STEP2CS対策⑪~CS合格に必要な英語力について① TOEFL ibtの説明付き~

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STEP2CS対策⑪~CS合格に必要な英語力①~

ハイ!ナイストゥミーチュ!Dr.瀬嵜です。

うん。多分なんだけど、一昨日あたりに多くの日本人が悪魔「CS」に惨殺されました。実際に数人(僕が直接指導した人はいない)からも連絡があり、残念ながら不合格だったようです。

加えて、一昨日のブログのPV数が不自然に跳ね上がってました。そして、多くの人がCSの記事を見ていた。これより、一昨日CSの合格発表があり不合格になった方、またそれを聞いて不安になった方がCSの情報を調べた結果なのではないかと推察しています。

そこで悩めるCS受験者を救済すべく、さらに詳細なCS情報を提供していくことにしました。というのも、これまでにCS情報を提供してきましたが、実際に受験生に直接指導をすると、殆どの方が多くの課題を抱えており、そしてそれに対して自覚がないことが多いということが分かりました。

今回は詳細な情報の前に、大前提として「CS受験のためには最低限どれくらいの英語力が必要なのか」ということに関して言及していきます。

CS受験のために必要最低限の英語力とは

ここではUSMLE STEP2CS合格に必要なストラテジーに関して僕なりの意見を提案していきます。上記で既に少し触れましたが英語力によってその方針を分けていきます。

CSで必要な英語力とは、「主にspeaking力とlistening力で、加えてカルテに特化したwriting力」です。よく「CSに必要な英語力はどれくらいですか」と聞かれますが、正直明確に答えるのが難しい質問です。CSで求められる英語とは医療現場に特化した英語であり、質問すべき内容もかなり限定されますし、その質問に対する返答の多くも経験から大方予想することができてしまいます。

例えば、心窩部痛を訴える女性が、食事や運動と痛みとの関係性を訴えることは容易に想像されますし、それが予想できれば会話もよりスムーズにいくものと思います。CSでは普段の日常会話に比べて使用される英語がかなり限定されるため、ここでいう英語力とは単純な英語力ではありません。

大事なことなので繰り返しますが、CSで求められているのは「純粋な」英語力ではありません。間違いないです。そのためいくら自由英会話の力を身に着けても合格レベルには達しません。ここに落とし穴があります。そうです。「外国人」は日本人特有の英語の問題を正確に見抜き、CS合格するためにストラテジーを立てることが難しいのです。

営業妨害になってしまうといけないので特定の業者を名指すことはしませんが、一般的に予備校の講座を受けてもSEPは改善しません。そもそも数日間で英語力があがるわけがないので当然ではありますが、むしろSEPが下がる可能性すら秘めているのです。

喋ればしゃべるほどSEPが下がる!?

例えばある予備校では「CISをあげるためにsmall talkをしろ」と指導しているようですが、問題外です。日本人は喋れば喋るほどSEPが下がります。最近の主流はカウンセリングすらしないことです。

僕が個人指導する場合には、生徒が苦手とする発音があればフレーズから徹底的に除去します。例えば予備校で教えるフレーズには日本人にとって発音しにくいものがたくさん含まれるので非推奨です。基本的に語尾に-lyが付くような副詞はなるべく避けます。多くの人はLの発音が苦手だからです。

しかしアメリカ人を含めた外国人にとって日本人がLとRの発音で苦しむ理由は分からないので、我々の苦しみを理解しようがないのです。

しかし裏を返せば、基本的な英語力がハイレベルとは言えないものであったとしても、その対策によって攻略出来うる可能性を秘めています。とはいえ、受験者の英語力によって対策方法や準備にかけるべき時間が大きく異なることは明らかです。そして、ここではそのCS合格に必要な英語力を区別化して、その各レベルに応じた対策方法を説明していきます。

