしまうことが多々あります。また上がってはいけないところで音が上がったり、上げるべきところで上がらなかったりと、これらも全て英語を不自然に見せてしまう要因になるので気を付けましょう。
・聞き直しゼロ
ある程度ICEに余裕がある人はSEPの減点を防ぐために聞き返しはゼロにすべきです。聞き返すほど情報は得られますがSEPは下がります。もしSPの英語が理解できなくても役者に徹し、最大限理解しているような素振りを見せます。すると言ってることを理解してくれてると思うはずです。仮に鑑別診断のキーとなるような情報を聞き逃した場合にどうしても聞き返したいなら「Could you please tell me more about that?」と聞きましょう。もっと教えてくれということで聞けてないことを隠します。
またサマライズの時に「If you notice any mistakes, please let me know」と付け加えることでSEPの減点を防ぎつつICEを拾いにいきます。最も事前に過去問の内容を丸暗記してしまえば、リスニングすらする必要もなくなりますが。
・焦らずにゆっくりはっきり話す
恐らくこれも非常に大事なんでしょう。とにかく笑顔で余裕のある感じを出し、ゆっくりはっきり発音します。どうしても固くなりがちな日本人は特に注意したいところです。緊張しているの表情に出てしまうのですぐにSPにバレます。また緊張して早口になってしまうので最悪で、SEPが大幅に減点される要因になるので超注意です。ごまかそうという思いで早口になる人もいるのですが、それは逆効果なのでやめましょう。相手に口の動きを見せるくらいゆっくりはっきりです。口の動きから言ってることを推察してもらえるように意識するものありです。
・言い直しゼロ
実は最近はこの言い直しが相当大事なのではないかと思うようになりました。というのも発音がとてもうまい方が本番で言い直しを5回程してしまい残念ながら不合格になったためです。僕が以前に通っていた塾でも言い直しは絶対ダメだと口酸っぱく言われていましたが、知的階級層が受験するCSでも同様なようです。
例えば本来、Has there been any change in your body weight?と言おうとしたのに、間違って口を滑らせてHave….と言ってしまった。そこで「あー、ソーリー!」と言って言い直すのは最悪です。大減点。言い直すくらいなら間違ってもいいから言い切ったほうがよいです。
しかし理想的にはHave you noticed any change in your body weight?ととっさに言い換えます。つまり本来は暗記したフレーズのみで対応すべきなのですが、言い間違えたらそこからは暗記している他のフレーズで言い切るか、または文法的に間違いないように言い換える必要があるのです。これが文法力の為せる技となります。
人間であればどんなに注意しても言い間違えることはあるものです。その時に対処方法がポイントであり、基礎的な英語力が無いとここで大きな減点をくらうことになるのです。これまでに多くの受験者を見てきましたが、うまくいかない人はこの文法力が欠如しています。帰国子女は別次元であり、彼らはそもそも間違えません。文が一体となって出てくるので文を作成するという概念が無いのです。
まとめ
結局この6大条件が純ジャパがCS合格を目指す王道であると確信しております。いろんな意見がありますが、結局はこの6つに当てはまるのです。これからCSを受験される方は僕を信じてこの条件を乗り越えてください。きっと合格の二文字、いやPassの4文字が待っているはずです。
それではまた!しーや。
コメント