合格報告㉟~精神科医Sean先生:忖度なしのSTEP1/2CK合格体験記~

合格報告

合格報告㉟

ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。今回は久しぶりにUSMLE合格者より合格報告を頂きました。これまでにないくらい「忖度なし」でお話しをして頂きました。個人的にはとても面白い体験記です。特に後半の「スコアとIQの関係性」の下りは刮目ポイントです。是非、最後までご覧ください。

↓最近はYouTubeでの情報発信に力を入れてますのでこちらも是非ご覧ください!

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高校時代英語偏差値30台だったのに、USMLE(米国医師国家試験)で最高スコア!? 精神科医かつUSMLEコンサルタントであるDr.セザキングが最高の医学生と医学書を作るチャンネルです 「なんかとってもエリートそう!」という印象とは裏腹に、医者とは思えないほど自由に生きているセザキングが色々な情報を楽しくお届けします...
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挨拶

初めまして。地方の国立大学を卒業、西日本で精神科医をしているSeanと言います。この度、STEP1が終わったので、2年前の2CKの分とまとめて体験記をシェアいたします。私の点数は1も2CKも平均点程度で、IMGがレジ応募するにはやや心許ない点数ですが、それを差し引いて見てください。おっさんになって勉強するのはそれなりに苦労したので、同じような境遇の方の参考になればと思います。

先に内容から言うと、QBは結局、STEP1も2CKもUWしか使いませんでした。教科書も1のFAのみです。FAに書き込むのは、自分の字が汚すぎるのとTime consumingな気がしたので、復習も電子媒体のみで完結させています。具体的な勉強方法については、著作権の関係などもあるので個人的な共有に留めます。ここではせっかくなので、勉強方法以外のことをまとめたいと思います。

➡珍しいことに僕と同じ精神科医です。まずは社会人になってから勉強を開始していることに注目してください。社会人はとにかく時間がないので「UWのみ戦略」を選択される方も多いです。書き込みに関しては完全に個人の好みによるところが大きいので、どれが正解とは言えません。ただ、最近は時代の流れか電子媒体を使いこなす人も増えてきた印象です。

背景、学生時代のスペック

ただの純ドメです。英語はもともと好きで、何も勉強しない状態で大学2年次に受けた TOEFLで80くらい取れた記憶があります。STEP1とCKに限ってはあんま関係ないですが。基礎医学や系統学の講義になかなか興味が持てず、むしろリベラルアーツとか、その都度夢中になった人文系や哲学の勉強ばかりしており、成績は卒業まで一貫してほぼ最下位でした。ちょっと浮いてました。しかし、この悪すぎる成績は普通に今後マイナス評価になると思われるため、大きな不安材料の1つになっており、全くお勧めできる過ごし方ではありません。反面教師にしてください。PGY2の夏に海軍病院の見学に行き、刺激を受けて英語の勉強を始めました。ブームが過ぎ去った後のDr houseを、この頃見始めた記憶があります。

ノー勉でTOEFL80は相当高いです。今回の記事を見れば分かるかもしれませんが、言葉の選び方に少し特徴がありやや文学的です。もちろん勉強もされたのでしょうが、外語に対する親和性の高さも関係している気がします。

合格体験記~STEP2CS①:TOEFL55からの無謀なチャレンジスタート~
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試験勉強:2CKからCS(中止)、そしてSTEP1まで

英語を始めた頃にFAを購入して、レジナビのリンクであった瀬嵜先生の体験談とかを参考に、FA QBを開始しました。が、とにかく問題文も教科書も読めなさすぎて、1ヶ月ほどで挫折、一旦スパッと英語は諦め、後期研修に集中することにしました。

今はMediLinkに移行しました↓

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1年ほど経って卒後4年目、やっぱり海外に行きたくなって勉強を再開しました。挫折した反省を生かし、比較的とっつきやすそうなCKから受けることにします。UWを解いて、知らなかった問題(ほぼ全部)を、一つ一つ要約しながらAnkiに書き出していました。しかし仕事が忙しく、精神科臨床も山ほど勉強することがあり、UWは出来ない日の方が多かったです。1年かかってUWを一周しました。

➡1年かけてUW1周は結構リアルな期間ですね。社会人の1/3くらいの方がCKから開始される印象です。確かにとっつきやすいのが特徴です。ただ合格最低スコアが高かったり、STEP1を勉強する時に再び大変な思いをするという特徴もあり、どちらから始めるのかは個々の判断によります。

USMLE STEP2CK対策・勉強法のまとめ
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卒後も5年目に突入し、このままじゃいつまでも受けられない気がしたので、「ままよ」と思い6月の受験申し込みをしました。結果的に1ヶ月ほど延期しましたが、まず申し込んだことで吹っ切れたのが良かったと思います。仕事の合間を縫って3ヶ月ほどストイックに頑張り、無事に平均点くらいで合格しました。