レベル毎に応じた対策が必要

CSで必要な英語力を「僕の経験」や、「周りの受験者の英語力」と「その人達のCSにおける結果」から独断と偏見でレベル1,2,3と分けます。先ほど述べたようにCS合格に特に必要な英語力はspeakingとlisteningです。その英語力を世界標準の英語テストであるTOEFL の点数によってレベル分けします。TOEFLという試験も、試験という性質上対策によって点数が上がるということは承知していますが、現存する試験の中では英語力を一番正確に評価してくれるテストだと判断したためこれを基準に使わせていただきました。

TOEFLのスコアはあくまで参考にすぎませんが、それでもTOEFLで最低限のスコアが取れなければCS受験にはまだ早いと判断せざるを得ません。これまでにCS合格された方でTOEFLの最低スコアは80なので、やはり80は最低でも欲しいところです。

TOEFL iBT

reading, listening, speaking, writingの4つの項目から成り各項目30点満点で合計120点満点です。全受験者平均点は80点で、日本人平均は70点くらいです。最近、大学入試にTOEFLを導入しようする意見が出ており、そこで試験的にTOEFL iBTを高校生に受験させたところその平均点は30-35点、東大を含む旧帝大を受験する高校生の平均点ですら50点だったそうです。しかも、これらの点数は日本人の一番苦手とするspeakingの点数を含んでいない状態で120点に換算したものであるため、speakingを含めると前者は恐らく25点程度、後者は40-45点まで落ち込むと言われています。

TOEICと比べても何倍も難しいため受験生自体のレベルが高いと推察され、単純にTOEICの平均とTOEFLの平均を比較はできません。上記のような情報や僕の経験から、恐らく日本の医学生の平均点は60点程度(東大理系の平均点は60点くらいとの情報もあり。)だと思います。しかしこれも大学間で大きな振れ幅があり、聞いた話では東大医学部の平均は90点程度である一方、医学部でも大学によっては平均点が40点台まで落ち込むところもあると思います。

TOEICの現状

いまだに「TOEICで何点取ればいいですか?」というような質問を受けますが、もうTOEICは忘れましょう。無駄です。超無駄。TOEIC受験生の9割が日本人と韓国人です。世界ではTOEICの存在すら知られていません。

TOEICの歴史を少しお話すると、日本にTOEFLが導入された時に日本人が受験したところ難しすぎて歯が立たなかったようなんです。これでは英語力を評価する試験として成り立たないということで出来た試験がTOEICのようです。つまり世界的には「簡単すぎる」試験です。また、TOEICはreadingとlisteningしかないので本当の英語力を測ることが不可能です。

ちなみに僕は大学6年生の時にSTEP1,2CKを受けましたが、その時の英語力は散々たるもので、TOEICでは600点程度、TOEFLでは55点程度でした。つまり医学生の平均以下だったのです。この状態でSTEP1, 2CKとも235くらい取っていたので、アメリカ人には奇人扱いを受けました。

特殊能力に近いのかもしれませんが、問題文のキーワードだけを拾って正解にたどり着く感じでしょうか。「もしもっと英語ができたらスコアも上がったのに」と思ったものです。

その後、研修医2年目から本格的に英語の勉強を開始し、CSを受ける半年前くらいの英語力はTOEIC900点、TOEFL90点程度でした。しかし、僕は日本人の典型例で、TOEFLではreadingとwritingでは合計で50点以上取れるが、listeningとspeakingは全くダメダメで、合計で40点弱しか取れませんでした。そして、実際にCS本番ではlisteningで大変苦労しましたし、listening力が大きく関係するICEでは合格点ぎりぎりでした。

まぁつまり受験当時もそんなに英語力はなかったわけです。特にリスニングはだめだめでした。試験官の言ってることすらわけわかめ。

まぁしかしここまで英語ができなかったからこそ、このように詳細なSEP対策をお伝えできているわけです。僕は「英語をできなくしてくれた神様」に感謝しています。笑

では、次回はTOEFLのスコアに応じたCS対策をお伝えしていきます!

がんばれ!日本!しーや!

コメント

  1. […] 今回は前回に引き続き、レベルを3段階に分けたうちのレベル3(帰国子女レベル)の英語力を持つ人たちへのCS対策についてお話をします。 […]

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