質問コーナー⑳~医学部に差はあるか?②:最新情報は都内にしかない!~

CBT医学部受験

挨拶

ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。

出版の告知を開始したのでようやく息苦しさが抜けました。結構忙しかったのでそっちに注力していたのですが、その余波がblogに及び更新頻度が激下がりでしたからね。申し訳ない。

告知!セザキングの本が医学書院より出版決定!!2020年春
ハイ!ナイストゥーミーチュ!セザキングです。 いやー、ついに告知してしまいました。なんとなんと、僕の本が出ちゃうんですよ。しかも、なんとあの医学系出版社界の大...

これからはもう少しblogにも力点を置いていきたいです。

さて、質問コーナーの続きにまいりましょう。前回の記事は以下。

質問コーナー⑲~医学部に差はあるか?①:国家試験の仕組みを添えて~
挨拶 ハイ!ナイストゥーミーチュ!セザキングです。 マッチングも終わり、いよいよ国家試験のシーズンですかね。何を隠そう、僕は6年生のこの時期が最高に楽しかった...

質問への返答(続き)

さて、前回までの要点をまとめてみよう・

・USMLE受験が有利かどうかは医学部によって差がある

・国家試験合格率を高めるために学生を締め付ける大学がある

・偏差値によって自由時間に差がある

こんな感じでした。つまり、自由時間が多いほどUSMLEの勉強がしやすいという至極当然の話でした。

さらに具体的に言及すると、かなりびっくりな医学部事情があらわになるので医学部受験生は要チェックだ。

・とある大学では上位20%に入らないと6年時に毎週テストを強制的に受けさせられる

→USMLEなどやれるわけがない。もしこの医学部に入学した場合にはUSMLE受験以前に上位に食い込むにいく必要がある

・とある北の方の大学では下位3割は予備校合宿強制参加

→金も時間もとんでもなくかかる

・ある大学では1年生のうちに基礎医学が終了する一方で2年の途中や3年から基礎医学が本格的に始まる大学もある

・春休みが2カ月もある大学がある一方で無い大学もある

すごいでしょ。こんなにも違うのだ。偏差値だけでは語りつくせないが、実が医学部の内情はこんな感じなのである。自由が欲しいなら頑張って勉強して偏差値の高い医学部行くがよいのだ。

自由が欲しいなら高偏差値の医学部を目指せ!

では、自由時間以外に違うものはなにか。

2つ目の相違点

情報は都内にしかない

2つ目は情報量である。

情報量は圧倒的に都内に多い。これは超圧倒的だ。むしろ都内にはしかないと言っても過言ではないが、USMLEに限定すれば昨今は僕が情報発信をしているので均てん化が図れてきている。

しかしだ。それでも情報不足に苦しむ医学生は後を絶たない。

さて、では地方都市はどうだろうか。日本第二の都市大阪や、九州最大の都市福岡などはどうだろう。恐らく、「大阪には最新情報があるだろ!」と思われるだろう。

だが、残念ながらそうでもないのだ。これは僕も予想に反するものだった。

三重と和歌山でUSMLE講演会を開催したが、関西圏の医学生は口を揃えて「情報が全然ない!」と答えていた。ただ、例外はあり、関西でも京大だけは特別で毎年STEP1合格者が10人出るとも聞いた。恐らく、京大内のみで情報交換が完結しており、学外に漏出していないのだろう。阪大ですらあまり情報は無いのだから、他の大学は猶更である。

さて、では何故関西には情報が無いのか。包み隠さず言えば、閉鎖的だからだ。関西や中部はかなり閉鎖的な環境なのだ。圏外から関西や中部に移住した人なら皆多少なりとも感じられたのではないかと思うが、閉鎖的で排他的な文化が未だに根付いている。

まてまて、僕は関西や中部を批判しているのではない。というか、僕自身も名古屋出身で名古屋LOVEなのだ。

関西や中部は魅力的「すぎる」?

実は、そもそも関西も中部も「外に出る必要がない程魅力的な場所」なのだ。特に大阪、神戸、京都はハイソなエリアが多いし、交通の便も最高、飯もうまい、しかも文化的でもある。阪神には近本だっている。下手したら大阪パワーで新人王とるんじゃねえか。まぁいいや。

さあ、外に出たいか?誰も出たいとは思わないのだ。意外なほど東京への憧れはなく、ただのライバルとして思っていない。

USMLEを受験する=外に出ていくことなので、外向きな志向がないとUSMLEなど勉強しない。「大阪最高」「名古屋最高」と思っているのに、東京を飛び越えてアメリカにいく必要などない。

しかし、どこにも一定数バグは生じる。外に飛び出したい亜種が存在するのだ。そして彼らは気づく。「あれ関西外の情報なくね?」と。それは中部でも同じだし、九州でもそう。実は一番USMLEに興味が無いのは岡山とか広島だったりする。広島って地元愛凄いもんね。

ということは、「外に出ていきたくなる場所ほどUSMLEに興味を持ちやすい」とも言える。現に僕に相談してくる学生の多くは都会への憧れをもった地方医大生が多い。

一周してやはり都会には情報があるということ

話を戻すと、情報は都内にしかないということだ。ネット上には色んな情報が飛び交うがまさに玉石混交であり、本当に大事な情報はネットには出てこないのだ。USMLEとは関係ないが、マッチングの過去問は都内だけで出回り、田舎にはやってこない。どっちが有利かは明白だ。

先に偏差値の話をしたが、偏差値と立地の良さは相関関係にあるも、必ずしも都会の医学部の偏差値が高いわけでもない。私立は関東圏に乱立しているので、都内私立であれば十分な量の情報をゲットできる。これは都内の医学部に住む大きなメリットとなる。USMLEのみならず、あらゆる情報が目に触れることになるので、視野が広がりやすくなる。

まだ終わらないのでまたここで一旦切ろうと思う。

もはやコラム状態だが、とても大事なことなので詳しく言及している。

では!しーや。

 

 

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