しかしその後、気が抜けてしまい、留学するプランも具体的に決まらぬまま、2年近く放置。6年目の終わりに全く新しい留学プランが見えてきたため、まず6年目3月にCS受験を決意、この頃に瀬嵜先生とご縁ができました。3ヶ月ほど一生懸命準備したのですが、渡米2週間前にコロナで試験が中止になりました。その後はすぐにSTEP1にかかればいいものを、論文を仕上げないといけなかったり来年の就活があったり、仕事にも終われてズルズル引き伸ばしていました。徐々に院卒業のタイムリミットが迫り、ソワソワします。

9月頃から評判の良かったFirecrackerに取り組んでみたりしてましたが、1日30問とかのへなちょこな解き方であり、今思うとほとんど意味なかったです。12月くらいに2月で受験申し込みをしましたが、12月末のNBMEで202と低スコアを出してしまい、ここでようやく火がつきました。学生さんにも声をかけて一緒に勉強したりしながら、3月末に受験、無事に平均点以上で合格しました。

まとめると、STEP2CKに1年3ヶ月、STEP1に半年ほどかけました。その間を2年以上空けてしまったのでトータルではダラダラ4年ほどかかってます。このブランクで、せっかく2CKで覚えたことをほぼ忘れてしまい、もったいなかったです。

➡CK後とは言え、STEP1を半年の期間で平均点取るのは凄いことです。仰る通り、ブランクをあけないほうが効率的に勉強できるはずです。

USMLE STEP1対策・勉強法のまとめ
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既卒で受けるメリットデメリット

一番大きなメリットは経済的な心配がない、ということに尽きると思います。受験料高いので、学生時代は例え優秀でも、私は受けようと思わなかったでしょう。模試を受けたり試験を延期するのも、経済的に自立していればハードルはグッと下がると思います。

あとは日本で専門分野ができるので、そこは得意になることでしょうか。自分は精神科医であり研究もやってるので、精神科とBRSだけは序盤から模試スコアも右に振り切れておりました。向こうでは精神科もマイナー科目ではなく結構出るため、これは大きかったかもしれません。ジェネラルにやっている救急とか総合内科の先生はもっと幅広い分野で成績が伸びやすいかもしれませんし、基礎研究に精通している先生はBiochemとかPathologyとか、素の知識だけでかなり出来るらしいです。

➡僕も普段から口を酸っぱくして言っていますが、留学には学力のみならず、お金と時間が必要です。そして、それらを確保する力も実力なのです。実際に成功されている方は、時間をうまく作り出しています。つまり、「時間がない」と言って諦めてしまうのは、「時間を作る力や勇気がない」と吐露しているのと同義なのです。何かを得るためには何かを差し出さないといけません。

またCKでは1と比較して臨床の知識が役立ちやすい印象です。STEP1よりもとっつきやすい理由の一つでもあるでしょう。

デメリットとしては、やはり学生のような時間の使い方ができないことです。院生とは言え、普通に週4日は外来あるし、週4-5回ペースで当直もしていたので、勉強を続けるのは体力的・精神的にキツかったです。眠れない当直の明けなどはほとんど勉強できず、焦りだけが募ったのを覚えています。ほぼ家にいないため、妻にかけた負担も大きかったです。それでも12月以降は、朝と夜、風呂や移動の時間も使いながら、1日平均で6-7時間、可能な日は12時間ほどやっていたと思います。

➡これは凄い。めちゃくちゃ時間を作り出していますね。働きながらの平均6-7時間勉強は相当大変です。本当に空いている時間の殆ど全てを勉強に費やしたのでしょう。

ちなみに2CK時代に比べればこれでも楽な方でした。病棟を持っていると仕事中は勉強できないため、移動時間などもっとストイックに時間を作っていた記憶があります(病棟を持たない、ということの大きさは計り知れません)。一旦大学を卒業してしまうと、学生時代のような自由はなかなか得られません。家族いる場合も、相応の負担をかけることになります。その覚悟は持っておくべきでしょう。

➡家族の同意を得てから勉強を開始する方が多い気がしますね。それくらい覚悟のいることなのでしょう、

学生時代の知識が抜けてしまう、というビハインドについても当初心配していましたが、国試の知識などすぐに忘れちゃうので、ぶっちゃけ卒後1年でも10年でも一緒な気がします。少なくとも私はそうでした。最初からのやり直しになっちゃいますが、真面目にやればそれなりの点は取れます。逆に学生時代優秀な人でも、なめてると普通に落ちると思います。

➡気持ちがこもってますね(笑)。そういう点で言えば、やはり国試前後にCKを受けちゃうのが得策です。やっぱり人間は忘れますからね。

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やって一番よかったこと

声を大にして言いたいのですが、自分のようなProcrastinator(先延ばしする人)は特に、早く受験の申し込みをすることが最優先事項です。ギリギリでどうにもならなければ、最悪延期すればいいだけなので(延期しやすい、3ヶ月termの頭の方に設定するのがコツです)。アホみたいに聞こえるかもしれませんが、これがやって一番よかったことです。

