飲みニケーションは重要であり必要!
ハイ!ナイストゥミーチュ!セザキングです。どうも。
明日はいよいよ新潟講演会です。楽しみですね。
北陸・東北は医学部が遠方に散在している立地条件であるのにも関わらず、今回も多くの方が各地から参加してくれそうです。
あ、そうそう。今回って講演会後の懇親会の告知は無かったんですけど、是非学生さん同士で交流会をしてほしいなと思っています。
再三言ってますけど、講演会の目的は「情報提供」だけでなく、そこをスタート地点として学生同士がお互いに刺激しあう関係を作ってもらうことです。
その為には講演会だけでは不十分で、やはりお酒を介した「飲みニケーション」が必要だと思うんです。僕は講演会後に会食の予定があるのですぐ参加することはできませんが、交流会が開催されたら必ず顔を出しますので是非時間が許す限りは参加してほしいなと思います!
では、今回は久々にコラムです。結構人気シリーズなのかも。
さて、今回の記事のタイトルに突然出現した「マシュマロ」とは果たしていかに?
僕はこの仕事をしていてしょっちゅう思うことがあります。
「みんな本当にしたいことを何故しないのだろう」と。
この言葉は他に言い換えることができます。
・優先順位をつけることができないのかな?
・今していることは本当にしたいことなのかな?
・このまま我慢し続けていくの?
というのも、
講演会で出会う皆は「臨床留学したい」とか「STEP1に合格したい」とか「アメリカに住みたい」とか「英語を喋れるようになりたい」とかそれぞれの大きな夢を持っているんです。
それは非常に結構なことですし、そういう夢を全力でバックアップするのが僕の使命だと思っています。
しかし、しかしですよ。現実は悲しいかな、殆どの人の行動が合目的ではないんです。
例えば
「STEP1に合格したい!と言いながら国家試験が不安でクエバンばかり解く」
「勉強しなきゃ!と言いながら怒られたくないから強迫的にレポートを作成する」
等です。
仮に、その人にとって最も大事なことは「国家試験にうかること」「誰からも怒られないこと」であれば、その行動は非常に合目的と言えます。
しかし、果たしてそんなことが優先順位1位になることが本当にあり得るのでしょうか。
国家試験の合格することの重要性は否定しませんが、国家試験なんて当然通過点でしかありません。これを最終到達地点としていては未来は明るくありません。
もし本当に「臨床留学」を望むのであれば、他のことを犠牲にしてでもUSMLEを勉強すべきなんです。
これは僕がUSMLE教育をしているからUSMLEの勉強を勧めているわけではなく、僕はみんなに心からしたいと思えることに素直に生きて欲しいんです。だってそれが本人にとっての幸せに繋がるし、他人からみてもめちゃ魅力的です。
見ての通り僕は不器用なまでに自分の潜在意識に真っすぐ生きているし、
幸いなことに僕の周りの友達もそういう人が多いです。
色々なことに不安になってしまう気持ちもよく分かりますが、自分が心から望んでいることを無視し続けると絶対に苦しくなってきます。
なんというか、自分の気持ちをいつも押し殺して生きていると、自分の本当にしたいことが分からなくなるし、いずれはコンプレックスの塊になる可能性もあります。
しまいには後輩にむかってこんなことを言いだすんです。
「そんなことして意味あるの?」「専門医とらないとやばいよ」とか。
本当に望むことを達成するためには、往々にして目の前の誘惑(障害物)に耐える必要があります。
ここでマシュマロの登場です。
心理学の世界に「マシュマロ実験」という有名な実験があります。
これは1960年代後半から1970年代前半にかけてスタンフォード大学の心理学者が実施した実験ですが、実験内容をざっくり言うと
「子供の前にマシュマロを置き、15分待てるかどうかを見る。待てたら2倍のマシュマロをあげると告げておき、どれくらいの子供が我慢できるかみる」実験です。
結果としては1/3の子供しかマシュマロを待つことができませんでした。
「自制心」=「将来のより大きな成果のために、目先の欲求を辛抱する力」ですが、
この自制心が社会での成功に必要であることは良く知られています。
この実験ではその「自制心」があるかどうかを見ていたのです。
その後の追跡調査により待つことができた子供たちは社会的な成功を収めていたようです。
これをUSMLEに置き換えてみましょう。
一つ目のマシュマロは国家試験とし、2つ目をUSMLEという構造にすると非常にシンプルですが、
多くの人は2つ目が欲しいのにも関わらず1つ目に心を奪われてしまいます。
ここまでは皆正解できるはず。しかし、本当にこの話理解できていますか?
さらに話を展開します。
一つ目をSTEP1、二つ目を臨床留学としてみたらいかがでしょうか。
STEP1は留学のための手段でしかないので、本来STEP1よりも臨床留学が優先されるのは当然です。
「何言ってんだこいつ当たり前だろ」って思うでしょ。
でも、殆どの人が1つ目のマシュマロ食べてますからね。笑
分かった人もいるはず。
そうです。前回の記事でも話題にしましたが、
臨床留学の最大の壁はCSです。
つまり、殆どの人は「最大の壁であるCSを無視して、勉強したらなんとかなるSTEP1ばかりに目がいっている」のです。
(ちなみに今月もまたかなりの多くの日本人がCSに惨殺されたようです。。。多くっていうか殆ど)
臨床留学を大きな目標として掲げて合目的な行動を取るのであれば、
STEP1の勉強はしつつも、常にCSに対してアンテナを張っている必要があるんです。
これが2つ目のマシュマロを得るためのマインドです。
「CSはまだまだ先の話だから」という気持ちもよくわかります。
しかしCSは英語力が問われる試験という性質上、長期的なプランを立てて考える必要がありますし、そうすべきだと僕は再三言ってきました。
情報が既に手に入っているのだから、今すぐにでも行動に移すべきだと思います。
このマシュマロ実験はUSMLEに限ったものではありません。
僕たちは毎日選択の連続です。
その選択のたびに如何に自分の本心を信じた選択ができるか問われています。
もし、僕も仮に成功者だとするのであれば(実際にはたいしたことしてないのだが、)
その成功の理由の一つは「とにかく本心を無視しない選択をしてきた」ということだと思います。
もちろん日々誘惑に負けることはありますが、本当に大事な局面では常に心に耳を傾け、
慎重に考えて大胆に行動してきました。
「○○科に進みたい」
「専門医になりたい」
「CBTでいい点がとりたい」
これらは本当にあなたが「心から」求めていることでしょうか。
今一度、自分の潜在意識にアクセスしてみてください。
最初から簡単にはできませんが、瞑想なり、運動なり、紙に書くなり、親友に話すなり色々な方法があります。
「あなたが今思っていると思っていることは本当にあなたが思っていることではないかもしれない」
この一言を最後に添えて記事を閉じます。
心からしーや。
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