ECFMG2023年問題とは・・・
ハイ!ナイストゥミーチュ!Dr.瀬嵜です。講演会の疲れからかひたすら寝まくってました。その間に質問が来たのでブログ内で回答していきます。
質問者は匿名希望さん。以下原文。
「Q-AsistのUSMLEの動画を見させて頂き、どうしてもお聞きしたいことがありメールさせて頂きました。
動画にて2023年問題についてお話されていました。
私は最近USMLEに興味を持ち、受けてみたいと思ったのですが、
現在5年生(旧カリキュラムで50週の実習)でかつあまり英語が得意ではないため
2023年までにUSMLEの試験を合格できそうにないと感じております。
調べたところによりますと、Step1合格後7年間有効期限というものがあるようなのですが、これは2023年以降も有効期限内であれば他の試験(Step2以降)を受けられ資格を取得できるのでしょうか。
それが不可能だとすると今から対策を行えば2023年までに合格することは可能なものなのでしょうか。
初歩的な質問で申し訳ありませんが、お答えいただけると幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。」
ふむ。回答していきましょう。
2023年問題に関して
質問者様は2023年問題と7年ルールで混乱されているようだ。
*2023年問題について
みなさんはECFMGの2023年問題について聞いたことがありますか。恐らく皆さんの大学でも徐々に実習期間が長期化し、それに伴い座学期間が短くなりタイトなスケジュールになってきているものと思います。それは大学がただ学生をいじめようとしているわけではなくこの2023年問題が関係しているのです。
それはECFMGが2023年以降に医学部を卒業するUSMLE受験生はある一定の基準を満たした大学を卒業していなければ受験資格を得ることができなくなるというものです。2020年現在では、日本のどの医学部を卒業または所属していても自動的にUSMLEの受験資格を得ることができますが2023年以降では基準を満たした医学部を卒業した者しか受験資格を得ることができません。
ECFMGが世界の医学部に課している基準の1つが「実習時間が72週以上であること」なのです。この基準を満たすためには従来の実習期間をかなり延長する必要があります。ただやみくもに長期化することに意味はありませんし、延長した以上はそれが充実するように各大学が努力する必要がありますが、この延長傾向にはこのようなバックグラウンドがあることを知っていただき、かつ日本の医学部教育がUSMLEの影響を受けているということを理解して頂けたらと思います。
要約すると。
追記
2023年以前に卒業した者の大学が2023年に認可されなかった場合に受験資格は失効するのか?という疑問を改めて頂きました。原文をあたりましたが、「2023年以降はECFMGが認可する医学部卒業生のみに受験資格を与える」と書いてあるのみで、上記に関しては明言されておりません。そのためどこのソースをあたっても明確な答えは得られない状況です。よってちなみに認証は7年毎に見直されます。これらのことをどう解釈するかで状況が変わります。僕自身の解釈を書いてもいいのですが、それがさも真実かの如く広がってしまうのはリスキーなので各自の解釈に任せることとします。また一応ECFMGに問い合わせしてみるつもりです。回答があったらまたブログで公開します。
また各自の大学が認証されるかどうかは自分自身で学務課に問い合わせをしたほうがよいでしょう。多くの場合は認証されるような気もしますが、なんとも言えないので確認したほうが確実です。
→ECFMGより回答があったので新たに記事にしておきました!
ということになります。なので現在5年生の質問者様には何の関係もないです。
そして7年ルール。これは最初の試験に合格(STEP1から始める必要はない)してから7年以内にECFMGを取得しないと失効しますよ、というもの。
なので質問者様に答えに完結に答えるのであれば
「2023年問題はあなたには関係ありません。(←現時点では不明です。)全てを7年以内に取り終えるプランを立ててください。尚、試験の受け直しは出来ません」となります。
これでいいでしょうか?
では引き続き質問お待ちしております!シーヤ!
コメント
[…] A10.前回の記事で答えた通りですね! […]
[…] 前回の記事の完結編でございます。 […]
[…] 前回の記事の完結編でございます。 […]
[…] 話を進めていく上で「2023年問題」とは何か知って頂く必要があるので以前の記事を最初にご覧ください。最初の記事・追記 […]
[…] 話を進めていく上で「2023年問題」とは何か知って頂く必要があるので以前の記事を最初にご覧ください。最初の記事・追記 […]