極論すると、今あなたが英語できない6年生とかでも、これのブログを見てやる気が出たら、まず10月受験とかの前提で試験を申し込むんです。そうすればやらざるを得ないし、なんだかんだ延期しながらでも受かってるはずです。これは自分の逃げ場をなくす、という意味以外に、手続きで無駄に待たされてしまうことを避ける、と言う意味もあります。大学によっては、申し込みをしてからscheduling permitが出る(つまりprometricに申し込める状態になる)まで数ヶ月単位で待たされることがあるようです。自分の大学は幸い慣れていたので、スムーズにやってくれました。

➡これは完全に同意ですね。僕もモチベーションを維持する方法3つの中で「受験の申し込みをする」と主張しています。本当に大事なことなので、悩んでいる人こそ今すぐ申し込みしましょう。

申し込みに必要な期間は自大学がEMSWPに加入しているかどうかで大きく変わります。コロナの影響もあり、加入していない大学の場合は3カ月程度は必要だと心得ておきましょう。

USMLE最新情報と私感
USMLE最新情報と私感 挨拶 ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。 今回は久しぶりに「最近のUSMLE事情」を紹介し、それらに対する個人的な...

合格だけなら、日本の医学部いける知力があれば誰でも可能だと思いますが、高得点取れる人は限られてくるはずです。ここは生来のIQな要素も大きいと思われるため、点数が伸びないなら早めに見切りつけて他の要素を頑張った方がいいと思います。私もあと半年頑張ったとしても250とかはたぶん取れなかったので、準備期間短めにして良かったです。

これは中々口にしにくいけど確かな真実でしょうね。SNS上を見渡せばハイスコアをとった人が沢山見つかります。そういうハイスコアは目につきやすいので、「努力すればハイスコアが取れる」と勘違いしてしまうのも無理はありませんが、やはりスコアの限界値は個人の能力に依存するところも大きいです。だから「UWやればハイスコアとれるよ」という類の情報には注意しないといけません。どれだけ努力しても取れない人が沢山いるのも確かなのです。

でも、ここで言いたいことは「諦めろ」ではない。学力というものは人間の持つ数多の能力の一つでしかありません。人生の目標が「ハイスコアを取ること」であれば、ハイスコアを取れないことは悔しいことかもしれません。しかし、そんな人は多くないでしょう。特にUSMLE受験生であれば「臨床留学」が目標にあるはずです。もし学力で勝負できないなら、潔くある程度のところで諦めて、コネクション作りや研究実績など違うところで勝負したほうがいいです。ロースコアでもマッチされる方は沢山います。

まさに野村監督の言うところの「弱者の兵法」であり、ホームランが打てないなら「バントを磨く」「声を出す」など、自分の特長を生かした生きる道を模索するのが大事です。繰り返しますが、学力は能力の一つでしかありません。

今後、STEP1はPass or Failになため、STEP1に時間をかける意義はさらに薄くなっていきます。私のような受け方もメリットがなくなるので、1→2CKの順番で受けた方が、よりCKで得点できるでしょう。最近知りましたが、実は世の中、私のように既卒からSTEPの勉強始める人ってめっちゃいっぱい存在します。全然遅すぎるということはないです。

➡めちゃくちゃ多いですよ。皆さん本当に頑張っています。It’s never too late.とはいい言葉です。

Dr.セザキングchannel始まるよ!(YouTube)
Dr.セザキングchannel始まるよ!(YouTube) (タイトルからバレバレだが)重大発表・・・ ハイ!ナイストゥミーチュー!セザキングです。ご無沙汰...

謝辞

情報の乏しかった2016年当時、レジナビにあった瀬嵜体験記の存在は大きかったです。落ちこぼれな私でも挑戦する勇気をいただきました。今はこのUSMLE GOだけでも素晴らしい体験記(親近感を持てる、という意味において)があふれており、この5年の変化だけで隔世の感があります。羨ましい限りです。

➡有難いお言葉です。最近は情報にアクセスしやすくなりましたよね。

USMLEを受験することで、一介の精神科医である私が、UpToDateや論文を読む英語力をつけ、多少なりとも外国人を診察できるレベルまで達することが出来ました。自分の目指すゴールへの見通しは厳しいですが、あとちょっとだけの間は夢を見させてもらおうと思います。

読んでいただいた通り、私は点数も大したことないし、挫折や回り道ばかりしてきました。その代わり人一倍、できない人の気持ちはわかるつもりです。この記録もまた、誰かの参考になりますように願っております。勉強法について疑問点があれば、可能な範囲でお答えしますのでご連絡ください。

okinawaseankim@gmail.com

➡本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。先生の力があればきっと留学の目標も達成されるでしょう!今後とも宜しくお願いします!

今回はSean先生の合格体験記をお届けしました。社会人になってから受験を決意された方の「そのままの」気持ちをシェアしてもらいました。今までに切り込んでこなかったところにも踏み込まれており、個人的には楽しかったです。

それでは、引き続き皆さんの体験記を募集しております!しーや

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