はーい。Dr.瀬嵜です。
最近忙しくて全然ポケモンができておりません。しかしそろそろ対人戦も実装されるとのこと。読者のみなさんでもポケモンGOやってる人いたら是非対戦しましょう。えげつないほど本気でやりますよ。笑
ではSTEP2CS体験記の続きです。いよいよ英語漬けの1年に突入していきます。
英語漬けの1年
この貴重な1年間をどのように利用しようかと考えましたが、海外で生活した経験のない人がCSに合格するとは思えませんでした。そのため、短期間で語学留学をすることを決め、2014年4月から5月のかけての4週間をカナダのトロントで過ごすことにしました。
人生初めてのホームステイを、初期研修を終えてから経験できるという自分の幸運さに改めて感謝しました。語学学校では医師ではなく、ただ一人の生徒として授業を受けることができ非常に新鮮でした。
➡本当に貴重な経験でした。NCCで通訳理論を学んでいたものの、英語を実際に運用していく経験が欠如していました。そして実際に現地で話してみると自分の課題が浮き彫りになっていきました。そうです。リスニングと発音です。いくら理論武装しても実践が足りなければ使い物になりません。これらの重要性をこの時期から痛感しだしたのですが、これらに対する危機感がゆくゆくはCS対策にも活きてきます。
余談
余談ではありますが、正直日本人の英語力の無さにはショックを受けたものです。語学学校には世界各地から生徒が集まっていました。生徒のレベルは様々ですが、下位のクラスの大半が日本人で占められていたことが大変印象的でした。
他国の人達の言語は英語との共通点を多く持つということもあり、日本人はそれらの人達と比べると不利であることは否定しませんが、それでも外国の言語学校にいる日本人達の英語に対する姿勢には共感できませんでした。彼らは進んで文法の勉強などはせず、「自分は実践派だから。」と言って真摯に勉強に取り組もうとはしないのです。実際にカフェでこういう会話を何度も聞きました。日本人は群れる傾向にあり、かつ群れたうえで英語ができないことに対する不満を言い合うのです。正直これは非生産的です。
環境に飛び込むだけでは英語力は伸びない
ここで言いたいことは、英語の環境に飛び込むだけでは英語力は伸びないということです。成人してから英語を学ぼうとする人はその英語のルール、つまり文法と真剣に向き合う必要があるのです。また今回の留学で学んだことは、机上の勉強だけでも不十分だと言うことです。勉強をしばらくして結果が出だすと、「自分の英語は結構いけているんじゃない。」なんて勘違いをしだします。ですが、覚えたことをそのまま使っても意外に相手に伝わらないことが多いのです。実は喋っている英語の文法が複雑過ぎたり、また正しく話しているはずなのに発音のせいで何を言っているのか全く理解されないということがあります。僕はこの留学で初めて自分の発音に大きな問題があることに気が付きました。
➡CS受験指導をしていて最近感じることですが、CSで必要な基礎英語力とは暗記すべきフレーズが正確なものかどうか判断できる力なのではないかと思います。僕らの日本語が完璧なものではなく、かつ人によって能力差があることと同様に、外人、特にノンネイティブの英語も完璧ではありません。そのため、彼らが教えるフレーズにも問題が散見されることが実は多いです。そのフレーズが本当に正しいものか見抜ける力が最低限必要なのでしょう。
4週間という期間はあまりにも短く、帰国後は東京在住の外国人を探し英語を話すことができる場を自ら作ることにしました。先に紹介したようなメトロポリスで日本語を学んでいる外国人を探し、数人と友達になりました。
トロントでの語学留学で海外での生活を体験できましたが、まだ僕には海外の病院での臨床体験がありません。海外留学に興味のある多くの方々は学生時代に既に海外の病院での実習経験がありますが、僕は学生時代に海外の病院に行くなんて考えは毛頭に無く、今思い返すと少し無理をしてでも経験しておけば良かったと思っています。
➡まだ学生のみなさん。機会があれば是非学生中に短期留学してみてください。卒後は見学へのハードルが急上昇します。海外の大学と連携している医学部であればそれを利用しない手はないですし、もし連携大学がなくても英国留学のように全医学生にチャンスがあるものもありますので積極的にチャンスを探しにいってください。
「とにかく海外にいったほうがいい」と言いたいわけではなく、色んな選択肢を見てから自分の道を選んだほうがいいと思っています。日本も見て、海外も見て、それでも尚日本を選ぶっていうのも悪くないと思いますよ。
研究所の制度
この1年を有効活用すべく、何とかして海外での自習経験を積もうと考えましたが、医学生と違い医師になってしまうと意外と門戸が狭くなり、公に受け入れをしているプログラムや病院が少なく、また受け入れをしていても実習費用が非常に高額な場合が殆どでした。その中で目についたのが、野口医学研究所のエクスターン制度とオブザベーション制度です。希望者はこれらのプログラムを通じて3週間程度、ハワイ大学やトーマスジェファーソン大学で臨床現場を見学することができます。しかし、エクスターンの場合は年1回の選考会で合格する必要があり、合格すると3週間の実習費用を奨学金として研究所から補助してもらうことができます。オブザベーション制度との大きな違いはこの奨学金の有無のみで、またオブザベーションでは医師以外の医療関係者も応募することができます。選考会は年に1回冬に行われますが、その合格率は年ごとに大きくことなり、その合格率は研究所が販売している商品の売り上げに関係していると言います。年によっては合格率が50%程度あるときもあれば、ある年は20%くらいの時もあります。僕は色々と事情があり(色々と事情が複雑で説明できずに申し訳ありません。)、エクスターン制度でトーマスジェファーソン大学病院の精神科に3週間実習にいけることが決まりました。9月後半から10月後半にかけての3週間を東海岸、アメリカ独立宣言の町フィラデルフィアで過ごしました。
➡野口に関するさまざまな情報が飛び交っているので僕のほうからその事情に関して言及することはありませんが、エクスターン自体は非常に良いものだと感じました。人脈が広がりますので興味がある方は是非挑戦してみてください!
英語で自己紹介すらできなかった瀬嵜君がなんと海外の大学でエクスターンするところまできました。誰がこんな未来を予想したでしょうか。
次の記事ではエクスターンでの経験をお届けしますね。しーや
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